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『Zガンダム』ティターンズ壊滅の戦犯? カミーユの運命を変えた「失言男」

マグミクス / 2023年4月28日 6時25分

『Zガンダム』ティターンズ壊滅の戦犯? カミーユの運命を変えた「失言男」

■そこで抱きつかなければ……

 女の名前なのに、なんだ男か――。このひと言を起因としてアニメ『機動戦士Zガンダム』の主人公、カミーユ・ビダンは、地球至上主義集団「ティターンズ」よりガンダムMk-IIを奪い、敵対する「エゥーゴ」のアーガマへと保護されることになります。そしてエゥーゴのパイロットとなったカミーユの活躍ぶりによって、ティターンズは実質的に壊滅に追い込まれてしまうのです。

 そんな全ての元凶ともいえるひと言を放った男が、ティターンズのMSパイロット、ジェリド・メサでした。彼の失言は今なおファンの間で「ロボットアニメ史上屈指の失言」として語り継がれています。とはいえ名前をバカにしただけならば、まだカミーユと和解するチャンスはあったでしょう。しかしジェリドのとりかえしのつかないやらかしは、これだけにとどまりません。

 そもそもカミーユがMk-IIを奪うことができたのも、ジェリドが無茶な低空飛行をしてMk-IIを墜落させたからでした。それまでティターンズに身柄を拘束されていたカミーユは、墜落事故の騒ぎに乗じて脱走。その足で事故現場へと向かい、ジェリドが墜落させたMk-IIを奪い去るのです。カミーユとエゥーゴの接触機会は、完全にジェリドが作ったといっても過言ではないでしょう。

 しかしそうは言ってもカミーユは、まだアーガマに保護されていた身です。エゥーゴのパイロットとして戦地に赴いていたわけではありません。この後、ティターンズに強烈な怒りを覚え、敵意を剥き出しにするまでは……。きっかけを作った男の名はそう、ジェリド・メサです。

 ティターンズの指揮官であるバスク・オムの策略にまんまと利用されたジェリドは、カミーユの母、ヒルダ・ビダンを誤って殺してしまい、これにカミーユは強い憎しみを覚えます。ジェリドもただ騙されただけとはいえ、いよいよ「ごめんね」では済まされなくなってしまいました。

 そしてここからカミーユはガンダムパイロットとして大活躍し、ジェリドの戦友であるカクリコン・カクーラーやライラ・ミラ・ライラ、マウアー・ファラオを次々と手にかけていきます。ただ、ジェリドも反撃のチャンスがなかったわけではありません。むしろカミーユを討つチャンスはいくらでもあったように思えます。

 たとえば第6話「地球圏へ」でカミーユは、地球に降下しようとするレコア・ロンド少尉を守るべく、片腕のMk-IIで出撃。そこへ居合わせたジェリドはカミーユの不意をつき、一大チャンスを得るものの、なぜかここでMk-IIに組みつきます。せっかく正面をとったのならサーベルで斬り込めばいいものを……。

 百歩譲ってこのときのジェリドは、カミーユにそこまでの殺意を持っていなかったとしましょう。ところが彼は戦友を殺された恨みから、殺意増し増しで迎えた第21話「ゼータの鼓動」で同じようなミスを犯します。カミーユの背後をとるまでは良かったものの、なぜかここでも背後から抱きついたのです。

 さすがに多くの人がジェリドに対して「いやいや、ビームを撃て。なぜ抱きつくのか」と思ったことでしょう。同じく戦闘に参加していたマウアーも「ジェリド何をためらってる。キャノンを使え!」と苦言を呈していました。

 その後もことあるごとにカミーユを討つチャンスを逃し、挙げ句の果てにはティターンズの非道を訴える、敵のプロパガンダ放送に利用されてしまうジェリド。たとえ「なんだ男か」の発言がなかったとしても、彼はティターンズ壊滅に追い込んだ戦犯だといえそうです。

(ハララ書房)

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