【漫画】飲み終わったティーカップをひっくり返すお嬢様 執事が様子をうかがうと大慌てで？【作者インタビュー】

■「執事×令嬢」の関係性が「ほほ笑ましい」

　冨月一乃さん（@ichino_tomizuki）による『執事×令嬢で紅茶雑学マンガ』シリーズが、Twitterで注目を集めています。冨月一乃さんは今までに多くの紅茶雑学を恋愛マンガ仕立てで紹介しており、恋模様を楽しみつつ雑学も学べる内容が人気です。

　今回紹介されたマンガは『茶葉で占う？紅茶占い』です。執事とお嬢様が、お互いの相性占いをこっそり行うほほ笑ましい姿が描かれています。読者からは「執事もお嬢様もかわいい」「紅茶が飲みたくなる」などの声があがり、Twitter投稿には2500以上の「いいね」が集まっています。

　作者の冨月一乃さんにお話を聞きました。

ーー冨月一乃さんの漫画家としてのデビューの経緯を教えて下さい。

　学生の頃からいろいろな雑誌に投稿をしており、そのなかのひとつだった少女マンガ誌でデビューをさせていただきました。

　その後、短編をいくつか同雑誌に載せていただいたのですが、なかなか連載に至らず、どうしようかなと悩んでいた頃にコミカライズのお仕事を見つけて今に至ります。

ーー「紅茶の雑学」という題材を思いつくまでにあたって、何かきっかけやエピソードはありますか？

　コミカライズで描かせていただく西洋ファンタジーものの作品にはお茶会のシーンが良く出てくるんです。もともと紅茶は好きだったのですが、マナーや茶道具などの詳しい知識はそれほどなくて…。せっかくだからと紅茶の講座に参加してみました。

　そこで学んだことがとても面白く、目から鱗のことばかりで、いろんな方に自分なりのやり方で共有できないかなと思ったのがきっかけです。

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　どんな感想もいただけるだけでとてもうれしいのですが、「紅茶が先かミルクが先か、それが問題だ」や「魅惑のダンク！」の回で、「自分はこういう風に飲んでます！」というコメントをたくさんいただき、ほかの方の紅茶の楽しみ方が知れてとてもうれしかったです。

　また、執事とお嬢様の恋愛要素を入れたのもこのマンガで工夫した点だったので、このふたりを応援してくれるコメントは率直にとてもうれしいです！

著：冨月一乃『転生令嬢はご隠居生活を送りたい! 王太子殿下との婚約はご遠慮させていただきたく』第2巻（KADOKAWA）

ーー「転生令嬢はご隠居生活を送りたい! 王太子殿下との婚約はご遠慮させていただきたく」の第2巻が発売されています。ぜひ見どころを教えて下さい。

　こちらは魔法やモフモフの出てくるファンタジー要素たっぷりの世界観と、主人公とヒーローの恋愛要素が見どころです。コミカライズはいよいよクライマックスに…！　というところですが、原作小説も書籍で刊行されているので、続きが気になる方は先読みもできます！

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　引き続き紅茶マンガも描いていきたいですし、もともと西洋史が好きということもあり、紅茶の歴史に関わらずいろいろな歴史ものを描いてみたいと思っています。

　お仕事が忙しくなると更新できない週などもあるのですが、Twitterは自分の色をそのまま出せる貴重な場だと思うので、できるだけコンスタントに発表していくのが目標です。歴史ものの連載のお仕事もしてみたいので、そのとっかかりになればいいなという気持ちもあります(笑)。

（マグミクス編集部）