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『鬼滅の刃』不死川実弥の「ギャップ」にやられる人続出? 趣味がかわいすぎ

マグミクス / 2023年6月12日 18時5分

『鬼滅の刃』不死川実弥の「ギャップ」にやられる人続出? 趣味がかわいすぎ

■原作マンガガチ勢が愛してやまない、風柱・不死川実弥の本当の魅力!?

 放送中のTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』では戦いも佳境を迎え、すべての瞬間が、「目が離せない瞬間」と言えるほどです。無限城の移動や恋柱・甘露寺蜜璃の入浴、刀鍛冶・鋼鐵塚蛍さんの筋肉など、戦いのシーン以外にも視聴者の目をくぎ付けにする瞬間は多々ありました。そして、第6話「柱になるんじゃないのか!」の不死川玄弥の回想のなかで、少年時代の兄・不死川実弥が見せた「笑顔」も、そんな「目が離せない瞬間」です。

 さらに、そこに追い打ちをかけたのが、6話の最後のアイキャッチの実弥の笑顔でしょう。原作マンガガチ勢の多くが、このアイキャッチで涙腺崩壊した方とも聞きます。

 風柱・不死川実弥といえば、ここまでアニメでは、柱合裁判で禰豆子を箱ごと刀で刺すなど「狂犬」のような行動を見せ、「怖い人」「ひどい人」といった印象を持つ人もいるでしょう。しかし、原作マンガの「ガチ勢」には、彼のことを「誰よりも優しい、愛おしい人」と推す人が非常に多いのです。

 実弥の人気は、連載時、物語終盤に向けてうなぎ上りとなりました。「週刊少年ジャンプ」誌上で2回行われた、『鬼滅の刃』の登場キャラクターたちの公式人気投票でも、「無限列車編」の連載中に行われた第1回での15位から、連載終了後に行われた第2回では9位へと順位を上げています。

 なぜ実弥はそんなに愛されているのでしょう? 実弥ファンはその理由について、口をそろえて、こう言います。「ギャップ」。今回は、そんな実弥の「ギャップ」について、考えます。

※この先の記事には『鬼滅の刃』の「刀鍛冶の里編」以降のネタバレを含みます。

●「狂気⇔優しい兄ちゃん」のギャップ

 柱合会議で風柱・不死川実弥が初登場した時、その姿を見てギョッとした人が多いでしょう。傷だらけの体に血走った目で、禰豆子の入った箱を軽々と片手で持って現れたかと思うと、いきなり日輪刀で箱ごと禰豆子を刺したのです。まさに狂気の沙汰です。

 その後、禰豆子も人を襲う、ほかの鬼たちと変わらないことを証明しようと、再び禰豆子を箱ごと刺したばかりか、そこに自分の血をしたたらせる実弥の姿にゾッとした人も多いでしょう。そのひりつくような緊張感のなかに、彼がいかに鬼を憎み、その存在を許せないかがビリビリと伝わってきました。羽織の背中にある「殺」の一文字も、彼の憎悪、怒りの強さを表しています。

 炭治郎の言葉を一切無視して、禰豆子を容赦なく痛めつけ、狂犬ぶりを見せた実弥ですが、「刀鍛冶の里編」の第6話で明らかになったのは、彼もまた、鬼に家族を奪われた「優しい兄ちゃん」であったことです。実弥は父亡き後、母と玄弥を含む6人の弟妹を守ることを誓った、責任感が強く、母の帰りが遅いのを不安がる弟妹たちのために母を探しに行く優しさを持ち、弟妹を襲った得体のしれないものに立ち向かう強い「兄ちゃん」でした。

 母を鬼に変えられ、その母によって弟妹を亡くし、そして自分が母を殺めてしまったという実弥の過去は衝撃です。この場面の後で柱合会議での狂犬ぶりを思い返せば、彼が鬼である禰豆子を殺すことにこだわるのも納得できます。しかし、実弥が鬼を憎む理由を後から明かすことで「狂犬からの優しい兄ちゃん」へのギャップが大きくなり、「ギャップ萌え」度が跳ね上がったと言えるでしょう。

