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大正解? 余計だった? アニメで「改変」があった人気ダークファンタジー漫画

マグミクス / 2023年4月24日 20時25分

大正解? 余計だった? アニメで「改変」があった人気ダークファンタジー漫画

■原作よりもトラウマ?

 マンガがアニメ化されると、原作にはない設定やストーリーで話が進んでしまうことも少なくありません。今回は人気の高い「ダークファンタジー」作品で、「原作より鬱」「改変のおかげで感動シーンが生まれた」と話題になった2作を振り返ります。

『鋼の錬金術師』の2003年の最初のアニメ版は、連載中の放送だったこともあり、アニメオリジナルのストーリーで話の展開が変わることもしばしばありました。なかでも、大きな改変があったのが、原作、アニメともに1話から登場する、リオールという町に住む女性キャラ・ロゼです。

 原作では、ロゼは恋人の死をきっかけに、レト教の教祖・コーネロに騙されていたものの、その後は主人公・エドの言葉もあって、悲劇を前向きに乗り越えていく少女として描かれています。しかし、03年のアニメ版では改変が生まれ、リオールで暴動が起きた後に彼女は軍部に連行された挙げ句、父親が誰だかわからない子を産まされます。さらには声まで失ってしまうという、トラウマ級の展開になっていました。

 その後、原作者・荒川弘先生もロゼの描写に関して、複雑な心境を語ったことで話題となり、ファンの間で「ロゼ事件」として語り継がれることになっています。この改変には、ネガティブな意見も多く寄せられたようです。

 ただ、一方でSNSの反応のなかには、「過程はひどい話だけど、最後は声を出せるようになるし、ダンテに身体を乗っ取られなかったんだから、ロゼの描写を『改悪』って言うのは言い過ぎでしょ」「彼女は子育てを生きがいとして、前に進んで行く生き方を選んだのだから悪い話ではない」と、「これはこれであり」という意見もありました。賛否あるものの、アニメオリジナルのストーリーとして思い切った改変をしたことで、一定数の人からは評価されているようです。

 続いて紹介する『メイドインアビス』は、アニメが原作をしっかり再現しているとファンの間でも評価の高い作品ですが、いくつかの改変がSNSなどで話題になりました。ピンクの容姿と声のかわいさが人気の成れ果て(アビスの呪いの深界六層の上昇負荷を受けた人間)のマアアさんは、容姿とは裏腹にお尻が汚すぎるというギャップの持ち主です。

 しかし、アニメではお尻がチラッとしか見えないように描かれていたり、映ってもお尻の汚さがマイルドに表現されていたりと、TV用に改変されています。それでもSNSでは「アニメのマアアさんもおじさんの汚い尻だった(笑)」「マアアさんの尻の具合がリアルすぎてなんか愛おしい」など、マイルドに改変されたお尻でも、ツッコミを入れて楽しむファンも多いようです。

 また、ナナチと、火葬砲で消滅したはずのミーティが「再会」するシーンも、原作から改変されていると話題に上がっていました。同シーンは、原作では後々に回想される形でずっと後に出てくるエピソードなので、ストーリー展開としてはアニメオリジナルの改変です。

 アニメではミーティに再会したときのナナチの心理描写が、原作よりも丁寧に描かれているため、多くのファンが感情移入したようでした。「ナナチとミーティの再会に涙腺が壊れまくり」「ナナチとミーティの再会は衝撃で鳥肌が立った」などの声が多く、原作改変が「大成功」した事例といえます。

 以前から原作をアニメ化する際は、設定やストーリーが変わってしまうことは大なり小なりありました。原作からの改変を残念に思ってしまうこともありますが、アニメでまた一味違ったシーンを見れるのも、「楽しみのひとつ」なのかもしれません。

(LUIS FIELD)

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