40代中年、「マイティフロッグ」整備に苦戦 「バランス」を取るのは意外に難しい？【大人のRCカーライフ(31)】

■ネジ1本失くしただけで、愛機が「置き物」に？

　40代に再び「RCカー」趣味を始めた筆者は、新たに導入したマシン「マイティフロッグ」を仕事のあいまにコツコツと仕上げていました。ところが初走行でビスが脱落してしまい、あっという間に走行不能な状態に陥ってしまいました。

　たかがビス、買って来ればいいだろうと思っていたのですが、脱落してしまった3×8mm段付きビスは今はあまり使われていないレアなタイプで、近所のラジコン店でも扱っていなかったため、タミヤのカスタマーサポートから取り寄せる羽目になったのです。

　古いマシンだとどうしてもこういうことは起こってしまいますね。たかがビス、されどビスです。1本ないだけでRCカーが走れなくなることもあるのですから。

　しばらく経ってタミヤから無事にビスが届いたのですが、ちょうど仕事が重なる時期が続き、しばらくの間放置したままになっていました。ようやくのことで時間を作り、「新北総サーキット」に向かい作業することしばし、無事にビスのはめ込みは完了しました。二度と脱落しないようにしっかりと組み付けます。

　これでようやくマイティフロッグを走らせることができる……そう思ってコースに出したのですが、1周しただけで急に走らなくなってしまいました。リアのドライブシャフトが外れてしまっていたのではめ直しましたが、大きくジャンプするとすぐ外れてしまいます。結着バンドで固定してみましたがやはり外れてしまうので、何かしら手を入れなければいけないようです。なかなか思うようにはいきません。

　それでも色々いじっていたらある程度は走れるようになったので、慎重に走行を楽しみます。マイティフロッグは「ホットショット」に比べるとかなり小回りが利くので、ターンの際に回りすぎてしまうことが多く、最初はちょっと苦労しましたが、しばらくしたら慣れました。

　ただ、まだ重量バランスに手を入れていないのでジャンプしたときに頭から地面に突っ込んでしまうことが多く、そのうちにオモリでも付けて改善を図らなければいけないでしょう。

　そもそも、マイティフロッグは車体が軽い割に「540モーター」を搭載しているので少々オーバーパワーで、ターンの際に転びやすいと感じていました。以前からモーターをスポーツチューンの380に変更した方がいいとアドバイスを受けていたので、その作業を先に行うことになりました。モーターが決まらないと他の改装には手を付けづらいですからね。

■リフェバッテリーを使用してみたけれど

過大な出力をおさえるため「 380スポーツチューンモーター」に交換。しかし、リフェバッテリーとの組み合わせ実施でまた壁にぶつかることに

　380と540ではモーター自体の大きさも軸の太さも違うので、「PINE BEACH RACEWAY」さんが発売している「380 モーターアダプター MK-2」を使用して、ギヤのかみ合わせを調整しながら組み込みます。この調整のことは「バックラッシュ」というそうです。何度かやり直し、無事に上手くかみ合ったことを確認して作業は終了となりました。

　また、最近はタミヤがスポーツチューンの380に「リフェバッテリー」の組み合わせを推奨しているそうなので、その組み合わせも試してみることにしました。オーナーさんからバッテリーをお借りし、充電して走らせてみたのですが、なぜかすぐにマシンが動かなくなってしまいました。何度試してもダメだったのですが、普段使っているリポバッテリーだと問題なく動くのです。

　なぜなのかさっぱりわからなかったので、オーナーさんに調べていただいたところ、アンプがリフェバッテリーに対応していなかったことが判明しました。リフェを使いたければ交換が必要なので、頭が痛いところです。

　未改造ということもありますが、現状のマイティフロッグをまともに走らせようとすると、「リポバッテリー＋540モーター」では確かに速すぎます。スロットルを8割くらいに絞っておかないと、残念ながら筆者の腕ではまともにコントロールできません。

　そのためにモーターを380に交換し、電圧の低いリフェバッテリーを使用することになったのですが、マシンそのものが壊れやすいことも含めて、前途多難な状況が続きます。安定したマシンにするためには、この先色々とやらなければいけないことが山積みです。なんとか時間を作れるといいのですが。

（早川清一朗）