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希少? アニメも実写も人気のマンガ4選 「2期まだ?」「思いのほか良かった」

マグミクス / 2023年6月9日 19時25分

希少? アニメも実写も人気のマンガ4選 「2期まだ?」「思いのほか良かった」

■ファンも納得の出来?

 マンガがヒットすると、「アニメ化してほしい」「意外と実写向きかも」と、ファンの間でさまざまなメディアミックス化への期待、予想の声が出てきます。

 これまでアニメ化と実写化の両方が実現した作品は多々あり、直近の例では2023年4月からアニメ放送が始まり、2023年6月23日に実写映画が公開される『君は放課後インソムニア』のように、同じ時期に両方が発表されるというケースも少なくありません。

 ただ、比較的原作に忠実に作りやすいアニメは好評でも、実写化の方は「映画やドラマの枠に合わせて改変しすぎ」「キャストがイメージと違う」「そもそも3次元で描くのは無理がある内容」などの理由で評判が良くない、という例もありました。

 それでも、制作者が作品の魅力を理解していたり、ファンの望む形をなんとか実現しようとした結果、ファンも納得するクオリティのメディアミックス化を果たした作品も存在します。ネットで「アニメ化と実写化、両方よかった作品って何?」というような話題になると、『るろうに剣心』や『銀魂』『デスノート』などの名前がよく出てきますが、最近はそれ以外にも「アニメと実写どっちも好き」「別々の良さがある」と言われる作品も増えてきました。

●アニメも実写も作品の迫力を再現!『キングダム』

 紀元前の古代中国・春秋戦国時代の秦国を舞台に、戦争孤児の奴隷から武功を上げて「天下の大将軍」になることを夢見る少年・信(しん)と、後に中華統一を果たすことになる始皇帝・政(せい)の成長と戦いを描くマンガが『キングダム』(作:原泰久)です。魅力的なキャラクターたちと壮大なストーリーで多くのファンを獲得し続けており、アニメは2012年から第4シリーズまで放送され、実写シリーズも2019年の第1作目からヒットを続けています。

 NHKで放送されているアニメは、第5シリーズも2024年1月からの放送が予定されています。アニメ版の人気は、『キングダム』の見どころのひとつでもある迫力満点のバトルシーンが再現されていたことや、声優たちの熱のこもった演技が評価されたことの表れでしょう。

 また、当初はスケールの大きさから実写化は難しいと思われていましたが、2019年に公開された実写化1作目は、大規模な中国ロケを行ったほか、信役の山崎賢人さんの熱演や殺陣の身のこなし、信と同じ夢を目指す幼馴染・漂と秦王・エイ政を演じ分けた吉沢亮さんの演技、脇を固めるキャストたちの再現度も話題を呼び、興行収入57億3000万円の大ヒットを記録しました。

 2023年7月28日には第3弾となる映画『キングダム 運命の炎』も公開予定で、いよいよ因縁の敵国・趙の強敵・李牧やホウ煖が登場するため、まだ明かされていないキャストにも注目が集まっています。

●キャストがアニメもドラマもばっちり!『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』

 元女性警官という異色の経歴を持つ作者による、リアルな警察官の日常を描くマンガ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』(作:泰三子)は、実写化された後にアニメ化も果たした作品です。

 2021年7月から日本テレビで放送された実写ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』は、「パワハラが原因で飛ばされてきたエースの藤と、新人警察官の川合がペアを組んで奮闘する」という本筋は、ほぼ原作に忠実に制作されていました。しかし、川合が辞職を踏みとどまるきっかけのエピソードが異なるほか、捜査一係の刑事で紅一点の牧高とペアを組むのが、オリジナルキャラの鈴木になるなど、実写版のみの変更が加えられています。

 ただ、原作通りのテンポの良い掛け合いや、エンタメ要素と社会問題を扱う描写のバランスも再現されているドラマ版は、原作ファンはもちろん、ドラマから知った視聴者からも好評でした。2022年6月に第48回放送文化基金賞番組部門の「テレビドラマ番組最優秀賞」を受賞しており、高く評価されています。

 コミカルなシーンとシリアスなシーンのギャップは、アニメ版においてもキャスト陣によって見事に再現されており、「2期もやってほしい」と早くも続編を期待する感想もありました。

 また、アニメ版は、1話でふたつのエピソードが描かれているのが特徴ですが、第10話はAパートが山田が警察手帳を紛失する「ギャグ回」、Bパートは川合が初めて死亡事故の現場に立ち会う「シリアス回」だったため「落差が凄すぎて印象に残った」「エピソードのチョイスにやられた」と、構成に高評価の声も出ています。

■実写化が難しい個性的なキャラクターたちを完全再現?

