ジョイボーイは巨人族？ 『ワンピ』を象徴する麦わら帽子との関係に考察白熱

■ジョイボーイは古代巨人族だったのか？

『ONE PIECE』作中にたびたび登場している巨人族は、未だ謎の多い種族です。ネット上では、かつて「空白の100年」の間に実在した人物で、伝説のように語られているジョイボーイの正体について、「彼は巨人族ではないか？」と考察されていました。

　ジョイボーイが巨人族だと考えられる理由のひとつとして、マリージョアにある冷凍保存された「巨大な麦わら帽子」がヒントに挙げられます。世界政府を裏で牛耳る謎の人物・イム様が帽子を眺めている場面を見る限り、かなり大きいサイズのようでした。

　これがジョイボーイの帽子だとしたら、彼が巨人族である可能性も考えられるでしょう。一方で「巨人族にしては麦わら帽子が小さい気がする」「イム様本人の大きさがわからないから何とも言えない」などの意見もありました。

　また魚人島にあるあまりにも巨大な舟「ノア」の存在も、ジョイボーイが巨人族ではないかと考えられる理由のひとつです。ジョイボーイ「魚人島民が総出で造った」と言われていますが、あれだけの規格外の大きな舟を作るとなると、魚人たちだけではまず不可能ではないでしょうか。体の大きな巨人族の協力もあったなら、「ノア」を作れるかもしれません。

　人魚姫との約束を果たすための舟「ノア」を作った人物がジョイボーイだとしたら、ネプチューン国王が「偉大なる人物」と表現していたことにも頷けます。また、「魚人島編」で、半壊した「ノア」を見た海王類が「直すのにはあの一族の力が必要」と言っていましたが、それは巨人族も含んだ「Dの一族」の力のことでしょうか。

　そして、「現在のジョイボーイ」と言われている、主人公・ルフィの技に注目してみましょう。ルフィが「ギア3」の状態となったとき、「巨人族の腕」など、巨人族を連想させる技を披露する場面がありました。カイドウとの戦闘で覚醒した時にも、巨人族を彷彿させる「ゴムゴムの巨人」という技を披露しています。

　このことから「ルフィが巨人族に関連する技を繰り出すのは、ジョイボーイが巨人族だという伏線では？」と推測する声が上がっています。

　その他には、「ジョイボーイは『古代巨人族』ではないか」といった意見もありました。古代巨人族のキャラクターとして、作中では「スリラーバーク編」に登場した「歴史上唯一『魔人』と呼ばれた戦士」のオーズ、白ひげ海賊団にいたリトルオーズJr.がいます。

　しかし古代巨人族については「ワノ国編」で少し話題に出たものの、未だ謎が多いまま。ただ、リトルオーズJr.の回想では、エースがワノ国で作り方を習った「わらの編笠」を、リトルオーズJr.にプレゼントしている場面が描かれていました。

　これは、エースが巨大ゆえに「太陽に近い」リトルオーズJr.のことを気遣った贈り物でしたが、この描写も「ジョイボーイが古代巨人族で、かつて暑さをしのぐために麦わら帽子をかぶっていた」ことの伏線のひとつとも言われています。身長10～20m台が多い普通の巨人族に対し、古代巨人族のリトルオーズJr.は60m、オーズは67mと規格外のサイズであるため、太陽が近くて暑く感じてしまうのも納得です。

　また、ジョイボーイに関して詳しく知っていそうな言葉をいくつか残していた元四皇・カイドウは、パンクハザードで製造された「人造古代巨人族の失敗作」の「NUMBERS」を買い取って、10人も百獣海賊団に抱えていました。カイドウはジョイボーイの正体を知っていて、古代巨人族に興味があった、という可能性もあるかもしれません。

　まだまだ謎の多いジョイボーイに関して、その正体が今後の展開でどのように明らかにされるのか、期待が集まっています。

（マグミクス編集部）