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「情けない死に様」でネタ化してしまったジャンプキャラ3選 「不謹慎だけど笑っちゃう」

マグミクス / 2023年6月4日 17時25分

「情けない死に様」でネタ化してしまったジャンプキャラ3選 「不謹慎だけど笑っちゃう」

■死んだポーズが無様すぎて、フィギュア化されたキャラも……

『るろうに剣心』志々雄真実、『ONE PIECE』ポートガス・D・エース、『北斗の拳』ラオウ、『ジョジョの奇妙な冒険』モハメド・アヴドゥル、『HUNTER×HUNTER』ネテロなど、「週刊少年ジャンプ」にはカッコいい死に様を見せたキャラクターが後を絶ちません。

 ですがその逆に、ダサすぎる死に方で有名になってしまったキャラクターも存在します。本人は真剣に生きた結果、笑いものになってしまった……そんな切なさもありますが、面白いんだからしょうがない!

※この記事には『ドラゴンボール』、『DEATH NOTE』、『ジョジョの奇妙な冒険』に関するネタバレを含みます。ご注意のうえ閲覧ください。

●『ドラゴンボール』ヤムチャ

 物語序盤の”ロンリー・ウルフ”ヤムチャには、本人が真剣に振る舞うものの、いつも格好がつかないズッコケぶりがあります。初登場時には「彼女が欲しい」からドラゴンボールを狙っていた盗賊なのに、ブルマを見ただけでガチガチに緊張して、真っ赤になるほど女性が苦手だったり。

 戦闘面でも「きえろ ぶっとばされんうちにな」と大口を叩いた割には、3回連続で天下一武道会で一回戦負けを喫する、典型的な噛ませ犬ムーブもしています。とはいえ相手は亀仙人、天津飯、神様と、いずれも当時のトップクラスなので仕方がないのですが……。

 そんな引き立て役が定着してしまったのは、ベジータたちサイヤ人襲来の時でした。よりにもよって、土に植えた種から即席で栽培される量産型ザコキャラ・サイバイマンの、しかもたった一匹の自爆にやられてしまうのです。

 クレーターの中心で倒れ伏している姿は、まさに敵の脅威を訴えるためだけの、哀れな死に様でした。『ドラゴンボール』初期の頃は、悟空が空腹とはいえ、互角に張り合ったライバルだったのに……。

●『DEATH NOTE』夜神月

主人公にもかかわらず、最期は無様な姿を晒してしまった『DEATH NOTE Vol.6』DVD(バップ)

「人間って…面白!!」死神リュークは主人公・夜神月(やがみ・らいと)を通じて、人間観察を楽しみ続ける存在です。「名前を書くと人が死ぬ」デスノートを拾ったライトは、リュークと同じく「退屈だったから…」という理由でデスノートを使い始め、「僕は新世界の神になる」という正義気取りで世界を操り始めます。

 すぐに夜神月=正体不明の犯罪者「キラ」を捕まえようとする世界最高の探偵「L」が現れて、人の死を描いたスリリングな頭脳戦が繰り広げられることになります。ダークヒーローとしてカッコよく立ち振る舞うライトですが、その最期は悪あがきばかりで惨めなモノでした。

 尊敬の念を受けていた松田刑事には拳銃で撃たれて「松田 誰を撃ってる!? ふざけるなーっ!!」と負傷して逆上。キラを「神」と呼んで心酔する魅上からも、クズ呼ばわりされて見放されてしまいます。「ミサはどうした!?」「高田はどうしたー」と取り乱すライトは、それまでの冷静沈着なイケメンぶりが微塵も感じられない、慌てふためく無様な姿を晒します。

 最後にリュークが楽しんだのは、「死にたくない」と繰り返すばかりでみっともないライトの、自業自得な犯罪者の死に様に他なりませんでした。

●『ジョジョの奇妙な冒険』ウィルソン・フィリップス上院議員

高校・大学を首席で卒業、25歳年下の美人モデルを妻にしたウィルソン・フィリップス上院議員。すべての功績がDIOと出会ったことですべて台無しに。『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』第2巻( ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

「歩道が広いではないか」「関係ない、行け」ネットでもたびたび目にする有名なDIOのセリフを引き出したのが、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部屈指のネームド・モブであるウィルソン・フィリップス上院議員です。

 ジョセフ・ジョースターと花京院典明(かきょういん・のりあき)を追うDIOは、眼の前の高級車に乗り込みます。後部座席に乗っていたウィルソン・フィリップスは「これこれ」と余裕ある態度で諫めますが、前歯をへし折られてあっさりと怒り狂い「絶対に終身刑にしてやるからなーッ」と権力を振りかざします。

 しかし今度は鼻の骨を折られて、たまらず逃げ出そうとすれば、スタンド能力で何度も車の中へ戻される始末。「なんで中にィィ!? ウケケケケケ……」と精神に異常をきたすハメに。

 DIOの運転手としてジョセフたちの軽トラックを追いかけるものの「渋滞ですゥ〜」……ここで冒頭の名セリフが飛び出して、フィリップス上院議員は通行人たちをはね飛ばしながら前進する、狂気の運転を行うのです。

「この上院議員のわたしの命だけは助けてくれますよねェェェェ~~~ッ」と生命の危機にいたっても肩書きを口にする自尊心も、滑稽に写ってしまいます。もちろんDIOの答えは「だめだ」。

 狂乱におちいったフィリップス上院議員の最期は、血まみれの死体となって、ジョセフたちの軽トラックに投げつけられてグシャグシャになる悲惨な末路でした。

 あまりにも理不尽な死で、本人からすればたまったものではないでしょう。ですが読者からみると、無理やり本性を引きずり出された人間の愉快さの方が際立ってしまう……哀れな死に方をしたモブキャラの代表格と言えるかもしれません。

***

 フィクション作品では、ときに人命は羽毛のような軽さで扱われます。ヤムチャのあっけない死や、残忍な吸血鬼と出会ってしまった不幸すぎるフィリップス上院議員はそれにあたるでしょう。もちろん、現実では人の死は重く扱われるべきですが、フィクションではそうではありません。残念な死に方をしたキャラクターたちにおかしみを感じるのもまた、エンタメのひとつの味わい方になるでしょう。

(かーずSP)

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