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強キャラだったのに「弱体化」したジャンプキャラ・3選 正義に目覚めたのが仇に?

マグミクス / 2023年4月23日 17時25分

強キャラだったのに「弱体化」したジャンプキャラ・3選 正義に目覚めたのが仇に?

■読者もビビった残酷キャラだったのに、ナゼ弱体化?

 残忍で歯が立たない強敵との戦いで、主人公が命を落としかねない苦戦を強いる。バトルマンガでもっともハラハラする王道の展開でしょう。そんな強キャラとして登場したのに、再戦した時には、なぜか弱体化している……?

 しかし強キャラとしての格を保てなくても、その後の身の振り方で、キャラクターへの総合評価は分かれます。あっさりと退場したキャラから最前線で活躍し続けたキャラまで、三者三様の“元”強キャラの姿を、往年の「週刊少年ジャンプ」作品から3人紹介します。

●『ドラゴンボール』桃白白

「世界一の殺し屋、桃白白だじょー」ふざけた名乗りとは裏腹に、桃白白は『ドラゴンボール』において初めて現れた、剥き出しの殺意でした。「世界最悪の軍隊」という触れ込みながらもどこかユーモラスさがあったレッドリボン軍でしたが、桃白白は幹部のブルー将軍をベロの一撃で殺したのです。手段も含めて凄まじい異常性でした。

 服を仕立てに行った店で代金を求められて「ならおまえが死ぬか? 釣りはいらんぞ くれてやる」とあっさり店主を殺したり、桃白白の行動には、生活感と異常性が入り混じる不気味な迫力があるのです。一度は孫悟空さえも負けてしまい、カリン塔に登って修行しないと勝てないほどでした。

 しかし、サイボーグとして復活した桃白白の扱いはみじめなものでした。ピッコロ大魔王が率いる魔族との死闘を乗り越えてきた悟空たちにとっては、サイボーグ化した桃白白など、まったく歯牙にかけない格下になっていたのです。勝てないと見るや、なりふり構わず武器を持ち出して、「武道家としての誇りさえも失ってしまったのですか…!!!」と弟子の天津飯にあっさり敗北。なんとも情けない退場となったのです。

●『キン肉マン』ウォーズマン

ベアークローと並んで、ウォーズマンの代名詞と言える必殺技「パロ・スペシャル」を決める『キン肉マン』DVD4巻(東映)

 スーパーヒーローのパロディめいた序盤のコメディから、熱い真剣勝負をするバトルマンガに成長していった『キン肉マン』ですが、その転換点のひとつが強豪超人・ウォーズマンとの戦いです。

 超人オリンピック大会を制したキン肉マンは、決勝で倒したロビンマスクの弟子であるウォーズマンと、次の大会で激突します。負ければ死ぬという不利な条件での戦いを「わたしが残虐ファイトで対抗してどうなる」と高潔さで制したキン肉マンは、初のキン肉バスターを披露して勝利。名実共に正義超人の代表格になりました。

 ここから続くキン肉マンの華々しい戦績とは対極的に、ウォーズマンは長く停滞しました。バッファローマンとの戦いでこそ左のロングホーンを折る善戦を見せましたが、力の差を見せつけられたネプチューンマンに対しては「アワワ…」と怯えて完敗します。勝ちこそしたものの、記憶がすっぽりと抜け落ちて無様な姿を晒したザ・マンリキ戦も大概でしたが、続くマンモスマンとの野良試合では「ウギャア キン肉マーン!!」と本番前にたやすく撃破されるハメに……。

 かつては次々と対戦相手を葬って、古傷として残る傷をラーメンマンに負わせた残虐超人・ウォーズマン。キン肉マンによってクリーンファイトと優しさに目覚めたがために、敵の強さを引き立てる噛ませ犬ポジションになってしまう、皮肉な結果となりました。

■「正々堂々」が足を引っ張った?

●『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』クロコダイン

強い者と正々堂々戦うことを求め、卑怯な戦法をよしとしない武人・クロコダインが描かれている『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』Blu-ray6巻(エイベックス・ピクチャーズ)

 クロコダインといえば、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』作中最強の盾役であり、誇り高い武人の気風から、敵味方を問わず評価の高い戦士です。「残念だぞクロコダイン 私は六団長の中では最もおまえを買っていたのに…」「ふ…不死身かおまえは…!!? ギガブレイクを2発もうけてまだ生きてるやつなど今まで誰もいなかった…!!」と竜騎将バランをして、こう言わしめるほどでした。

 魔王軍の幹部としての強さを誇っていたクロコダインは、だからこそ同格以上の強敵とばかり戦うことになり、雑魚戦以外では勝てていません。「おっさん」とポップに呼ばれてきた通り、若者ではないクロコダインは、わずか3ヶ月で頂点へと上り詰めたダイたちのインフレに、ついていけなかったのです。

 けれどもクロコダインが弱くなったわけではありません。「…しばらく会わぬうちに忘れたらしいな…この獣王の力を!!!」かつて自分に卑劣な作戦を授けて、その誇りを汚した同僚ザボエラとの小競り合いでは、存分に力を発揮してザボエラの配下を蹴散らしました。クロコダインは主力であるダイたちを生かすため、あえて自らの活躍を捨てて縁の下の力持ちに徹していたのです。

* * *

 自分よりも弱い“おおねずみ”のチウに部下扱いされても大笑いして、チウの器の大きさを認められるクロコダインは、敗北を糧に、力ではなく精神的な強さを手にしたと言えるでしょう。

 またウォーズマンの低迷も、ロボ超人として機械的に行動できる長所を捨てて、もがき続けているからこそ訪れたスランプ期とも考えられます。その一方、負ける時も復活してからも手段を選ばず小物化が止まらなかった桃白白を見るに、やはり少年マンガでは性格の良さがキャラクター人気を左右するのでしょうね。

(かーずSP)

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