50万円超えも…「キン消し」で高額取引される超人とは？

■高値にびっくり！

　1980年代、『キン肉マン』の超人たちをカプセル玩具化した「キン消し」は、爆発的ヒットとなりました。数あるキン消しのなかでもレアなものの代表が「募集超人」と呼ばれるもので、「そんなに高値で売れるの！」と驚くような高値で取引されていることをご存じでしょうか。

　高値で販売されている「募集超人」とは、別名「応募超人」とも呼ばれています。「週刊少年ジャンプ」の『キン肉マン』超人募集のコーナーに、読者が自分で考えた超人をイラストにして応募できる画期的な企画から生まれました。応募後に作者・ゆでたまご先生の審査を通過すると、『キン肉マン』のキャラクターとして登場するという、ファンには感涙ものの企画です。

　特にキン消しとしての募集超人は製造数が少なく、希少性が高いため50万円を超える高値で取引されるケースもあるほどです。

　募集超人を見分けるには、キン消しの背中を見ましょう。通常のキン消しには、版権の「Y／S.N.T B」の文字が刻印されていますが、募集超人は無版権のためありません。

　キン消しの価格相場は希少性やカラー、シリーズによって違いがあります。カラーは肌色、緑、黄色、赤、青やクリアタイプなどがありますが、肌色が高値で取引される傾向にあるようです。

　シリーズでは、レギュラー版はパート1～30までの418種類出ており、全体的な価格相場は30円～1300円ほど。高額で取引されるキン消しとしては「キン肉マンU」（2万円）や、「サタンクロスE」（3万5千円）などがあり、パート29以降のシリーズは高額になるケースが多いようです。なかでも募集超人シリーズのキン消しは比較的高額なものが多く、数万円～数十万円の高額取引がされており、その希少性がうかがえます。

　キン消しを高額で買取りしてもらうには、付属品が「未切」の状態であることが望ましいです。また、できる限りキレイな状態なほど高値で買取られていますので、汚れがある場合は売り出す前に汚れを落としておくといいでしょう。

■美品なら60万円超えも？

肌色のキン消し高値で買取りしてもらえるかも？「【ランペイジマン ペールオレンジver.】キン肉マン キンケシ20」（バンダイ）

　ここからは募集超人のなかでも希少価値が高く高額で取引されるキン消しを紹介します。まず「キン肉マンスーパー・フェニックス」は、カラーによってそれほど価格差がなく買取相場は1万5千円～4万5千円ほどです。また玩具などの人気買取専門店「買取コレクター」での買取参考上限価格は2万8千円となっています。

　次に「トレインマン」は、各カラーともに人気が高く買取相場は2万円～7万円です。買取コレクターの買取参考上限価格は3万9千円で、同じ価格帯で取引されている「クモーラマン」は3万5千円になります。

　続いて募集超人キン消しから「ミスター般若」です。各カラー人気があり流通の少なさから高額取引され、買取相場は5万円～で、美品であれば10万以上の高値で取引されています。買取コレクターの買取参考上限価格は16万円と、高値で取引されているようです。

「ザ・フェンシング」も希少価値が高く買取相場は赤、緑は2万円～と若干価格が下がりますが、肌色・美品であれば20万超えと高値で取引されるケースもあるようです。買取コレクターの買取上限参考価格は3万5千円です。

　次の「鉄面鬼」は市場に出回ることが少なく希少であることから3万円～で、肌色・美品なら20万円を超える買取価格がつくこともあるようです。買取コレクターの買取参考上限価格は8万円で取引されています。

　高額で取引されている募集超人のキン消しのなかでも「マンモスマン」は破格な価格で取引されています。現存数が少なく、その希少性から、人気カラーの肌色で美品ならば60万を超える取引額になることもあるようです。買取コレクターの買取参考上限価格は56万円と、こちらも高値をつけています。

　発売当初、全高約4cmと小さなフィギュアである「キン消し」は、1カプセル100円2体入りで販売されていました。『キン肉マン』の新作発表で話題の集まる今、自宅に眠っているキン消しが、もしかしたら高値で買取りされるかもしれません。

（LUIS FIELD）