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『魔法の天使クリィミーマミ』が世界初? 40周年を機に伝説のOVA「永遠のワンスモア」を振り返る

マグミクス / 2023年7月5日 6時25分

『魔法の天使クリィミーマミ』が世界初? 40周年を機に伝説のOVA「永遠のワンスモア」を振り返る

■大人気魔法少女作品に世界初の試みが!

 1983年7月1日に放送が開始されたTVアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』は、まもなく40周年を迎えます。日本はもちろんですが、海外人気も高く、世代を超えて愛され続けている作品です。

「スタジオぴえろ」初の自社オリジナルシリーズとなる「ぴえろ魔法少女シリーズ」の第1作目が『魔法の天使クリィミーマミ』です。原案・シリーズ構成は『うる星やつら』の脚本家でもある伊藤和典氏、キャラクターデザインも『うる星やつら』のキャラデザを手がけている高田明美氏が担当しました。

 そして主人公役の声優には、当時15歳のアイドル太田貴子さんを大抜擢し、実際にアニメ主題歌の「デリケートに好きして」でデビューを果たすという仕掛けも話題になりました。

 それまでの魔法少女もの(当時のアニメ全般に言えますが)はファンタジー色が強い架空性の高い世界観が多かったですが、同作は日本の芸能界をかなりリアルに表現しています。主人公の森沢優がマミに変身して日本の芸能界を駆け上がっていくリアリティあふれる描写と、魔法というファンタジックな要素をミックスさせ、ヒットにつながったわけです。

 本来は26話で完結予定でしたが、最高視聴率22.2%を記録するほどの圧倒的な人気に後押しされ、52話まで延長されます。

 そして第52話の最終話「ファイナル・ステージ」は、まもなく魔法が使えなくなるタイムリミットを迎えるマミが、デビュー1周年コンサートに臨むというストーリーでした。

 その最終話のエンディングには、初代エンディング曲「パジャマのままで」が流れるという粋なはからいで、大人に成長した優たちの姿がセピアカラーで映し出される感動的な演出も話題を呼びました。

■最終話の4カ月後に訪れた衝撃!

「魔法の天使クリィミーマミ」Blu-rayメモリアルボックス(バンダイビジュアル)

 52話をもって『魔法の天使クリィミーマミ』の物語は完結したと思いきや、約4カ月後の10月28日にOVA『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』が発売されます。

 同作は前半45分はTVシリーズの総集編、そして後半の40分は、TVシリーズのその後を描いた完全新作になっていたことで、ファンに衝撃を与えました。今では珍しくありませんが、当時TVアニメの続編をOVAにするというのは世界初の試みだったのです。

 その『永遠のワンスモア』は、マミの復活コンサートが開催されるという噂話を軸にストーリーが進み、TVアニメの最終話のエンディングに少しだけ映っていた早川愛という新キャラクターも登場、ラストがまったく予想できない展開に多くの視聴者がハラハラさせられました。

 それに同作品の舞台が、マミの「ファイナル・ステージ」からわずか2カ月後ということで、内容的にもTVアニメの「第53話」という感覚で受けとめたファンが多かったことでしょう。

 ただし、当時のOVAは非常に高額で、レンタルビデオ店もそこまで普及していなかった時代なので、見たくても見られないファンもたくさんいたはずです。そんなファンのためか、1984年12月30日に一部編集を加えたかたちで「永遠のワンスモア」がテレビ放送されました。

 現在のところ「永遠のワンスモア」はDVD単品での発売はされていませんが、2014年発売の「魔法の天使クリィミーマミ Blu-rayメモリアルボックス」などで見ることができます。

 今年の7月で『魔法の天使クリィミーマミ』は放送開始から40周年の節目を迎えますが、このタイミングでTVシリーズを見返したいというファンもいるはず。その際は「第53話」とも言えるOVA「永遠のワンスモア」も、ぜひ忘れずにチェックしてくださいね。

(石原久稔)

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