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連続ヒットは難関? 人気作の後の「打ち切り」マンガ 「ジャンプ作家の宿命」

マグミクス / 2023年6月15日 20時25分

連続ヒットは難関? 人気作の後の「打ち切り」マンガ 「ジャンプ作家の宿命」

■新連載で「やりたいこと」を詰め込んだ結果は……?

 人気マンガを世に送り出した作家でも、2作連続でヒット作を生み出すのは困難です。「あの人気マンガ家の作品が、なぜ打ち切りになってしまったのか」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。今回は、「打ち切られる」マンガが多い、「週刊少年ジャンプ」の人気マンガの連載終了後に、同じ漫画家が満を辞して連載開始したにも関わらず、無情にも打ち切りとなってしまった作品を振り返ります。

 大ヒット作『NARUTO』の作者・岸本斉先生が原作を担当し、大久保彰先生が作画を務める『サムライ8 八丸伝』(2019年~2020年)は、壮大な宇宙を舞台に、侍に生まれ変わった主人公・八丸の活躍が描かいています。国内累計発行部数が1億部を超えたあの『NARUTO』作者の新作とあって、大いに期待を寄せられていました。そんな同作は、ジャンプの過去の「打ち切り」と言われるマンガに比べれば5巻と長く続きましたが、1年未満で連載を終了しています。

『サムライ8 八丸伝』に関して、読者の間では「理解が難しい複雑な設定が多い」という声もありました。連載開始1ページ目から、「パンドラの箱」「7つの鍵」など急に「専門用語」が連発されたため、読者からすればわかりにくいと思われたのかものかもしれません。ネット上でも「難解すぎる」「1話でギブアップ」などと、難しい設定にファンも苦慮している様子が見られました。

 しかし「絵は上手い」「設定を理解してしまえば普通に面白い」など、肯定的な意見もあります。作画担当・大久保先生の画力の高さや迫力のバトルシーンのほか、『NARUTO』とは異なる魅力的な世界観での冒険など、見どころも多い作品です。岸本先生のやりたいことを詰め込んだがゆえに読者がついていけなかったのではないかとも言われていますが、ヒット作の後に新たな世界観にチャレンジする情熱は「さすが大ヒット漫画家」と思わされます。

 極端に短い期間で終わってしまった例として、不良たちの破天荒なバトルを描くギャグマンガ『チャゲチャ』がありました。全国からヤンキーが集まる大都市・暮東京(グレとうきょう)を舞台に、ひとりのヤンキー・チャゲチャがやってくるところから物語は始まります。作者・澤井啓夫先生は前作『ボボボーボ・ボーボボ』で唯一無二の個性を発揮し、ギャグ漫画家として高い評価を得ていました。

 しかし、『チャゲチャ』はわずか8週という短期間で、打ち切りとなってしまいます。この終了の早さには、ネット上でも「面白いかつまらないかも分からないまま、終わってしまった印象」「これから面白くなりそうだったのに」「『ボーボボ』だっていまだに『人類には早すぎた』って言われるくらい破天荒なんだから、判断が早すぎたのでは」と、惜しむ声も出ていました。

 その他には、島袋光年先生がアニメ化された人気作『トリコ』のあとに連載した、『BUILD KING』もあえなく打ち切られています。「食」をテーマとした『トリコ』に続いて、主人公の「とんかち」が建築バトルを繰り広げる「住」をメインに据えた作品でしたが、「過去作よりワクワクしない」「『トリコ』と似すぎ」「食はともかく、住はまだ少年の興味がある話題じゃないと思う」などの声が相次ぎました。

「大昔に一本の牙だけで大陸を支配した竜(『トリコ』における八王の一角・竜王デロウス)」の話題が出てくるなど、『トリコ』と世界観を一部共有していると思われる作品だったため、「続いていたらどうなっていたんだろう」「どうせなら、大工としての『釘パンチ』打つところが見たかった」などとも言われています。

(LUIS FIELD)

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