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純粋なバトルがもっと見たい! 今のジャンプに「足りない成分」が議論白熱

マグミクス / 2023年4月27日 7時25分

純粋なバトルがもっと見たい! 今のジャンプに「足りない成分」が議論白熱

■ジャンプの王道テーマ「友情・努力・勝利」は減ってしまった?

 バトル、ギャグ、スポーツなど、「週刊少年ジャンプ」はさまざまなジャンルのマンガで読者を魅了してきました。ネット上では、「近年のジャンプに足りない要素って何だろう?」という話題が盛り上がっています。

 まず声が上がっていたのが、「王道のバトルマンガ」不足です。『ドラゴンボール』のような、理屈抜きの格闘や派手なアクションをもっと見たいという意見が多くありました。『あかね噺』『逃げ上手の若君』のように、「読めば面白いけど切り口がニッチすぎる」という作品が増えた印象も多いようで、「もっと子供がシンプルにハマれるようなマンガが欲しい」とも言われています。

 また、今も看板マンガの『ONE PIECE』と、かつては並んで「3枚看板」と言われていた『NARUTO-ナルト-』や、『BLEACH』のような作品がないという意見も出ています。上記のような意見は、長年ジャンプを読んできた読者だけでなく、編集部側も感じていることのようです。

 2017年から「週刊少年ジャンプ」の編集長に就任している中野博之氏は、5年前に行われたトークショー「ジャンプのミライ2018」で、「初版100万部の大ヒット作品、『NARUTO』『BLEACH』『ONE PIECE』のように、もう一度子供にヒットする作品を作りたい。少年の誰もが知っているキャラで苦戦している」「子供向けで苦戦して、読者の年齢層が上がっている」と、発言していました。

 その他、同じバトルでも、『DEATH NOTE』のような「知的推理バトル」が足りない、という指摘もあります。過去には『約束のネバーランド』や、『魔人探偵脳噛ネウロ』といった、ファンタジー要素も混じった独特な頭脳戦、ミステリー作品が多くヒットしていました。頭脳戦ジャンルが好きな人は、2023年2月に始まったばかりの『暗号学園のいろは』に注目している他、読み切りマンガ『キミと青いヨルの』特設サイトでは、推理ゲーム「マーダーミステリー」を体験できる、といった新しい試みも導入されています。

 また、さらにさかのぼって、かつては一定数あった『北斗の拳』『花の慶次』『ジョジョの奇妙な冒険』『シティーハンター』『ろくでなしBLUES』のような、「劇画タッチ」の作品がなくなってしまった、という指摘もありました。近年、『鬼滅の刃』や『ONE PIECE』などヒットしているのはデフォルメ調の作品が多く、「万人受け」しやすい絵柄が選択されていることを、悲観視する声もあります。

「劇画タッチの先生たちはみんな青年誌に行っちゃったね」「劇画は古臭いイメージで若者にウケないから仕方ないのかな……」「最近は女性ファンが増えたから」「漫画家側も描くの大変だし」と、劇画調マンガの復活は諦めている人が多いようですが、「今いきなり1本だけ劇画マンガ復活したらめちゃくちゃ目立てるのに」と、新人に期待する人もいました。

 さらに「本来のテーマである『友情・努力・勝利』を押し出したマンガが不足している」という意見も出ています。『ONE PIECE』や『僕のヒーローアカデミア』『ブラッククローバー』のような作品もありますが、『チェンソーマン』や『呪術廻戦』のように、少年マンガの王道から少し外れた、「ダークな世界観」のマンガがヒットする傾向があるのも確かです。

 そんな意見が出る一方、「10年以上前、『NARUTO』も『BLEACH』も、連載しているときは『ドラゴンボール』や『北斗の拳』や『キン肉マン』の世代のおっさんから、『オス臭さが足りない』とか言われてたよ」「少年マンガらしさは時代によって変わるでしょ」などの意見もあり、かつてからジャンプに触れていた世代が「今のジャンプは何か違う」と思うのは「常に起きる現象」とも言われています。

 少子化も進み、昔より「少年に受けるヒット作」が作りづらい時代になっているのは確かですが、これからのジャンプにどんな作品が出てくるのか、新世代からも一昔前の世代からも注目が集まっています。

(マグミクス編集部)

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