冷凍保存された謎の麦わら帽子？ 『ワンピ』聖地マリージョアの国宝の正体

■聖地マリージョアにある国宝は、「Dの一族」の謎を解明する鍵！？

『ONE PIECE』761話でドンキホーテ・ドフラミンゴが明かしたのは、聖地マリージョアにあるという「国宝」の存在でした。元天竜人のドフラミンゴは「それは存在自体が世界を揺るがす」と語っていましたが、詳細については未だ明らかになっていません。ネット上では、国宝の正体や、麦わら帽子との関連性を考察する読者が続出していました。

　906話でドフラミンゴが国宝について語った後に描かれたのは、マリージョアの謎の部屋の奥に冷凍保存されている巨大な麦わら帽子です。その部屋に入ってきたのは、世界政府を裏で牛耳っていると思われる謎の人物・イム様でした。

　イム様の身体のサイズと比べても、この麦わら帽子の大きさは異常で、「麦わら帽子のサイズ感がおかしい！」「誰の帽子だろう？」などと大きな反響があり、麦わら帽子の用途についても「巨大王国への手がかり？」「何かを復活させるための鍵」といった予想の声が上がっていました。

　一方で、「国宝は『Dの一族』の遺品で、麦わら帽子はそのひとつに過ぎない」という声もあります。巨大な麦わら帽子は部屋の奥の大きな穴のなかに保管されていましたが、コマを見ると、他にも同じような穴がいくつか並んでいました。そのため、麦わら帽子はたくさんある何者かの持ち物の一部で、そのかつての巨大な身体の持ち主が「Dの一族」、もしくは、謎の人物である「ジョイボーイ」の帽子ではないか、という意見もあります。

　魚人島の規格外の巨大な船「ノア」を作ったというジョイボーイは、一部で「巨人族なのではないか」とも考察されてきました。巨大な麦わら帽子は巨人族のジョイボーイの「遺品」とも考えられます。

　麦わら帽子が誰かしらの遺品である場合、906話の「国宝」の話の後の麦わら帽子の描写は、ミスリードを誘っている可能性もあるでしょう。国宝と「オペオペの実」を合わせれば、世界の実権を握ることができるとドフラミンゴが語っていたことから、「国宝の正体は『古代兵器ウラヌス』」との考察もあります。

「オペオペの実」の能力によって、永遠の命を得る「不老手術」が可能になるため、「世界の実権を握るほどの力の代わりに、寿命を失うのが国宝の力で、その対策として『オペオペの実』を欲しがったのでは」「イム様は過去の『オペオペの実』の能力者によって、不老にしてもらっているはず」という意見もありました。

「魚人島編」では、竜宮城内に存在する玉手箱に入っていた特別な薬「エネルギー・ステロイド」に関して、「強力な力を得る代わりに副作用で老化する」というリスクが描かれています。もし、マリージョアの国宝も似たようなものであれば、たしかに「不老不死」にならなければ意味がありません。

　最新105巻の1060話では、イム様の指示で、謎の巨大な光によってルルシア王国という国が島ごと消されています。恐ろしい威力の攻撃で、ネットでは「これが巨大兵器ウラヌスではないか」と予想されているようです。もし「オペオペの実」の不老手術さえ受ければ、この攻撃を何度も繰り出せるようになると考えると、たしかに「世界を牛耳る」ことは容易でしょう。

「国宝」の秘密を知るドフラミンゴは現在、海底大監獄・インペルダウンの「LEVEL6」で、独房につながれています。まだまだ重大なことを知っていそうなドフラミンゴの運命、そしていずれ明かされる「国宝」の正体に注目が集まっています。

（マグミクス編集部）