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「オタクにやさしいギャル」はいつ生まれた? 歴史を変えた3人のカリスマ的ギャル

マグミクス / 2023年5月3日 19時25分

「オタクにやさしいギャル」はいつ生まれた? 歴史を変えた3人のカリスマ的ギャル

■「オタクにやさしいギャル」の始祖は誰?

 フィクションに登場するキャラクターの属性として、今やすっかり定番となった「オタクにやさしいギャル」。今年の冬アニメで話題になった『お兄ちゃんはおしまい!』にも、見るからにオタクにやさしそうな穂月かえでというギャルが登場し、視聴者を虜(とりこ)にしていました。

 しかし冷静に考えるなら、いわゆる「オタク」と「ギャル」は交わることのない存在だったはずです。一体いつから二次元の世界で、このジャンルが市民権を得たのでしょうか。

 ギャルの描き方に一石を投じたキャラクターとしてまず挙げたいのが、木尾士目先生原作の人気マンガ『げんしけん』に登場する春日部咲です。同作はオタクたちが集まる大学のサークル「現視研」の日常を描いた物語で、当初の咲はオタクに厳しいキャラクターとして登場しました。

 そんな彼女は「現視研」のメンバーであるイケメンオタク・高坂真琴に惚れており、どうにかしてオタク趣味を辞めさせようと奮闘します。しかし「現視研」と関わっていく中で、次第にオタク趣味に理解を示すようになりました。単行本1巻の時点で一般人代表のツッコミキャラに収まっており、その後はどんどん異文化に染まっていきます。

 初代『げんしけん』が連載されたのは、2000年代前半頃のこと。当時の空気感からすると、咲のような人物がオタクサークルに打ち解けていく描写は、それだけで斬新でした。

 だからこそ、今でも「オタクにやさしいギャル」の始祖として度々名前が挙がるキャラクターとなっているのでしょう。

■城ヶ崎美嘉がオタクにギャルのやさしさを教えた!?

ギャルだけどやさしくて髪色がピンク! 城ヶ崎美嘉がギャル観を塗り替えた『アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場』6巻(KADOKAWA)

 次に紹介するのは、モバイルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』(デレマス)の城ヶ崎美嘉です。彼女は2011年よりサービスが開始された同ゲームに、リリース初期から実装されていました。

 空前のツンデレブームがあった影響か、美嘉が登場する以前は、ギャル要素があるキャラクターが「ツンデレ」を兼任していることがほとんどでした。

 咲のほか、2008年に刊行されたライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂桐乃も代表格と言えるでしょう。たとえオタク趣味に理解があったとしても、基本的にトゲのある性格ばかりだったのです。

 しかしシンプルに明るくてやさしい性格の美嘉は、それまでのギャルとは一線を画す存在でした。ギャルという属性とやさしさをセットにして、「オタクにやさしいギャル」の概念を定着させたのは、彼女の功績と言っても過言ではないでしょう。

 余談ですが、「ギャル=ピンク髪」のデザインが定着したことについても、美嘉の影響力は計り知れません。

 そして3人目は、奇しくも『デレマス』と同時期に第1巻が刊行されたライトノベル『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の由比ヶ浜結衣です。

 ギャルでありながらつい周りに合わせてしまう性格で、実はギャルを演じている……という複雑なキャラクターでした。しかし誰にでも気さくに話しかけるカーストトップの女の子という点で、彼女もまた「オタクにやさしいギャル」のパイオニアと言えるのではないでしょうか。

 かくしてフィクションに登場するギャルはオタクにやさしくなり、「一緒にモンハンをやってくれそうなギャル」が大人気になっていきました。『おしえて! ギャル子ちゃん』など、このジャンルに特化した作品も作られたほどです。

 そもそもギャルが人気を集める理由としては、かつてのツンデレキャラのような「ギャップ萌え」が一因でしょう。またそれだけでなく、ギャル特有の明るさが、疲れた現代人に必要とされているのかもしれません。

 今後は、一体どんなギャルキャラクターが人気を博すのでしょうか。

(ハララ書房)

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