【漫画】腰痛で洗い物ができない父 いつも感謝を伝える理由が想像以上に深くて「涙」【作者インタビュー】

■父が常に言葉で感謝を伝えてくれる理由とは？

「感謝される理由」が分からなかった作者が、涙した父の言葉について描いたマンガ「私の父は洗い物ができない」が、Instagramで1000以上のいいねを集め話題となっています。

　腰痛などが原因で、食器を洗うことがつらい父。そのため、食器洗いはすべて作者が担当していました。父が心から感謝の言葉を伝えてくれるたびに、「役割分担しているのだから当たり前なのに」と、なぜそこまで感謝されるのか分からなかった作者ですが……という内容で、「お父様かっこいい！」「感謝の言葉が染みました」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、イラストレーターのあめさん（@_u_ame）です。あめさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　2017年頃から描き始めました。当時はボールペンと色鉛筆でマンガを描いていたので、もしそれを知っている方がいたら相当な古参かもしれません（笑）。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　大切な備忘録として描きました。また、私の心に余裕がなくなりそうなときに、「なんで、私ばかり」と気持ちを沈ませないようにするために描いた、という理由もあります。

ーー食器洗い以外にも、あめさんがお父様を助けていることはありますか？

　洗濯物を干すことです。カゴから服を取り出して物干し竿に掛けるという上下運動が腰に良くないようなので、私が代わりにしています。

ーーお父様が作る料理で、あめさんが1番好きなものは何ですか？

　朝ごはんのおみそ汁です。母が3食ごはんを作らない人だったということもあり、子供の頃の朝ごはんは食パン一択でした。なので、朝から温かいごはんとおみそ汁があることに感動し、それからはずっとおみそ汁が1番好きです。

ーーお父様から感謝の言葉をかけられたとき、あめさんはどのような気持ちになりましたか？

「ありがとうをありがとう！」と、素直にうれしかったです。

ーーお父様は、普段から「感謝の言葉」を大切にされている方なのでしょうか？

　感謝の言葉というよりは、自分が言われて嫌なことを人に言わない人です。私が洗い物をしているときにお皿を割ってしまっても、「新しいのを買えばいい」と、笑って流してくれます。

　また、自分がされてうれしいことを、人にもよくしてくれます。「今日、ここ掃除した！」「今日、こういうことがあった！」など、父が「ほめてアピール」をしてくることがあるのですが、私が同じことをしてアピールすると、同じようにほめてくれます。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「お父様かっこいい！」「両親にしてもらっていることに対して、当たり前だと思って感謝できていないことが多々あるな……と改めて感じました」「プラスの言葉はどんどん言った方が良いんだなあと思いました」などの意見をいただきました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　今後も私自身が経験して感じたことや思ったこと、忘れたくないことなどを中心に、これまで通りマンガを描き続けていきたいなと思っています。

（マグミクス編集部）