「ニカ」なら圧勝？ 『ワンピ』今のルフィと赤犬「どっちが強いか」論争

■爆発力のルフィと精神力の赤犬

『ONE PIECE』「ワノ国編」ではルフィが「ギア5」を発動し、百獣海賊団の総督である四皇・カイドウを打ち破りました。そして、ついに四皇まで登りつめています。ファンの間では「今のルフィなら赤犬（サカズキ）にも余裕で勝てるのでは？」と、話題になっているようです。

※この記事は『ONEPIECE』単行本未収録の内容を含みます。

　ルフィと赤犬が以前ぶつかったのは、「頂上戦争」でのことです。囚われたポートガス・D・エースを解放するため、インペルダウンの脱獄囚とともにマリンフォードに乗り込んだルフィに対し、海軍大将だった赤犬はそれを阻止するために立ち塞がりました。

　ルフィは海軍の精鋭に苦戦しますが、白ひげ海賊団らの援護を受け、なんとかエースの解放に成功します。しかし、最終的にエースはルフィを庇い、「マグマグの実」の能力者の赤犬の攻撃で、腹部を貫かれて命を落としてしまいました。義兄弟の命を奪った赤犬は、ルフィにとって因縁の相手と言えます。

　赤犬が頂上戦争で見せた圧倒的な強さと、執拗にルフィを追撃したその執念深さにネット上では「マグマの殺傷能力がマジで高すぎ！」「精神力が強いから、負けるとしても最低相打ちまで持っていきそう」「麦わら帽子は燃やされるの確定」と赤犬を支持する声もありました。

　さらに、赤犬が青雉ことクザンとの10日間にも渡る一騎打ちをしたことや、ギア5が解除された時のルフィがひどく老化していた描写から、「10日間の耐久バトルに勝利したのは異常！」「持久戦に持ち込めば、ルフィの「反動」が来て赤犬が有利」との意見も出ています。

　一方でルフィ支持派の声も負けてはいません。ルフィはカイドウとの戦いのなかで、「世界で最もふざけた能力」とも評される、「ゴムゴムの実」の正体である「ヒトヒトの実　幻獣種　モデル『ニカ（伝説の太陽神）』」の力を覚醒させました。ニカと同じ状態となったルフィが「最高地点」と評する「ギア5」は、雷をつかんで投げるなどの変幻自在で自由な攻撃も特徴です。

　その「なんでもあり」な戦い方や、カイドウすら打ち倒す強さから、ネット上では「マグマでは太陽神には勝てない」「今やルフィは最強生物のカイドウより上だからな」とコメントする人も多くいます。一方、「赤犬はルフィがどんな『ふざけた戦法』使ってきても動じなさそうなんだが」「『ニカ』の状態になっても身体がゴムなのは変わらないから、熱には弱いんじゃ」など、性格や能力の相性を心配する人もいました。

　その他にも、赤犬が青雉と決闘したパンクハザードが、ふたりの戦闘が終わった後も灼熱と極寒の地に分かれていたことから、「赤犬（と青雉）は悪魔の実の能力を『覚醒』させているのでは」という考察も出ています。ルフィと赤犬の対決は「悪魔の実の覚醒者」同士の戦いとなる可能性もあり、「まだまだいい勝負をしそう」「どちらが勝つにしても余裕ではない」などの意見も多く、予想は盛り上がりを見せていました。四皇と海軍元帥の一大決戦は、最終章で実現するのでしょうか。

（マグミクス編集部）