■実弥は意外性の宝庫! 傷ついた体と心をそっと抱きしめてあげたい

●傷だらけ身体と、「好物(おはぎ)」「趣味(カブトムシ育成)」のギャップ

実弥といえばこの鋭い眼光!「バンプレスト 鬼滅の刃 フィギュア 絆ノ装 拾肆ノ型 不死川実弥」(バンプレスト)

 風柱・不死川実弥は、柱のなかでも実力上位とされます。前を大きくはだけた隊服からは体に刻まれた数多くの傷が見え、いかに多くの鬼との死闘を繰り広げてきたか、うかがい知ることができるでしょう。

 そして、彼は自分の血が鬼を酔わす「稀血(まれち)」という特殊なものであることを知っており、鬼を倒すためには、その血の力を使うために自分の身体を傷つけることもいといません。家族をはじめ、柱になるにあたって大切な仲間も失っており、実弥にとっては、体に刻まれた傷は戦いの勲章というような生易しいものではなく、鬼への憎悪と鬼殺への執念の表れと呼べるでしょう。

 いつも怒った顔をしている実弥ですが、鼻の利く炭治郎のせいで実は好物が「おはぎ」であることが、水柱・冨岡義勇にバラされてしまいます。さらに、おはぎと抹茶をしょっちゅう食べていることまでバラされ、血管が浮き出るほど逆切れして炭治郎をぶっ飛ばしてしまう姿などは、これはもう、すべての年代の女性が「かわい~」と言ってしまう案件です。

『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』では、ほかの柱の趣味が「詰将棋」(冨岡義勇)や「尺八」(岩柱・悲鳴嶼行冥)、「能や歌舞伎の鑑賞と相撲観戦」(炎柱・煉獄杏寿郎)などと書いてあるなかで、実弥の趣味は「カブトムシを育てること」と書かれていました。これも、意外性がありすぎて、またすべての年代の女性から「かわい~」と言われ、男性からも一気に身近に感じられる要素となっています。

 傷だらけの身体の奥深くに「かわい~」ところを隠し持っているなんて……こんな素敵なギャップに萌えない人はいないでしょう。

●「怒りに満ちた荒い言葉⇔お館様への礼節」のギャップ

 アニメ化されているエピソードを振り返ると、これまでの実弥の発言は9割方「怒っている」ものです。禰豆子や、彼女をかくまっている炭治郎と義勇に対する怒りの発言は当然で、相手がお館様・産屋敷耀哉炭治郎であっても怒りを隠すことはありません。「馬鹿」「てめえ」「ぶっ殺してやる」「死に腐れ」など、言葉の荒れ具合は、柱のなかで抜きん出ています。

 そんな怒りに満ちた荒い言葉づかいをする実弥ですが、お館様を尊敬する気持ちは人一倍強く、お館様への挨拶は、礼節をわきまえた、とてもしっかりしたものでした。それを聞いた炭治郎は、「知性も理性もまったくなさそうだったのに、すごいきちんとしゃべりだしたぞ」と、失礼な感想を抱いたほどです。

 その後も、炭治郎や禰豆子に対して荒い言葉を使いながら、同時にお館様には丁寧な言葉を使うという器用さを見せるなど、尊敬するお館様への気持ちと態度はゆらぐことはありません。

 実は、実弥はお館様に対して、最初から尊敬の気持ちをもって接していたわけではありませんでした。前述の「言葉づかいのギャップ」だけでも、萌え要素ではありますが、実弥のお館様への態度が変わった理由が明らかになると、彼の抱えた悲しみの深さに抱きしめてあげたくなってしまうかもしれません。

 作者の吾峠呼世晴先生は、『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』で、実弥のことを「泣いた赤鬼を地で行く人です」と書いています。『泣いた赤鬼』に登場する青鬼は、人間と仲良くなりたいという赤鬼の願いをかなえようと、自分が嫌われ役を買って出て、赤鬼の願いを叶えたら、自分はそっと去っていくのです。自分よりも大切な人の幸せを願う、そんな実弥だからこそ、チラッと見えるギャップに惹きつけられるのでしょう。

「刀鍛冶の里編」で実弥の笑顔に涙腺崩壊した、彼をこよなく愛する「原作マンガガチ勢」にとっては、実弥の素敵なギャップがアニメでどんな風に描かれていくのか、楽しみで仕方ありません。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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