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『推しの子』星野アイが生存していたら 余計「怖い展開」になった?

マグミクス / 2023年6月28日 18時25分

『推しの子』星野アイが生存していたら 余計「怖い展開」になった?

■アイが死ななくても父親を見つけるのは難しい?

 田舎の産婦人科医であるゴローは、亡くなった患者の天童寺さりなの影響を受けて、アイドル「星野アイ」のファンになりますが、彼が務める病院へ妊娠したアイがやってきます。ゴローは双子を身ごもるアイの出産を助けようと最善を尽くしましたが、出産日にアイのストーカーに殺害されてしまいます。

 そして、亡くなったゴローは星野アイの隠し子として「転生」し、前世の記憶を持ったまま星野愛久愛海(通称アクア)として生まれ、またさりなもアクアの双子の妹である星野瑠美衣(ルビー)に転生していました。そんな衝撃的な導入の『【推しの子】』は、2023年春クールにアニメ化され、毎話大いに話題になっています。そして、本日2023年6月28日に最終回を迎えますが、まだまだ物語としては完結しておらず、第2期以降に注目が集まっている状態です。

 アニメ第1話は、ふたりの母である星野アイがもうすくアイドルの頂点に上り詰めようとしていた時に、自宅にストーカーのリョースケがやってきて、アイが殺害されるところで終わります。そして、もともとは医師で明晰な頭脳を持つアクアは、アイの自宅をストーカーに伝えられるのは、自分たち双子にも秘密にしている「実の父親」だけであると推理し、芸能界で父親探しを始めるのです。

 こうしたストーリー展開の『【推しの子】』ですが、もしアイが「ドアチェーンをしていて」ストーカーが家に入れずに、殺害を免れていたらどうなっていたでしょうか。『【推しの子】』がヒットするにつれ、グッズなどで高校生になったアクア、ルビーと母・アイが並んでいる絵面も見かけるようになりましたが、アイが生存していれば本編でもこのような場面があったかもしれません。

 まず、アクアは「前世の記憶」があり、大人の男性としての知識や見識を持っています。アイに「不用心だから、ドアチェーンを閉めようよ」と呼びかけていた場合は、こうなるでしょう。星野アイは第1話が生存した場合のルートを考えてみます。以下、ネタバレ展開を含みます。

 まず、ストーカーのリョースケは、アイに隠し子がいることを知って殺害しにきています。ドアチェーンで殺害には失敗しても、彼女に向かって子供がいるのにアイドルをしていること、ファンの自分が騙されたことへの不満をぶつけるでしょう。アイは刺された後でも「リョースケに貰った贈り物」の話をするような性格ですから、ドア越しにナイフを構えたリョースケにも同じ話をして、この場合は彼から贈られたものを見せると思います。

 劇中では、アイが自分をちゃんと個人として認識し、自分に感謝していたことを知り、そのアイを刺してしまった罪の意識で、リョースケは自殺してしまい、「誰がリョースケにアイの自宅を教えたのか」ということが分からなくなります。「リョースケがアイの真意を聞いて、殺害を断念する」「アクアが警察を呼び、リョースケが逮捕される」といった展開になれば、また違った展開になるでしょう。

 アクアはアイを守るために、「この家のことを誰かに話したのか」ということをアイに問いただす(あくまで普通の4歳児のふりをしながらですが)と思います。アイが殺害されなかったとしても、アクアの頭脳なら劇中と同じく実の父親がストーカーを差し向けた可能性にも気付くでしょう。アイは父親のことを話すのを躊躇する可能性がありますが、双子がリョースケに殺されていたかもしれないという事実を認識することで、アクアたちを守るために所属する苺プロダクションの斎藤社長にも相談すると思われます。

 アクアは斎藤社長にも「誰がストーカーにアイの自宅を教えたのか分からない」という点を注意喚起し、かつ引っ越しもさせるでしょう。社長は警察に「犯人はアイの自宅をどうやって知ったのか」ということを聞くでしょうし、もちろん警察も言われずともその点を取り調べるはずです。

 リョースケはアイに恨みを持つだけでなく、その担当医のゴローまで殺すような男ですから、リョースケが「アイによって警察に通報されたことを恨む」可能性もあり、アイの自宅を通報した黒幕を自白するかどうかはわかりません。ただ、リョースケが黒幕を話さなかった場合でも、社長はアイに「自宅のことを話したことがある人物」を聞くでしょう。ちなみに原作マンガでは、すでにアクアが本格的に「黒幕=父親」と思われる人物を特定しています。

■4歳児のアクアはどうやって「敵」を排除する?

アニメ『【推しの子】』より、アイの殺害後の報道の様子 (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

 劇中では、アイが死の間際に子供たちに初めて「愛してる」と言って、彼らに対し嘘ではない真の愛情を持っていることを自覚していました。上記の展開でもアイはアクアとルビーの命が脅かされたことで、子供たちへの愛情を自覚するでしょうし、ふたりを守るために、社長に黒幕(アクアたちの父親)のことを話すと思われます。

 リョースケが自白していた場合は、黒幕は逮捕されるでしょう。ただ、黒幕はストーカーに自宅を教えるほど、アイへの害意があるわけですから、「リョースケが失敗した場合は、アイを陥れるために、アクアとルビーの存在を公にする」といった「第二の矢」を準備している可能性が高いです。リョースケが自白しなかった場合でも、黒幕はアイの隠し子を世間に知らしめて、アイドル活動にダメージを与えようとする可能性もありえます。

 子供の存在が世間に知られれば、スキャンダルでアイおよび所属するB小町のアイドル活動は致命的なダメージを受けるでしょう。社長はアイを守るために、当分の活動自粛をさせるはずです。

 また、黒幕が上記のようなアイへの敵対行動をまだしていなかった場合でも、アクアが明晰な頭脳で、黒幕がアイの邪魔をする可能性に気づいたとき、そのままにしておくでしょうか。「黒幕を殺してでも、アイのアイドル活動は邪魔させない」と思いつめる可能性も否定できません。アイは活動自粛になったとしても、アクアたちを守って生きていく道を探すでしょうし、社長たちもアイの復帰ができるように尽力すると思われます。とはいえ、アイが順調にアイドルを続けられるには、「黒幕がアイの邪魔をしなくなる」しかないでしょう。

 黒幕が油断していて、何もしないまま警察に逮捕されればいいですが、さすがにそんな簡単な相手とは思えません。「全てを知ったアクアが、子供であることを活かして、黒幕と見定めた自分の父親を油断させ、秘密を暴露する前に医師の知識で暗殺(毒殺など)する」というような、心が痛くなる展開も考えられます。

 もう少し健全なストーリーを考えると、隠し子の存在をバラされて窮地に立たされたアイを、頭の切れるアクアとアイの熱狂的ファンであるさりなの生まれ変わりのルビーが、なんとか芸能人として復活させようと知恵を絞っていく、という展開もあり得るでしょう。そして自分たちも芸能界入りして母を支え、アイを陥れた黒幕の父親を探していく、という「別モノ」の物語になること考えられます。アイが殺されるという衝撃展開が訪れるまでは、このようなストーリーを予想していた人もいたのではないでしょうか。

※本文の一部を修正しました。(2023.7.2 17:57)

(マグミクス編集部)

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