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令和にアニメ化はムリ? ハチャメチャ過激だった「昭和の4コマ漫画」3選

マグミクス / 2023年5月29日 17時25分

令和にアニメ化はムリ? ハチャメチャ過激だった「昭和の4コマ漫画」3選

■ギャンブル狂から下ネタ、時事問題まで赤裸々に描いた昭和4コマ

 平成、令和と時代が移り変わるなか、マンガやアニメにおいてもコンプライアンスやジェンダー観を意識した作品作りが求められるようになりつつあります。

 しかし、昭和時代の作品は、現代の作品に慣れた人には衝撃的ともいえるストーリーや描写が目立ち、現代ではアニメ化や実写化が難しいと思える過激な表現も珍しくありません。

 それは著名なマンガ家が生み出した人気4コママンガも例外ではなく、今となってはアウトに思える過激な描写が続出。そこで今回は、現代では到底映像化できないような伝説の昭和の4コママンガを紹介します。

『フリテンくん』は、麻雀を中心としたギャンブル好きの主人公を中心に描かれたギャグストーリー。今年3月の連載再開で話題を集めた国民的4コマ『コボちゃん』と同じ植田まさしさんの作品ですが、その内容は同じ作者とは思えないほど過激で、アウトローな描写が多く含まれていました。

 そんな『フリテンくん』は1981年にアニメ映画化されていますが、子供にはちょっと見せられないような展開のオンパレード。第1話の「ギャンブル笑学校」は、朝目覚めるとまずは花札に取りかかり、次に向かうのはパチンコ店、続いて競輪、競艇、競馬と、ありとあらゆる賭け事をしていくという内容でした。

 どの賭け事にも秀逸なオチが用意されているのはさすがですが、競艇の発券所で窓口の女性が乳房を見せるなど、お下劣な描写もふんだんに散りばめられています。

 そのほかにも、雀荘内で「麻雀ローン」という明らかに違法な匂いが漂う商いを行う描写があるなど、令和だとちょっと映像化は難しそうなシーンが多く、昭和時代のおおらかさを感じさせられます。

 サトウサンペイさんが描いたサラリーマン漫画の先駆け的存在である『フジ三太郎』も今では映像化は難しいかもしれません。

『フジ三太郎』は1965年から朝日新聞に掲載され、1991年まで長期間に渡って連載。サラリーマンを主人公とした共感ネタや時事ネタを多く扱った作品です。

 ただし、その内容は一般の新聞掲載の作品とは思えないほど強烈なもので、社会で論争が巻き起こった死刑廃止論やジェンダーフリーなどを風刺する場面や、現代ではセクハラとされる内容も続出。それを考えると、令和の映像化は不向きと言わざるを得ません。

 作者のサトウさんは、当時としては異例だったサラリーマンを主人公にした理由として、「魚屋さんとか、八百屋さんに特定すると、職業知識がなくて、おそらく3日も続かない」と語っており、世相などを取り上げやすい職業を選択したそうです。

 ちなみにサトウさんは、セクハラと捉えられそうな描写について「エッチなことはしょっちゅう描いていたけれど、三太郎は法を犯すようなことはしてないよ(笑)」「女性のファンもいっぱいいた」と答えられています。

■国民的アニメを生み出した大作家も、過去には過激な4コマを発表

「サザエさん」の長谷川町子先生が描くブラックユーモアが満載「いじわるばあさん 1巻」(朝日新聞出版)

 最後に紹介するのは、『サザエさん』の作者である長谷川町子さんが描いた4コママンガ『いじわるばあさん』です。

 いじわるばかりしている「ばあさん」と、それに振り回される周囲の人たちを描いた作品で、いじわるの相手は家族から通行人、さらには子供と見境なく悪さをします。たとえば、お祝いに葬式の花を送ったり、女性のスカートをずらしてセクハラしてみたりと、かなりブラックなユーモアにあふれています。

 家庭的な『サザエさん』などを描いてきた長谷川町子先生の「たまには違う作品を」という気持ちから生まれた作品で、過去にはドラマ化やアニメ化を果たしています。

 描写は過激であっても、同作のファンからは「精神が不安定気味な時に読むと何故か面白い」「痛烈なブラックユーモアが心にしみる」といった声もあり、今なお愛読している声が見られます。

 その過激な内容から、令和の現代では映像化することが難しい作品ばかりかもしれませんが、当時の読者からいまだに愛されている作品でもあります。過激な描写の裏側に隠された作者の真意に目を向けると、作品への愛着がより深まるかもしれません。

(LUIS FIELD)

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