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【夏アニメ第1話】『7SEEDS』は感情移入必至! 若者たちの過酷なサバイバル

マグミクス / 2019年7月1日 15時0分

【夏アニメ第1話】『7SEEDS』は感情移入必至! 若者たちの過酷なサバイバル

■気づいたら目の前の「日常」が崩れ去っていた

 2019年6月28日より、アニメ『7SEEDS』が全世界同時配信がスタートしました。原作は、小学館『別冊少女コミック』で2001年に連載開始し、のちに『月刊フラワーズ』に移籍して連載された、田村由美氏による近未来サバイバルSFマンガ作品。2007年に「小学館漫画賞」少女向け部門を受賞しています。

 物語は、人類滅亡を回避するため、健康な人間を冷凍保存し、災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種= Seedを残そうという「7SEEDS計画」が行われるというものです。

 第1話の冒頭、ごくありふれた日常風景が映し出されます。嵐(CV:福山潤)と呼ばれる青年が彼女と一緒にテレビで甲子園の中継を見ていて、少女がベッドで猫を抱いています。そのほかに、空を眺める者や、ピアノを演奏する青年なども……その時、場面は一転します。

アニメ『7SEEDS』 (C)2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

 暗闇のなか、ナツ(CV:東山奈央)という少女が目を覚まします。そこは荒れ狂う海上で転覆しそうなボートの上でした。

 そこへ、「目覚めた時、君たちは天国にいるかもしれない、地獄にいるかもしれない……。どちらにせよたくましく生き延びてくれることを願う」とナレーションが入ります。

 流れ着いたのは自然豊かな島です。ともに島に着いたのは、好青年風の青田嵐、口の悪い不良青年の麻井蝉丸(CV:小西克幸)、そして、みんなまとめる年上の女性、早乙女牡丹(CV:沢海陽子)の3人です。手分けして、島を探索する若者たち。場面変わって、他の若者のチームも島で巨大な虫のような化け物と戦っています。
 
 若者が政府の計画で命がけの状況になる話といえば、2000年に公開された映画『バトル・ロワイヤル』が思い浮かびますし、謎の島でのサバイバルといえば、米ドラマ『LOST』も想起させます。

 登場人物たちは(第1話時点では)特殊な能力を持っているわけではなく、視聴者の延長線上にある生身の人間が、命がけのサバイバルを強いられると想像すると、彼ら彼女たちの心情を察することは難しくないでしょう。目の前にあったはずの日常が崩れていくのです。

 アニメ第1話では、計画の全貌は明らかにされず、登場人物たちの背景や、断片的なシーンが多くの謎を散りばめています。サバイバルのなかで描かれる若者たちの心情描写と物語の展開に、ますます期待が膨らみます。

(二木知宏)

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