●マンガに対するリスペクトに感動!『バクマン。』

2023年6月30日公開の『東京リベンジャーズ 血のハロウィン編-決戦-』ポスタービジュアル (C)和久井健/講談社 (C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会

 平凡な毎日に辟易していた高校生・真城最高(サイコー)と、秀才で作家志望の高木秋人(シュージン)が漫画家への道を志すマンガ『バクマン。』(原作:大場つぐみ、作画:小畑健)は、「週刊少年ジャンプ」での、アンケート至上主義や打ち切りとの戦い、専属契約制度などリアルな裏側も描いたストーリーで、大きな注目を集めていました。

 同作はNHKで3シリーズに渡ってアニメが放送されていますが、「ジャンプ」をはじめとする固有名詞が変更されているほか、ダークな作風の作品を得意とするキャラクター・静河流が登場しないといった点が特徴です。また、原作では描かれる予定だったものの実現しなかった、平丸と蒼樹の結婚式のシーンがアニメ最終回のエピローグで追加されており、原作ファンから驚かれていました。

 また、アニメではサイコーとシュージンのライバルである人気漫画家、新妻エイジのクセが強すぎる立ち振る舞いが見事に再現されており、「アニメでますますエイジ好きになったわ」という感想も。エイジの効果音を口にしながらマンガを描く様子や、コロコロ変わる表情はアニメならでは魅力といえるでしょう。

 そして『バクマン。』は実写映画(2015年公開)のキャストが発表された際、サイコーを佐藤健さん、シュージンを神木隆之介さんが演じることについて、「キャストは絶対逆の方が良い」と読者の間で物議を醸しています。それでも公開後は、「意外とイメージに合っていた」と俳優たちの演技だけでなく、キャスティングの妙を絶賛する声も続出しました。

 恋愛要素を削りマンガの執筆に絞り込んだ物語や、原作とは違うものの「『SLAM DUNK』風」とも評される爽やかなラストの締めくくりのほか、実写版『バクマン。』は「エンドロール」も話題となっています。「キャスティング翼」や「るろうに装飾」など、マンガのタイトルとスタッフロールをもじって組み合わせた単行本が本棚に並ぶという演出など、「マンガ」というテーマに沿った工夫が凝らされており、「マンガ愛がすごい」「本編も良かったけどエンドロールまで最高」と、作品に対するリスペクトが高く評価されていました。

●実写キャストが大正解!『東京卍リベンジャーズ』

 冴えないフリーター・花垣武道が、人生の絶頂期だった中学生の不良時代にタイムリープし、未来で「東京卍會」が原因で死んでしまうかつての恋人・橘日向の運命を変えるべく奮闘するマンガ『東京卍リベンジャーズ』(作:和久井健)も、アニメや実写が続けてヒットした作品です。

 もともと「ヤンキーマンガ×SF」というありそうでなかった設定や、東京卍會総長・佐野万次郎(マイキー)や、その右腕の龍宮寺堅(ドラケン)ら、数々個性豊かなキャラクターたちが人気だった作品ですが、アニメがさらに多くの人に知られるきっかけとなったとも言われています。

 一方、ビジュアルが個性的なキャラが多いためか、2021年の実写映画『東京リベンジャーズ』については、公開前から「再現できるの?」「こんな中学生現実におる?」と、懸念する読者も少なくありませんでした。ただ、設定は高校生に変わったものの、もともとの顔立ちや髪型・メイク、演技力で再現されたキャスト陣は「そのままじゃん!」と好評を呼び、もともとの『東リべ』ファン以外の層も巻き込んで45億円のヒットを記録しています。

 2023年は続編の『血のハロウィン編』2部作が発表され、後編が6月30日に公開予定です。

(田中泉)

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