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25周年迎えた『ときメモ』が、恋愛ゲームに起こした「革命」とは?

マグミクス / 2019年6月10日 19時20分

25周年迎えた『ときメモ』が、恋愛ゲームに起こした「革命」とは?

■年下のヒロイン、早乙女優美も「節目の年」に

 恋愛シミュレーションゲームの名作として、現在もシリーズ作品がつくられている『ときめきメモリアル』(ときメモ/コナミデジタルエンタテインメント)は、2019年で発売25周年を迎えます。多くのファンに愛される『ときメモ』の魅力について、ゲーム全般に詳しいライターで、発売当初からの愛好者「メモラー」でもある早川清一朗さんに解説してもらいます。

* * *

 全世界のメモラーのみなさん。今年で、『ときめきメモリアル』は25周年ですってよ~。青春を燃やしたあの至福の時間から、もうそんなに時間が経ちましたか……。時の流れって早すぎて怖いですね!

 しかも、しかもです。実は今年、早乙女優美ちゃんが「40歳」の誕生日を迎えました!

 早乙女優美ちゃんを知らない方のために説明しておきますと、主人公の親友、早乙女好雄の妹さんで、1年遅れて入学してくるキャラクターです。そのためか、オープニング映像には中学時代の制服で登場しています。

 もちろん攻略対象キャラクターなのですが、主人公が2年生になってから攻略を開始する必要があるため、1年目は上手くパラメータを調整して可能な限り他のキャラクターを登場させないようにしておくといった、地味にテクニカルな攻略を要求されます。

 好感度自体は上がりやすいのですが、下手に他のキャラクターと仲良くなっていると、終盤で爆弾が連鎖爆発することがあるので気が抜けません。

 そんな優美ちゃんの生年月日は、『ときめきメモリアル』シリーズ最初のバージョンであるPCエンジン版では1979年5月16日。

 2019年、早乙女優美、「40歳」。 40歳……40歳か……。

 全然、想像できません。というか、自分で文字にしてみて言うのもなんですが、心臓に一撃くらったようなダメージを受けました。あの天真爛漫な妹系キャラが40歳? 本当にどういう姿をしているのか、さっぱりわからないなあ……。

 他のキャラはなんとなく想像できるんです。

 藤崎詩織41歳、虹野沙希41歳。片桐彩子41歳。

 試しに書いてみましたが、今でも十分いけそうな気がします。他にも鏡魅羅41歳は、美魔女の名をほしいままにしていそうです。お酒を出すお店とか似合いそうですね。絶対常連になる自信があります。

 でも、「早乙女優美40歳」、これだけは想像できないです。誰か形にしてくれませんかね……。できれば、ものすごく幸せに暮らしていて欲しいというのが筆者の切なる希望です。

■25年経っても続く『ときめきメモリアル』の快進撃

『ボンバーガール』でプレイ可能なキャラとして登場した藤崎詩織 (C)Konami Digital Entertainment (C)Konami Amusement

 PCエンジン版から始まった『ときメモ』も、その後プレイステーションやセガサターン、スーパーファミコンなどさまざまなハードに移植されました。シリーズ続編も「4」まで発売され、初代ヒロインである藤崎詩織のその後が少し語られたりもしています。

 その藤崎詩織、2018年にはアーケード協力対戦ゲーム『ボンバーガール』に元祖ボンバーガールとして登場し、無敵スキル「伝説の樹の下で」を駆使して、一時は「藤崎詩織を倒せるのは藤崎詩織のみ」という状況になるほどの猛威をふるいました(注:現在は修正済みです)。

 他にも、2002年には女性向けの『ときめきメモリアル Girl’s Side』が発売され、こちらも人気作に。2019年の4月には、ときメモシリーズ最新作となる『ときめきメモリアル Girl’s Side 4』の制作決定が発表され、ファンを歓喜させました。今なお、『ときメモ』の系譜は続いているのです。

■疑似恋愛だけでない『ときメモ』の魅力

 25年にわたって遊び継がれている『ときメモ』シリーズは、何がすごいのでしょうか。

 まず、恋愛を疑似体験できるシミュレーションゲームというのは、『ときメモ』以前にはほぼPCの「18禁ゲーム」しかありませんでした。

 当時の「18禁ゲーム」は絵を見るためにコマンド選択をするタイプが多く、『ときメモ』のような「パラメータを上げてキャラクターを成長させると、ヒロインたちが主人公の存在を意識して登場してくれる」という、やりごたえのある主人公の成長シミュレーションゲームとして、高度な調整がなされていたものは皆無だったと記憶しています。

「魅力的なキャラクターとの疑似恋愛」+「ゲームとしての面白さ」。これが『ときメモ』シリーズの力の源だと筆者は考えています。

『ときメモ』の大ヒットのあと、恋愛シミュレーションゲームは膨大な数が発売されています。筆者もさまざまなゲームを遊び、楽しませてもらいましたが、いまだに初代『ときメモ』を超える作品には出会えていません。果たしてあの胸のときめきを再び感じることができる日が来るのかどうか。KONAMIさま、どうか『VR ときめきメモリアル』とか、出していただけませんかね? 

 オープニングはもちろん『もっと! もっと! ときめき!』で!

(早川清一朗)

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