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今の10~20代に観てほしい、昭和名作アニメ5選 タイパ重視でも観やすい「歴史的作品」

マグミクス / 2023年5月16日 19時10分

今の10~20代に観てほしい、昭和名作アニメ5選 タイパ重視でも観やすい「歴史的作品」

■やっぱり外せない、名作ロボットアニメの第1作

 1963年放送の『鉄腕アトム』から60年。その間にはTVシリーズや映画、OVA、近年ではWeb作品など多くのアニメが生まれて、人気作だけでもすべてをチェックしているという人は少ないでしょう。自分が生まれていない時代のものならなおさらです。

 そこで今回は、子供の頃から今までアニメを見続けているという50代の熱心なアニメファン・Cさんに、今の10~20代に観てほしい昭和の作品を5本選んでいただきました。「5本だけとは、難しい」とボヤきながらピックアップしたのは……?

●『機動戦士ガンダム 劇場版三部作』

『機動戦士ガンダム』は富野由悠季監督による、40年以上続くガンダムシリーズの初作品です。本作はそのTVシリーズを編集した三部作で、それぞれ130分以上のボリューム。多くの続編が作られただけでなく、2022年には全43話におよぶTVシリーズの1エピソードをフィーチャーした『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が劇場公開されました。

Cさん 「今の若い子達はタイパ重視でしょうから、今回は比較的短い時間で観られる作品を選びました。これも本当はTVシリーズを観てほしいですが、大筋や『ガンダム』らしさを知るなら劇場版もアリでしょう。今をときめく『水星の魔女』に至るまで長く続いてきた『ガンダム』シリーズの原点であり、最高傑作として挙げる人も多いのでぜひチェックしてほしいです」

●『トップをねらえ!』

『トップをねらえ!』ビジュアル (C)BANDAI VISUAL・Flying Dog・GAINAX

『エヴァンゲリオン』シリーズや『シン・ゴジラ』などを手掛けた庵野秀明さんが初めて商業作品で監督をしたOVAで、全6話。パイロット養成学校に通う落ちこぼれのタカヤ・ノリコを主人公に、謎の宇宙怪獣と人類の戦いが描かれます。シリーズ35周年を記念して、2023年5月26日には全国の劇場で上映も行われる予定です。

Cさん 「ジャンルの偏りは避けたかったですが、どうしても選びたかったのでロボットアニメ、しかも少し平成にかかっていますからもう1本。1980年代後半のOVAブーム中に生まれた作品で、『炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!』というキャッチコピーに恥じない、ハッタリの効いたストーリーと作画クオリティの高さが素晴らしく、特に後半3話の凄まじさたるや……庵野監督だけでなく、『キルラキル』や『プロメア』などのTRIGGERの原点を知る意味でも必見でしょう」

■まだまだある、鉄板の名作昭和アニメ

●『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』ビジュアル (C)高橋留美子/小学館

『うる星やつら』は、2022年にも再アニメ化された、高橋留美子先生のマンガが原作です。『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』はTVシリーズと平行して展開された劇場版の2作目で、なぜか繰り返される高校の文化祭の前日を舞台にした、シリーズの異色作です。

Cさん 「映画を1本おすすめするなら、やっぱりこれ。『うる星』自体はSFラブコメですが、本作はまったく違ってSFサスペンスといったテイスト。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』や『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』などで知られる押井監督の出生作で、彼の作家性が色濃い一作です。いわゆるループものの初期の作品としても観る価値があるのでは」

●『ルパン三世 カリオストロの城』

『ルパン三世 カリオストロの城』ビジュアル 原作:モンキー・パンチ (C)TMS

 今もアニメシリーズが続く『ルパン三世』の劇場映画第2作。偽札の秘密を探るために訪れたカリオストロ公国で、さらわれた王女・クラリスを救うためにカリオストロの城に潜入したルパン一味が活躍します。シリーズの中でも傑作として知られ、地上波で何度も放送されています。

Cさん「先日も地上波で放送されて話題になっていたし、すでに観ている人が多いかもしれませんが……あの宮崎駿の長編映画初監督作品だし、ほかにもレジェンドが関わっているため外せません。冒頭のカーチェイスをはじめ、とにかく名シーンや名言だらけ。観ておくと年上のアニメファンと話す際に外さないネタになるでしょう(笑)」

●『あしたのジョー2』

ジョーが放浪の旅から戻るところから描かれた、TVアニメ『あしたのジョー2』。画像は『あしたのジョー2 COMPLETE DVD BOOK Vol.1』(ぴあ) (C)高森朝雄・ちばてつや/講談社・TMS

 高森朝雄先生・ちばてつや先生による名作ボクシングマンガのアニメ第2弾。全47話のTVシリーズと、それを再構成した劇場版があります。どちらも、主人公であるジョーのライバル・力石の死後から始まり、原作最後のホセ・メンドーサ戦までが描かれます。

Cさん 「特に男性なら、これを観て燃えない人はいないはず。原作の素晴らしさはもちろんのこと、出崎統監督の演出が光る名作です。出崎監督はここまでに触れた方々に比べると知名度は劣るかもしれませんが、後世に与えた影響の大きさでは決して負けない不世出の演出家です。TVシリーズと劇場版は長さだけでなく一部の声優も違うけれど、劇場版がいいんじゃないかな」

 ここまで紹介したなかで、読者のみなさんは何作品観ていたでしょうか? 最後にCさんからのメッセージをお送りします。

Cさん 「今回おすすめしたものは今観ても面白いのは当然ですが、教養としても観ておく価値があります。若い人には新鮮に映るでしょうが、最近のアニメに大きな影響を与えているのは間違いない作品ばかりです。もし気に入った作品があれば、監督を始めとするメインスタッフが関わった作品を掘ってみてもいいかもしれませんね」

(はるのおと)

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