『ペット2』吹替出演の内藤剛志さん、演じた役は「男子の理想」
マグミクス / 2019年7月23日 11時51分
■「侍のイメージでやってくれ」と言われ……
2019年7月26日(金)に公開予定の映画『ペット2』は、飼い主が留守にしている間のペットたちの活躍を描いて人気を集めたCGアニメ映画『ペット』の続編です。同作で新たに登場する犬、ルースターを演じた内藤剛志さんにインタビューしました。
飼い犬のマックス(設楽統さん/バナナマン)とデューク(日村勇紀さん/バナナマン)は、飼い主のケイティ(佐藤栞里さん)と暮らしています。ケイティに子どもが生まれ、ますます賑やかな家族になります。ある日、ケイティ一家は家族旅行に出かけ、滞在先の農場で威厳あふれる農場犬・ルースター(内藤さん)と出会います。
映画の感想、ルースターを担当することになった経緯、普段の芝居と声の仕事の違いなどについて、内藤さんに聞きました。
ーー完成した映画はいかがでしたか。
内藤さん(以下敬称略) 今作は「勇気」がテーマで、勇気を持つということはどういうことかを、それぞれが冒険したり、人や動物たちと会うことで発見していく物語です。(劇中、ある大きな挑戦をするときに)ルースターはマックスを誘い、デュークを誘いません。それは、デュークには勇気があると感じ、マックスには少し欠けていると思ったから連れて行ったんだと思いました。マックスは頭はいいけど、勇気は足りないのかなという部分があります。
ーールースターの担当経緯を教えてください。
キャストとしてやってみないかとオファーされました。バナナマンの2人とは仲良くしていて、彼らの役に影響を与える役ということで、台本を見せていただき、米国ではハリソン・フォードさんが声をやっているということでOKしました。
こんなかっこいい役は断れません。バナナマンの2人とは仲がいい割にはがっつり仕事をしたことがなかったので、今回収録は別ですが、同じシーンに出ていたりするので、念願の共演がかないました。
ーールースターというキャラクターの印象は?
男の理想ですよね。力強くて優しくて、生きる哲学を持っていて、それを押し付けるわけでもなく伝えて、それでいてセンチメンタル。フィクションだからこそできるわけで、僕のなかでもそういう風になれたらいいなと憧れます。理想の男子です。ぶっきらぼうな感じでアメリカの片田舎のカウボーイがイメージです。
ーー演じられたのは犬の役ですが、犬の魅力はなんだと思いますか。
人間とうまくコミュニケーションが取れるところだと思います。人間に積極的に関わってくるのが犬だと思います。ルースターだって、マックスをほっといてもいいけど、助けるじゃないですか。それが犬と猫の大きな違いかなと思いました。
ーー普段のお芝居と声の演技は、だいぶ違いますか。
かなり違いますね。普段の役者の仕事は自分の体を使うので、それを逸脱すると嘘になります。声の仕事はひとことで宇宙に行ったりもできます。そういう意味では、ある種まったくの別物といえます。アニメの場合は空想や世界を自由に広げられて楽しいです。
■ルースターは強く、生きる哲学を持ったキャラクター
ーーアフレコはお一人だったのでしょうか?
そうです。他の人の声が入っているところに、僕がひとりで立って相手の声を聞きながらやっていました。相手の声が入ってない場合は、仮の声を聞きながら演じて、声を入れたりします。
ーーセリフ上の掛け合いのシーンを一人でやるとライブ感が出ない、といったことはないでしょうか?
どうなんでしょうね。タイミングをみたりしているので、ひとりでやったほうが迷惑かけないかもしれません。掛け合いの場合は、どちらかがNGを出すとなかなか先に進めませんよね。片方がOKになっていれば、僕だけやればいいわけじゃないですか。割とやりやすいです。僕は合理的だと思うし、何人かで合わせるとかえって大変だと思います。
ーーアフレコ現場で、何か指示はありましたか。
「侍のイメージでやってくれ」という指示がありました。監督やアメリカの制作サイドの意向として、強くて生きる哲学みたいなものを持っていて、あまり全部を言わない。それが演出サイドからの要望でした。
あとは、タイミングや言い方など細かい指示でした。顔や手足ではなく、声だけですから。
顔があれば、笑顔で「こんにちわ」と言うシーンでも、前のシーンで悲しいことがあれば、「悲しいことがあったけど笑顔を作っているんだ」と思ってもらえますが、声だけでは、声の高さひとつでも表情が変わってしまいますからね。
内藤さんが演じる新キャラクター・ルースターはマックスに勇気を教える重要な役割を担っています。もちろんかっこいいだけでなく、かわいらしい一面も見せてくれます。
※映画『ペット2』は、2019年7月26日から全国公開。
(マグミクス編集部)
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