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『キン肉マン』ファンに愛された名脇役 「奇行・問題発言は当たり前!」

マグミクス / 2023年7月2日 20時25分

『キン肉マン』ファンに愛された名脇役 「奇行・問題発言は当たり前!」

■ある意味、超人たちよりも目立っていた?

 大ヒット作品『キン肉マン』は、アニメ放送40周年を記念して新シリーズの制作が発表されました。同作は、主人公のキン肉マンを始めとする超人たちが熱い戦いを繰り広げるプロレス系格闘マンガですが、ぶっ飛んだギャグシーンにも定評があります。

 そんなおもしろパートで、ある意味「超人たちより目立っていたのでは?」と感じるような、個性的な地球人の脇役が存在しました。今回はそんな『キン肉マン』の名物キャラたちを振り返ります。

 まずひとりめに紹介するのは、目立ちたがり屋の中年男性「与作」です。テレビカメラの前でハレンチなパフォーマンスを披露して、周囲を困らせる人物でした。

 序盤のギャグパートの常連で、映画『ロッキー』に感化されてキン肉マンのボクシングコーチ役をかって出たり、超人オリンピックの競技開始前にお得意の裸踊りパフォーマンスを披露したりと、いろんな場面で爪痕を残しました。

 そんな与作について、ネット上では「与作さんの裸踊りは、まるでお笑い芸人のアキラ100%みたいでした」「『おら、見ちゃいけねぇものを見てしまっただぁ~』のセリフが好き」といった感想が寄せられており、脇役なのに愛されキャラであることがわかります。

 続いて紹介するのは、広い額とメガネが特徴の“アデランスの中野さん”こと、中野和雄です。この中野さんは、作者である「ゆでたまご」氏の連載当時の担当編集者がモデルとなったキャラでした。

 マンガでは格闘技好きの観客としてたびたび登場し、アニメでは解説者なども担当しています。「女房を質に入れてでも(試合を)見に行かなければ」というセリフでおなじみですが、アニメでは妻の公子とイチャイチャするシーンが多数描かれている愛妻家です。

 アデランスの中野さんは、2019年に行われた「JR東日本 キン肉マンスタンプラリー めざせ全駅制覇!編」で中野駅のキャラクターとして採用されています。

 そんな作中屈指の名物キャラの中野さんについて、ネットでは「ゆでたまご作品には欠かせない名バイプレーヤー」「アニメとか二世での解説者としての活躍も忘れられない」といった声があがっています。

■超人と良い仲になった地球人のヒロインも!

『キン肉マン』の名バイプレーヤー・アデランスの中野さんと与作さんが背後に描かれたDVDジャケット「キン肉マン Vol.1」(東映ビデオ)

 最後に紹介するのは、『キン肉マン』の数少ない女性キャラとして登場した「翔野ナツコ」と「二階堂マリ」です。ナツコは「週間HERO」の女性記者で、のちに『キン肉マン』の主要キャラ「テリーマン」と結婚し、ふたりの間にテリー・ザ・キッドが生まれます。

 そして幼稚園で保育士として勤めるマリは、キン肉マンの憧れの女性で、たびたびナツコと一緒に試合観戦に訪れます。序盤のヒロイン的な存在でしたが、アメリカ遠征編以降は姿を消し、『キン肉マンII世』に登場した際、ビビンバのほうがキン肉マンの恋人にふさわしいと身を引いたことが語られました。

 ちなみにアニメ版のほうでは「7人の悪魔超人編」を機にマリとキン肉マンは恋人同然の関係になり、王位争奪編でプロポーズされています。

 そんなナツコとマリは、アニメ版の「悪魔将軍戦」で放送席を乗っ取り、ふたりで実況解説を行うというハチャメチャぶりを見せます。ふたりの見事な解説ぶりは、キン肉マンの父である「キン肉真弓」からも称賛されるほどでした。

 とくにアニメ派のファンにとっては、ナツコとマリは忘れられないヒロインといえるのかもしれません。

 2023年3月に発表されたアニメ『キン肉マン』の新シリーズ制作について、ゆでたまご・嶋田隆司先生は「面白いものが着実に出来上がっている、これははっきり言えることです」と自信を見せ、作画担当の中井義則先生も「大きな期待もありますが、反面大きな責任も感じています。より一層、皆さんに楽しんで頂ける作品を描いて参ります」とコメントしています。

 アニメの新シリーズではどんな名物キャラが飛び出すのか、今から期待したいところですね。

(LUIS FIELD)

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