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『ラピュタ』ムスカの大失態? パズーたちを「3分待っちゃった理由」が意外

マグミクス / 2023年6月29日 7時25分

『ラピュタ』ムスカの大失態? パズーたちを「3分待っちゃった理由」が意外

■ムスカはなぜ3分間待ってくれたのか

 スタジオジブリの映画『天空の城ラピュタ』のムスカは、終盤にてシータと話したいというパズーの要求を受け入れ、「3分間待ってやる」と猶予を与えました。彼の残酷な性格を鑑みると少し意外なワンシーンに思えますが、実は彼の「3分間待ってやる」は慈悲からくる発言ではなかったようです。

 その場面の状況を整理すると、ムスカは逃げ惑うシータを玉座の間へと追い詰めており、そこへグレネードランチャーを担いだパズーが助けにやってきます。ムスカはシータの命と引き換えに飛行石の在り処を聞き出そうと交渉を持ちかけますが、パズーから返ってきた答えは「シータとふたりきりで話がしたい」でした。これにムスカが応じたことで、3分という時間が生まれます。そして、その間にパズーがシータから滅びの言葉「バルス」を聞いたことで、ふたりはそれを唱え、ムスカは「敗北」することとなりました。

 悲願達成を目の前にする余裕なのか、はたまた慈悲の心が芽生えたのか……。詰めが甘いムスカの行動に、ファンの間でも意見が分かれたシーンですが、実は2001年に発売された『スタジオジブリ絵コンテ全集』第2巻で、ムスカの真意が語られています。

 絵コンテには注釈が添えられており、当該シーンのページには「このスキ、装弾する」「実はもう弾丸がなかったのです」と理由が説明されていました。つまり優しさなどではなく、より有利な状況を作り出すための策略だったのです。劇中でも実際にムスカは、ふたりが抱き合う様子を見ながら、ちゃっかり装弾していました……。

 しかし厳密に言えば、完全なる弾切れではない可能性もあるようです。ムスカが使用していたのは「エンフィールド・リボルバー」という回転式拳銃で、絵コンテには「装弾数6発」と記載されていました。一方、劇中でムスカが放った弾の数は全部で5発。つまりエンフィールド・リボルバーには、まだ1発分残っていたかもしれないのです。

 それなのになぜわざわざフル装填したのか、ネット上でもたびたび議論が交わされており、「安全性を考慮して元から初弾を抜いていた」「尺の都合上、1発分の場面をカットした」などの意見が寄せられていました。

 また、1発残っていたにせよ、パズーとシータを仕留めるには少なくとも2発が必要です。さらにパズーがグレネードランチャーまで持っているため、ムスカの性格から察するに、確実にふたりを仕留めるためにもリロードしておきたかったのかもしれません。

 ちなみにその後ムスカは「時間だ。答えを聞こう」とタイムリミットを告げているものの、実際は3分も経っていませんでした。もちろん作中と経過時間が異なる可能性もありますが、もしかすると弾の補充が完了したら、さっさと始末する予定だったのではないでしょうか。

 拳銃の弾があと1発多く残っていれば、物語の結末はまた違うものになっていたはずです。まさに「天」がパズーたちに味方してくれたのかもしれませんね。

(ハララ書房)

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