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「ワンピースをとりにいく」言葉の意味が違う理由 核心に迫るのはルフィのセリフ?

マグミクス / 2023年6月14日 11時40分

「ワンピースをとりにいく」言葉の意味が違う理由 核心に迫るのはルフィのセリフ?

■他とは一線を画すルフィの思想とは?

 最近ネット上では、『ONE PIECE(ワンピース)』のキーアイテム「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、シャンクス、カイドウ、バギー、ビッグ・マムらのセリフに注目が集まっています。

 彼らはそれぞれ作中で「ワンピースをとりにいく」と宣言しているのですが、ひとりひとりのセリフに目を向けてみると、「取る」「獲る」「奪る」と漢字表記がばらばらでした。そこからワンピースに対する思想の違いを読み取ることができそうです。

 まずは、第1082話「取りに行こうぜ!!」において、バギーが放ったセリフ「取りにいくぞォ!!!ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)!!!!」についてです。クロスギルドの仲間であるクロコダイルやミホークが軍事国家の設立を語るなか、バギーは「海賊王」になりたいという自分の思い描いた人生の夢を振り返り、「ワンピース」を狙うと宣言しました。

 バギーの「取る」という表現には「自分のものにする」という意味が含まれており、「ワンピース」は現状、誰のものでもない未踏の夢だとする彼の認識が見え隠れしています。

 そんな彼と対照的なのが、第1054話「炎帝」で放ったシャンクスのセリフです。四皇であるカイドウを倒し、世界的に名をあげたルフィの手配書を見て、シャンクスが口にしたのが「そろそろ奪りに行こうか ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」でした。

 文字通り「奪る」には「誰かのものを奪う」という意味が含まれており、他者から力ずくで取り上げる強さを感じさせます。この言葉から察するにシャンクスは「ワンピース」をすでに誰かのものと認識し、それを取り戻そうとしているのではないでしょうか。そしてその「誰か」とは、彼のかつての船長であり大海賊時代を切り拓いたゴール・D・ロジャーなのかもしれません。

 続いては、カイドウとビッグ・マムの「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を獲りに行くぞ!!!」という宣言についてです。「獲る」は「自然の中から得る」「狩りをする」といったニュアンスが含まれている言葉です。彼らは自らの力で「ワンピース」を得ようという野心を持っており、まるで獲物を狙う狩人のようなスタンスを示していました。

 では、主人公のルフィはどうでしょうか。第22話「あんたが珍獣」にて、珍獣島の番人を務めるガイモンに対し、ルフィは「おれはワンピースを目指すんだ!!」と語っていました。ここでルフィが使った「目指す」という表現は、目線の先にあるゴールや目的地にたどり着こうとする意思が感じられ、「取る」「獲る」「奪る」と発言したほかのキャラクターと一線を画しています。

ルフィは単純に「ワンピース」を幼い頃からの到達点として描き、ひたすら真っ直ぐに目指すべき場所として見据えているのでしょう。 『ONE PIECE』には「はじめから物語の結末を決めていた」という話もあるため、案外初期のルフィの言葉にこそ「ワンピース」の本質が表れている可能性もありそうですね。

(ハララ書房)

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