ラオウは政治家向き？ 『北斗の拳』で核戦争が起きなければ 「主人公ニートかも」

■まともな職業に就きそうなキャラクターは？

　主人公のケンシロウが、法も秩序も崩壊した「世紀末」の弱肉強食の時代を生き抜く『北斗の拳』で、暴力が全てを支配するようになった時代の背景には、文明社会を消し去ってしまった「核戦争」がありました。もしも核戦争が起こっていなかったら、各キャラはどのような職業に就いていたのでしょうか？

　ネット上にはさまざまな予想の声が上がっていました。ちなみに、実際に「核戦争が起きなかった場合の『北斗の拳』キャラ」を描いたギャグマンガ『DD北斗の拳』という作品もあるのですが、同作を知らない人の間でもいろんな予想が出ています。

　肝心の主人公・ケンシロウの職業予想では、なぜかニートやフリーターを挙げる声が続出しました。『DD北斗の拳』では北斗神拳伝承者になった上でフリーターとなっていましたが、そもそも、核戦争が起きていなければ、本来の「北斗神拳伝承者」の筆頭候補はトキであったため、「何も起きなかった場合はケンシロウは伝承者ですらない、ただの無職になっていた」と考える人が多いようです。北斗神拳の伝承者になれなかった者は、拳を破壊、記憶を消されるなどの処分を受ける掟もあるため、せっかく身に付けた技術が無駄になっていた可能性も高いでしょう。

　それ以外にも、ネット上では「ケンシロウはコミュ障っぽいんだよな」「アミバをトキと思い込むような天然だし、普通の仕事を任せるのは心配」「悪党への容赦のなさを見ると、心は優しいけど一般社会に出してはいけない気もする」などの意見もあり、表社会でバリバリと働いているイメージはあまりないようです。ただ、「5万語を一度読むだけで記憶、反復できるような頭脳を持ってるから、研究職とかいいんじゃないか」という意見もありました。

　一方で、長兄・ラオウ（『DD北斗の拳』では工事現場で「建王」として働く）については、意外と堅実な職業を予想する声が多くありました。意志、野心が強い人物像や、人の上に立つカリスマがあることから、「政治家や実業家に向いている」という意見もあるようです。さらに「パワー系だから運送業だろ」「トラックに乗っている姿が目に浮かぶ」といった声もありました。どのような職業であれ、ラオウの場合は「大富豪になっているだろう」「間違いなく、他人にこき使われる人材にはなっていないと思う」と、予想する人が多いようです。

　また、核兵器の死の灰を浴びるまでは、最も伝承者にふさわしい男と言われていたトキに関しては、一番まともなルートを予想する人が多数いました。『DD北斗の拳』では原因不明の病にかかった上に、医の道を志すも無職になっていましたが、ネット上では「健康体のトキは北斗神拳伝承者になった上で、表向きもちゃんとした職業になってそう」「トキはどう考えても医者に違いない」「北斗神拳の技術も治療に使うだろうけど、普通の医師免許も楽々と取得しそう」などの意見が続出しています。原作でも医者として人びとの命を救っていた常識人・トキに関しては、他のキャラクターと比較しても「まともな職業に就いているはず」と思う人が多いようです。

　その他、北斗神拳伝承者候補の「北斗四兄弟」たちは、全員が「鍼灸医」「東洋医学系の医者」「マッサージ指圧師」として才能を発揮できると予想する人もいます。「どんな性格でも、客がつくから安泰だよね」「ジャギはちゃっかりと、別の仕事に北斗神拳の技術使いそう」「アミバもなんだかんだ起用だから上手くやりそう」という意見もありました。

　その他、「ユリアやリンは芸能界にスカウトされるかもね」「バットはケンシロウと会わなければ、あそこまで立派な男にならなかったと思うだけど、メカに強いから整備工とかになったのでは」「サウザーは特殊体質のイケメンということで、タレントとして売れたかも」「ハート様はデブタレントかな」「デビルリバースはサーカスから引っ張りだこ」「ウイグル獄長は普通の世界でも刑務所署長の仕事ちゃんとやりそう」など、いろんな予想が出ています。

（マグミクス編集部）