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非情! ガンダム世界の「最凶兵器」たち 文明を破壊、人の命さえ「エネルギー」として吸収?

マグミクス / 2023年4月23日 6時10分

非情! ガンダム世界の「最凶兵器」たち 文明を破壊、人の命さえ「エネルギー」として吸収?

■地球連邦軍の30%を消滅させた「光」

 ガンダムシリーズ作品にはバラエティ豊かな兵器が登場し、しばしば戦局を大きく左右してきました。なかでも、視聴者に大きな衝撃を与えた大量破壊兵器、文明抹消兵器、人の道を外れた兵器も描かれました。

●コロニーレーザー

『機動戦士ガンダム』や『機動戦士Zガンダム』に登場したコロニーレーザーは、直径6kmの居住用スペースコロニーを巨大なレーザー砲として改造した兵器です。超遠距離から一撃で艦隊を消滅させることが可能な威力があり、初代『機動戦士ガンダム』ではギレン・ザビが父であるデギン・ザビの謀殺のために使用し、地球連邦軍艦隊の30%と、連邦軍最高指揮官のレビル将軍を巻き込む形で成功させています。

 しかしながら冷却やエネルギー充填に時間がかかるという欠点があり、その後の戦闘では使用不可能となっていました。もしこのときギレンがデギン謀殺にこだわらず、連邦艦隊により大きな打撃を与える判断を下していた場合は、さらに戦局が変化した可能性があり、ガンダムの歴史における大いなる「if」とされています。

 なお、このときレーザーへと転用されたコロニーは旧型居住用コロニー「マハル」であり、『機動戦士ガンダム0083 Stardust Memory』に登場したマハル出身のシーマ・ガラハウ中佐やその部下たちは、結果として故郷を失ったことが語られています。

『機動戦士Zガンダム』に登場したコロニーレーザー「グリプス2」は、ティターンズがサイド7のグリーンノア2のシリンダーのひとつを分割してレーザーに改造したものです。初代コロニーレーザーの欠点だったエネルギーの充填速度が高速化されており、核パルスエンジンの搭載により、ある程度の自力移動も可能となっています。

 その破壊力から各勢力の最優先目標となっており、ティターンズ、エゥーゴ、アクシズは三つ巴の激しい争奪戦を繰り広げました。最終的にはかろうじてエゥーゴが確保し、レーザー砲塔内での激しい戦闘の末に損傷したものの、55%の出力で発射されたレーザーがティターンズ艦隊を壊滅に追い込み、『Zガンダム』の物語に決着をつけました。

 この戦いで一度は放棄されたグリプス2ですが、秘密裏に修復されており、『機動戦士ガンダムUC』で再登場。マーサ・ビスト=カーバインが「ラプラスの箱」を消滅させるために使用しました。放たれた巨大なレーザーは、バナージ・リンクスのユニコーンガンダムとリディ・マーセナスのバンシィが巻き起こした「サイコ・フィールド」によって防がれる結果となりました。

■文明世界を終わらせた兵器/人の道を外れた兵器

「月光蝶」や「黒歴史」など、文明を揺るがす衝撃展開が描かれた、『∀ガンダム』メモリアルボックスDVD1(バンダイビジュアル)

●月光蝶

『∀ガンダム』に登場した月光蝶は、ナノマシンを散布し人工物やエネルギーを無条件に分解するという凶悪な能力を持つ兵器です。エネルギーを分解する性質を持つため、Iフィールドですら完全に防ぐことはでき来ず、事実上防御不可能といえるでしょう。

 使用時はナノマシンが光を反射して虹色に輝き、まるで蝶の羽のように見えるため「月光蝶」と呼ばれています。かつて使用された際には人類の文明を壊滅させ歴史を白紙に戻してしまったほどの破壊を振りまきました。なお、ナノマシンにより分解された人工物は栄養分豊富な黒い砂となり、自然環境回復の助けとなることがアニメの本編で暗示されています。

『Gのレコンギスタ』に登場したG-ルシファーにも月光蝶システムが搭載されており、発動時の演出などは『∀』のものと同じように見えますが、具体的な威力については描写がなく、完全に同じシステムなのかは不明となっています。

●フォトン・トルピード

『Gのレコンギスタ』に登場した対消滅光子魚雷「フォトン・トルピード」は、およそ兵器のなかでも最凶最悪な性質を持っています。G-セルフが装備する最新鋭バックパック「パーフェクトパック」の装備のひとつであるフォトン・トルピードは反物質結晶体を散布し、対消滅により接触した部位を削り取りエネルギーとして回収する能力を持っています。

 その威力は低出力で使用しただけでも簡単に敵MS部隊をせん滅するほどであり、主人公のベルリ・ゼナムはあまりにも一方的な殺りくを忌避し、一度で使用を止めています。劇場版『IV』では演出がさらにグレードアップされており、ベルリがパーフェクトパックをパージするほどの惨劇を引き起こしました。

この兵器の恐ろしさは、接触した対象をそのままエネルギーに変換し、使用できる点にあります。その対象はモビルスーツにとどまらず、パイロットですらエネルギーに変換されてしまうのです。

 兵器とはそもそも人の命を奪うために作られたものですが、奪った命をバッテリーの充填にそのまま使う発想は、常軌を逸しています。本来、兵器に人道も何もありませんが、フォトン・トルピードだけは「非人道兵器」という称号を与えても良いのではないでしょうか。

(早川清一朗)

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