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憧れの女性と付き合わなかったジャンプ主人公たち 「両想い」でもすれ違う?

マグミクス / 2023年6月23日 18時5分

憧れの女性と付き合わなかったジャンプ主人公たち 「両想い」でもすれ違う?

■恋が実らなくてもカッコいい「ジャンプ」の主人公たち

 少年マンガの恋愛描写にはさまざまなパターンがあり、初期からのヒロインとゴールインする主人公もいますが、最初に惚れていた相手との恋が実らなかった主人公たちもいます。「週刊少年ジャンプ」の主人公たちを例に、実らなかった恋の代わりに得たものを振り返りましょう。

●『NARUTO -ナルト-』サクラに振られるナルト

「やっぱりまともな育ち方してないからよ」……片思いしている春野サクラにこんな陰口を叩かれるほど、連載初期のナルトは嫌われ者でした。「こんな卑劣なことできねーだろ!! だがオレはできる!! オレはすごい!!」と、里長である火影の顔岩に落書きもしています。孤児だったナルトは、バカをやることでしか他人から構ってもらえない、孤独に苦悩する少年でした。だからこそ、普通の家庭に育ったサクラに恋をしたのかもしれません。

 成長したナルトは、仲間でありライバルでもあったうちはサスケがさらわれた時、彼を助けてほしいとサクラから懇願されます。ナルトが恋心を抱いていたサクラは、ずっとサスケのことが好きだったのです。

「サクラちゃんはサスケが大好きだからなぁ…」と返事をしたナルトの笑顔に、わずかに寂しさが交じっているのは、あらためて失恋を突きつけられたからでしょう。それでも笑顔で返事をするナルトは、間違いなく男前でした。

 それから数年後、再びサスケを呼び戻しにいくナルトへ、サクラは「だから…ナルト アンタの事が好きだって言ったのよ!」と、手段を選ばずに引きとめようとします。ですが、ナルトは「オレは…自分に嘘をつくような奴はキライだ!」と断ってしまいます。

「まっすぐ自分の言葉は曲げねェ」という信念通りに、ナルトはサクラにも自分の「サスケが好き」という気持ちを曲げないで欲しいということでしょう。のちにナルトはその前向きでまっすぐな意志の強さに惹かれた日向ヒナタと結婚し、サクラはサスケと結ばれ、それぞれ幸せを手に入れるのです。

●『地獄先生ぬ~べ~』最初はリツコ先生に相手にされなかった鵺野鳴介だったが……

『地獄先生ぬ~べ~』の主人公の教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介(ぬえの・めいすけ)は、同僚の美女・高橋律子先生に「美しい! ホレたぜ!」と好意を抱いていました。しかし、律子先生はぬ~べ~に対し、デートの誘いを「…イジワル! キライです!」と返すほど「ボロくそ」の評価でした。妖怪がらみの騒動では「俺の生徒に手を出すな!」などのセリフが似合うヒーローですが、普段の鵺野先生はどうも締まらない場面が目立ちます。

 まず、ぬ~べ~は「ドスケベ」です。リツコ先生を見て「さてはやらしいこと考えてるわね」と見抜かれるほど鼻の下を伸ばし、心の声も少年誌ではアウトな内容で「ピー音」を連発。女湯も覗きますし、リツコ先生からの評価は「あんないーかげんな男 私は大嫌い!」と最底辺でした。さらにデリカシーもありません。怖がりのリツコ先生を、ぬ~べ~は墓場の見えるレストランに誘ってしまうのです。相手にされなくて当然でしょう。

 そんなふたりにも転機が訪れます。自分のクラスの教え子の風間くんを守るために妖怪「しょうけら」と戦ったリツコ先生が、ぬ~べ~に助けられたのです。怖いものが苦手なリツコ先生が倒れているのを起こさないように気遣う配慮も重なり、リツコは「あなたを… 好きになってしまいそう…」と、ぬ~べ~に「トキメキ」を抱くのでした。

 ですが、急に態度を変えるのも難しいのでしょう。もともと5年も前から命の恩人のぬ~べ~を想い続けていた雪女・ゆきめによる猛プッシュが紆余曲折を経て成就し、逆にリツコ先生がぬ~べ~をつかまえ損ねてしまう顛末になりました。ちなみに、稲葉郷子が妖怪・まくらがえしのせいで迷い込んだ「パラレルワールド」では、妖怪退治に失敗し廃人となったぬ~べ~を、律子先生がずっと介護しているという悲しい未来が描かれています。

■恋よりも大事な「大好きなもの」に出会えた?

『SLAM DUNK THE MOVIE』Blu-ray(東映)

●『SLAM DUNK』中学時代に50回振られていた桜木花道

 純情な不良・桜木花道は、中学時代に「告白50連敗」というモテない青春を過ごしていました。高校入学後、彼はすぐに美少女の赤木晴子に目を奪われます。晴子から「やっぱりスポーツマンの男の人ってステキですよね バスケットはお好きですか?」と声をかけられた花道は、晴子に好かれたい一心で「大好きです スポーツマンですから」と答えます。この大嘘から、彼のバスケットボール人生が始まりました。

 晴子の気を引くためという動機の不純さから、一時はすぐに「こんなつまんねー部はもうやめる」と言い出すほどの態度でしたが、それでも花道がバスケを続けられたのは何故でしょうか。海南との試合に負けた時、晴子の兄である部長の赤木剛憲から「泣くな」と言われるほど、無言で涙を流し続けたのは何故でしょうか。

 最後の戦いとなったインターハイの山王戦で、ボールを取るためにコート脇の机に突っ込んでしまった花道は、背中に怪我をしてしまいます。その後のプレーで、背中の痛みに崩れ落ちてしまった花道は、ベンチに引っ込んだ後に意識が混濁するなか、晴子からの最初の問いかけを思い出すのでした。「バスケットは…好きですか?」

 意識が戻って、大勢の観客がいるなかで花道は晴子に対して告げるのです。「大好きです 今度は嘘じゃないっす」。花道は恋こそ実りませんでしたが、もっと夢中になれるバスケットボールに出会えていました。ちなみに、晴子本人は花道のライバル・流川に惚れていますが、流川はバスケにしか興味がなく、おそらく彼女の恋も実らないでしょう。最終回で晴子は湘北バスケ部の新マネージャーになっていましたが、あの後花道たちの関係性はどのようになっていったのか、気になるところです。

 今回振り返った3人の共通項、それは「最初の憧れは実らなくても、努力、自分の生き方を貫いた結果、運命が舞い込んだ」点です。ナルトにはヒナタが、ぬ~べ~にはゆきめが、そして花道にはバスケットの才能が現れました。その素晴らしさを語るなら、人に褒められない不良から変われた花道の、ラストシーンの自信満々な笑顔が何より雄弁でしょう。「天才ですから!」

(かーずSP)

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