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「ブラックガイン」登場から30年 「たった1話の登場」で、今も愛される大人気キャラに

マグミクス / 2023年5月22日 6時10分

「ブラックガイン」登場から30年 「たった1話の登場」で、今も愛される大人気キャラに

■1話限りのゲストでもインパクト絶大

 本日5月22日は、1993年に『勇者特急マイトガイン』第16話「ブラックガイン」が放送された日。1話限りのゲストキャラですが、この作品でも人気の高いブラックガインが登場したエピソードです。

 ブラックガインは本作の主人公ロボであるガインをコピーした巨大ロボット。いわゆる偽物です。本作の敵のひとりであるホイ・コウ・ロウがガインの超AIを解析し、打倒マイトガインのために製作しました。しかし、コピーが完璧すぎたせいかガインの持つ正義の心まで持たせてしまい、ホイの意に背いてガインたち勇者特急隊と合流します。

 そこでホイはブラックガインをコントロールするマスクを開発し、それによりブラックガインは悪の心を持つようになりました。そしてブラックガインはブラックマイトウイング、ブラックロコモライザー、さらにマイトガインにはないブラックパイルダーと合体、ブラックマイトガインとなって旋風寺舞人とマイトガインの前に立ちふさがります。

 戦いを望まないマイトガインに対して容赦ない攻撃を繰り返すブラックマイトガイン。仕方なく応戦するマイトガインによってブラックマイトガインは敗北しました。ところが、ブラックガインをコントロールしていたマスクが今度はガインに迫ります。

 正気に戻ったブラックガインはそれを目撃すると、躊躇なくマスクをつかんで自爆することでガインの危機を救いました。そこには頭部だけになったブラックガインが残り、最期は苦手だった早口言葉を口にするというところで物語は終わります。

 1話限りのゲストとして衝撃的な登場と最期を見せたブラックガインは、ファンも多いキャラです。本作最終回のエピローグでは無事な姿を見せていたことから、ブラックガインの超AIは無事回収され、戦いが終わったころには修復されたようでした。

 このエピソードの脚本は、現在では特撮ヒーロー番組で名を馳せている井上敏樹さんです。実は井上さんは本作では脚本を2話しか担当していませんが、そのもうひとつが、こちらもファンに注目された第8話「納豆に手を出すな!」です。実はこの両エピソードは、2022年にブルーレイボックス発売記念のファン投票で1位と2位にランクインしました。いわば井上さんの脚本がファン投票でワンツーフィニッシュを決めたというわけです。

 それだけでなく、この第16話の作画監督はキャラが味方側キャラクターデザインの石田敦子さん、メカがチーフメカ作画監督の山根理宏さんという、本作の黄金コンビでした。シナリオ面だけでなく、こうした作画面のクオリティの高さも本編の見どころのひとつで、人気が高い理由だと思われます。

■番組終了後もゲームやオモチャで人気に

ブラックガインが登場した16話が収録されている「勇者特急マイトガイン DVD-BOX I」(ビクターエンタテインメント)

 ブラックガインは人気があるといっても、それはファンのなかでの話でした。放送当時、特に商品が出たというわけではありません。ファンの間では、通常のマイトガインのオモチャの色替えでいいから出せばよかったともいわれていました。

 しかし、近年は子供向けでなく、こういったファン層に向けてブラックマイトガインは商品化されています。しかも単なる色替えではなく、マイトガインと異なる頭部や胸の部分も細部まで再現された商品でした。30年前の作品ですから、当時の子供たちも今や立派な大人。購買層の面にも問題ないでしょう。

 また人気という面では、ゲームに登場したブラックガインにも注目のエピソードがいくつかあります。

 おそらく最初にブラックガインが登場したゲームは、1998年12月17日にタカラより発売されたプレイステーション用シミュレーションRPGゲーム『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』でしょう。このゲームは「勇者シリーズ」を中心に物語が進んでいきます。ゲームではTV版と違って仲間として一緒に戦える救済措置があり、いわゆる隠しキャラとなっていました。

 こういったTV版の悲劇回避で有名な「スーパーロボット大戦シリーズ」(スパロボ)でも、本作『マイトガイン』参戦時にはブラックガインも登場しています。

 最初の参戦となった『スーパーロボット大戦V』(2017年2月23日発売)では隠しキャラ扱いでしたが、次作『スーパーロボット大戦X』(2018年3月29日発売)では要素なしで仲間として登場しました。そして、本来なら加わったことのない勇者特急隊の合体技である「ジョイントドラゴンファイヤー」の最後尾となっています。

 スパロボオリジナル要素として必殺技「ブラック動輪剣・縦一文字斬り」を使う際、「チャージアップ!」というセリフが入りますが、これはブラックガインの声優が『太陽の勇者ファイバード』の主人公である火鳥勇太郎/ファイバードと同じ松本保典さんだからでしょう。

 今後も『マイトガイン』がゲーム化される際には、おそらくブラックガインも登場するはず……それほどブラックガインの人気と存在感はファンに知られていす。出生を考えれば黒いボディのライバルキャラという立ち位置でしょうが、作品内での活躍や悲劇性を見るとガインの兄弟というイメージが強く、本作『マイトガイン』を語る時には必ず思い出す名ゲストキャラクターでした。

(加々美利治)

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