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『キン肉マン』強キャラから転落…不遇な「かませ犬」キャラ・3選

マグミクス / 2023年4月21日 7時25分

『キン肉マン』強キャラから転落…不遇な「かませ犬」キャラ・3選

■テリーマンにガチギレされた「かませ犬」キャラ

 新作アニメの制作が報じられて盛り上がる『キン肉マン』は、「週刊少年ジャンプ」で連載されたバトルマンガのなかでも屈指の人気作として知られています。過去のアニメ化も大成功を収めました。

『キン肉マン』には主人公・キン肉マンをはじめ、テリーマン、ロビンマスクなど、数多くの人気超人が登場します。それと同時にとても印象に残っているのが、強敵が現れたときに真っ先にやられて、相手の強さを読者に知らしめる「かませ犬」キャラたちです。

●徹頭徹尾かませ犬「ビッグ・ボンバーズ」

 まずは何といっても「夢の超人タッグ編」に登場したビッグ・ボンバーズを挙げなければいけません。カナディアンマン、スペシャルマンによるタッグチームですが、彼らはシングルでもタッグでも非常に味わい深いかませ犬キャラでした。

 スペシャルマンはアメリカ出身、カナディアンマンはカナダ出身の正義超人です。スペシャルマンは第20回超人オリンピックに出場しましたが、キン骨マンの罠にかかって予選で失格。カナディアンマンは一回戦でロビンマスクと対戦しますが、あっという間に敗退しました。いずれもキン骨マンの狡猾さ、ロビンマスクの強さを見事に引き立たせています。

 しばらく目立った活躍はありませんでしたが、「黄金のマスク編」でキン肉マンがスニゲーターに敗れた際、取り乱したカナディアンマンが「チェ…キン肉マンのうすのろめ どうせ死ぬんなら黄金のマスクを取り返してから死にゃあよかったんだ!」と暴言を吐いてテリーマンにガチギレされてしまいます。カナディアンマンは正義超人のなかでも年長者のはずですが、器の小ささを露呈してしまいました。

 その後はさすがに改心したようで、スペシャルマンとともにキン肉マンと悪魔将軍が戦うリングを必死に支え続けていました。この功績が認められたのか、栄えある「夢の超人タッグ編」への出場が認められます。それがビッグ・ボンバーズです。

 しかし、乱入してきたはぐれ悪魔超人コンビのアシュラマンに慇懃無礼な名セリフ「弱体チームには大会参加をご遠慮ねがおうか!! ねえスペシャルマンさんにカナディアンマンさん」と言われてしまい、激昂したもののアシュラマンとサンシャインの地獄のコンビネーションによって一瞬で返り討ちに。血反吐にまみれて横たわる彼らを誰も気にせず、そのまま開会セレモニーは執り行われました。

『キン肉マンII世』では、このときの醜態を故郷で責められ続けた苦悩を告白していましたが、やはり活躍はできませんでした。このときも器の小ささが災いしたように感じます。ビッグ・ボンバーズ、心に残るかませ犬コンビです。

■「強豪超人」がいつの間にか「かませ犬」に……!

これで超人について学ぼう。『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』(学研プラス)

●いつの間にかかませ犬「ウォーズマン」

 ファイティングコンピューターの異名を持つキン肉マンの強敵だったはずなのに、いつの間にかかませ犬キャラになっていたのがウォーズマンです。

 第21回超人オリンピック決勝でキン肉マンとシリーズ全体でも屈指の名勝負を繰り広げたウォーズマンでしたが、ファン感謝デーに乱入してきた7人の悪魔超人たちの攻撃を受けてしまいます。なお、このときはウォーズマンスマイルで子供たちと遊んでいました(子供たちは怖くなかったのだろうか)。

 ブラックホールにパンチをかわされ、バッファローマンのハリケーンミキサーをまともに食らってマットに頭から突き刺さります。とどめにステカセキングの地獄のシンフォニーを浴びてしまい、聴覚器官を破壊されてKOされてしまいました。あの実力者のウォーズマンが……! と衝撃を受けた読者も少なくなかったと思います。悪魔超人の強さを鮮烈に印象づける見事なかませ犬っぷりでした。

 その後、バッファローマンと激闘を演じたり、「黄金のマスク編」では自分を犠牲にしてプラネットマンを破るアシストをしたりするなどいいところもありましたが、ロビンマスクと超人師弟コンビを組んで臨んだ「夢の超人タッグ編」では、ヘル・ミッショネルズに惨敗。完璧超人の強さを引き立たせていました。

「キン肉星王位争奪編」では、キン肉マンチームに加入。受け身さえ取れない素人超人になったこともありましたが、ザ・マンリキから逆転勝利をあげます。しかし、肝心の決勝戦に出場しようとしたところ、知性チームのマンモスマンに奇襲されて試合出場はかないませんでした。

 なお、ウォーズマンの不遇ぶりに怒ったファンが立ち上がり、『キン肉マンII世』で行われた人気投票で3位に食い込むという素敵なエピソードがあります。その後の「超人総選挙」でも高い人気を維持しています。

●チームまるごとかませ犬「キン肉マンビッグボディ」

 チーム全体がかませ犬だったことで読者に衝撃を与えたのが、キン肉マンビッグボディ率いる強力チームです。

 キン肉マンスーパーフェニックス率いる知性チームと対戦した強力チームでしたが、先鋒ペンチマン、次鋒レオパルドンがマンモスマンによって秒殺、中堅ゴーレムマンも首をねじきられてしまいます。副将キャノン・ボーラーはなんとかマンモスマンと相打ちに持ち込みますが、これはマンモスマンの芝居。

 スーパー・フェニックスと対戦した大将ビッグボディでしたが、何も攻撃できないまま、マッスル・リベンジャーに沈みました。その場にアシュラマンがいたら「弱体チーム」と煽られていたでしょう。

 しかし、近年の新シリーズでは見事に復活。その強力ぶりと仲間思いの性格を活かして大活躍を見せており、2019年の「超人総選挙」では10位、2021年は6位と躍進、そしてカムバック賞ではダントツの1位を獲得しました。おめでとう、ビッグボディ。

 かませ犬キャラだからといってバカにしていいわけではありません。主人公と強敵の戦いが盛り上がるのも、その前に相手の強さを教えてくれたかませ犬キャラのおかげ。バトルマンガを影で支えている、熱きかませ犬キャラたちに喝采を送りたいと思います。

(大山くまお)

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