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『耳をすませば』原作での「聖司君の夢」は? ジブリ版との違いにビックリ

マグミクス / 2023年5月31日 17時25分

『耳をすませば』原作での「聖司君の夢」は? ジブリ版との違いにビックリ

■天沢聖司は原作マンガでは意外な「夢」を持っていた

 映画『耳をすませば』は、スタジオジブリのなかでも人気の高い作品です。同作のヒロイン・月島雫の恋のお相手は、バイオリン職人を目指す天沢聖司という少年です。ジブリキャラのなかでも人気の高い天沢聖司ですが、実は原作ではバイオリン職人とは別の夢を持っていました。

『耳をすませば』の原作は、1989年に「りぼん」(集英社)で連載されていた同名の少女マンガで、原作者は『星の瞳のシルエット』などでも知られる、人気少女漫画家の柊あおい先生です。文庫版のマンガ『耳をすませば』の解説によれば、長野にある義父のアトリエで古い「りぼん」を暇つぶしに読んだ宮崎監督が、掲載されていた『耳をすませば』を気に入ったそうで、スタジオジブリでの映画化が決定、宮崎監督の推薦でジブリ作品のキャラクターデザイン・作画監督を担当していた近藤喜文氏が監督となりました。

 そんな『耳をすませば』映画化にあたり、原作のストーリーからは、いくつかの大きな変更がされています。そのなかでも特筆すべきは、物語の中心エピソードのひとつである聖司の「夢」についてです。

 なんと原作では、聖司の夢は「画家になること」でした。原作の聖司は雫をモデルにした絵を描いており、そのことを知らない雫が「雫の姉・汐をモデルに絵を描いた」という誤解をしてしまいます。雫は聖司が「自分の姉のことを好きなのでは?」と悩み、ふたりの恋がこんがらがってしまうという、少女マンガらしい展開もありました。

 映画は人気の高い『耳をすませば』ですが、実は原作は4話で終わっており、当時あまり人気が出なかったそうです。柊先生は映画『耳をすませば』のパンフレットに収録されている、近藤監督との対談で、「生きていくには恋愛以外にも大事なことがたくさんある。異性との関係も、人間的な深い繋がりとして描けたらいいな」と思っていたそうですが、その想いは「連載では広がり切らないままだった」と語っています。そんななか、映画版『耳をすませば』を観た柊先生は、「人が生きる道として、職人という道もあるんだ」と喜んだそうです。

 そのほかにも、原作には聖司の兄・航司(こうじ)が登場したり、映画では中学3年生だった雫と聖司の年齢が中学1年生だったりと、原作と映画版には大きな違いが存在しています。

 また、2022年10月に公開された学生時代の出会いとその10年後の雫と聖司の物語を描いた実写版映画では、聖司が目指す職業はチェリストに変更されていました。それぞれのバージョンで違った夢に突き進む聖司ですが、夢への姿勢や雫への愛は一貫しています。実写映画で描かれた、マンガ、アニメ映画の「その先」の雫と聖司の結末にも注目です。

(LUIS FIELD)

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