GWにオススメな「ほっこり系」2023春アニメ・3選 「ビジュアルからマイナスイオン出てる」

■「覇権除いたら今期1番」！？　まるで回復魔法な癒やし系アニメ

　何かとバタバタする新年度、皆さんは帰宅したらどんなアニメを見ていますか？　スカッとするアクション系アニメや、泣ける感動系アニメもよいですが、疲れがたまりがちな新年度の始めには、見て癒される「ほっこり系アニメ」がおすすめです。この記事では、ほっこり系の2023春アニメを3作品ご紹介します。SNSでも「週イチの幸せ」「何してもかわいいの反則」と評判です。

●『事情を知らない転校生がグイグイくる。』

　小学5年生の西村茜（にしむら・あかね／CV：小原好美）は、目つきが悪めで少しネガティブな女の子。そのせいか、クラスメイト達からは「死神」と呼ばれ、冷やかされています。しかしある日、同じクラスに元気な男の子、高田太陽（たかだ・たいよう／CV：石上静香）が転校してきます。

　茜が冷やかされていることを知らない太陽は、「死神」というあだ名に「なんてカッコイイあだ名なんだ！！」と好印象を持ちます。「すげー、いいなあ…！」と目を輝かせる太陽は、仲良くなるために茜にグイグイくるようになり――？

『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は、同名マンガ（作：川村拓／スクウェア・エニックス）を原作としたアニメです。本作は当初Twitter上で連載されていたWebマンガで、累計2億PVを達成。その話題性から月刊マンガ雑誌「ガンガンJOKER」での連載が決定し、アニメ化された現在も連載が続いています。

「グイグイくる」というタイトルから、甘い恋愛ものを連想した方もいるのではないでしょうか。実は、太陽が「グイグイくる」のは、茜の死神属性に憧れているからという、そのズレ具合も含めてほっこりするアニメです。

　かわいらしい作画とは裏腹に、茜が受けている冷やかしはなかなかにハード。茜が読んでいた本は「呪いがうつる」、金魚にエサをあげれば「呪いをかけてるのかしら」と、散々な言われようです。そんな茜に、ピュアでまっすぐな太陽は「（かっこいいから）もっと西村さんと仲良くなりたいんだ！」と伝えます。

　少々中二病をわずらっているものの素直な太陽と、彼のまっすぐな好意に翻弄される茜。あまりにもストレートに好意をぶつけてくる太陽に、茜ともども赤面しかねない作品です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「ABEMA」などで見ることができます。

●『山田くんとLv999の恋をする』

『山田くんとLv999の恋をする』キービジュアル　(C) ましろ／COMICSMART INC.／山田くんとLv999の製作委員会

　彼氏とファミレスで食事をしていた、木之下茜（きのした・あかね／CV：水瀬いのり）。しかし、彼氏に「ごめん、好きな子できた」と言われてしまいます。しかもその「好きな子」は、一緒にプレイしていたネットゲーム「Forest of Savior（FOS）」で知り合った女性とのこと。

　フラれて落ち込む茜は、FOS内で雑魚キャラを狩りまくることに。そこに声をかけてきたのは、同じギルドの山田秋斗（やまだ・あきと／CV：内山昂輝）。世間話としてフラれた話をしたものの、山田の反応は「あ、そうすか」と冷たいもの。その冷たさにもイライラした茜は、「フラれっぱなしで終われるか！」とネトゲのオフラインイベントへ出向き――？

『山田くんとLv999の恋をする』は、同名マンガ（作：ましろ／KADOKAWA）を原作としたアニメです。原作の累計発行部数は、2022年12月時点で200万部を突破。ぶっきらぼうなイケメンプロゲーマー・山田と、失恋したばかりの女子大生・茜の、運命的な出会いと恋を描いた作品です。

　出向いたオフラインイベントで、山田とたまたま再会した茜。憂さ晴らしにと、居酒屋で愚痴りまくった茜は泥酔し、なんと山田の家で介抱されることに。気付いたら山田の家で眠っていた茜。目を覚ますと、それに気づいた山田がオンラインゲームから離席し、こちらに近づいてきます。

　不愛想で「女心とか無理ゲー」と思っている山田ですが、脱げた茜の靴を拾ってくれたり、その時の傷を見て絆創膏を買ってきたりと、なんだかんだと内面もイケメンです。ただし、大学生の茜に対し、山田は実は高校生。少しずつ心の距離が縮まっていくふたりですが、すぐに恋に落ちるわけでもなく、そのムズキュン具合にほっこりする作品です。

　なお、本作は声優陣も豪華。山田の先輩である佐々木瑛太（ささき・えいた）役に花江夏樹さん、茜の友人である前田桃子（まえだ・ももこ）役に大西沙織さんと、この点だけでも必見のアニメです。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

■猫の可愛さは異次元すぎる！

●『カワイスギクライシス』

『カワイスギクライシス』キービジュアル　(C)城戸みつる／集英社・カワイスギクライシス製作委員会

「滅ぼしちまってよくねーか、こんな星」。数々の星を支配している宇宙帝国アザトスの調査員、リザ・ルーナ（CV：花守ゆみり）は、アザトスにとって有益なものか確かめるため、地球へと派遣されてきました。「文明のレベルが低い」とやる気のないリザでしたが、指令を受けて近くのカフェへと調査に入ります。

　しかしそこは「猫カフェ」。「猫ってなんだ？」と半信半疑なリザの前に現れたのは、なんともかわいらしい猫たち。「かわいい……かわいすぎる！！」「ありえない、生物としての限界を超えている！！」。圧倒されたリザは、「猫の可愛さは異次元すぎる！」と帝国に猫の存在を隠し、もう少し調査を続けることにして――？

『カワイスギクライシス』は、同名マンガ（作：城戸みつる／集英社）を原作としたアニメです。原作は、現在も月刊マンガ雑誌「ジャンプスクエア」と、マンガアプリ「少年ジャンプ＋」で連載中です。リザは猫をはじめ、犬や他の動物たちに「カワイイ」の常識を覆されていきます。

　当初は地球の文明レベルの低さに、毒霧をまいて生物を一掃してしまおうと考えていたリザ。しかし、偶然入った猫カフェでその考えは一変。猫のあまりのかわいさが、リザの考えに「クライシス（危機的状況）」をもたらし、間接的に地球の生物を救ってしまったのでした。

　ポイントは、帝国でもかなりの強さを誇るリザが、猫のかわいらしさにぶんぶん振り回されることです。猫がリザの脚に手を置いただけで完全に動きを封じられ、リザは「私ここで死ぬんだ…」と覚悟。そして、猫の肉球を初めて見てしまい、「かわいすぎるーー！！！」と血を吐いて倒れます。

「猫と生きること＝猫の下僕になること」「隣で寝る猫をつぶさないよう、身動きが取れず葛藤する」という、猫好きをうならせるあるあるも飛び出す本作。猫の「よぞら」の、リアルな鳴き声にも注目です。よぞらの声は、『SPY×FAMILY』でダミアン・デズモンド役を担当した藤原夏海さんが演じています。

　なお、エンディング映像には、視聴者参加企画で集まったペットの写真や動画が登場。かわいすぎる動物たちの登場に、リザでなくてもほっこりしてしまうこと請け合いです。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。

＊　＊　＊

　キービジュアルからすでに、マイナスイオンが感じられそうな「ほっこり系アニメ」。ご飯を食べながら、ベッドでゴロゴロしながら、リラックスタイムのお供にぜひ見てみてくださいね。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）