中島みゆきさん初のアニメ主題歌 映画『アリスとテレスのまぼろし工場』に書き下ろし

■「ゲームもアニメもさっぱりわからない」中島みゆきさん初のアニメ主題歌

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のシナリオや、初監督作『さよならの朝に約束の花をかざろう』で知られる岡田麿里さんの、監督2作目となる劇場アニメ『アリスとテレスのまぼろし工場』について2023年6月29日（木）、その主題歌が中島みゆきさんによる「心音（しんおん）」に決定したとの発表がなされました。

　普段から中島みゆきさんの楽曲を愛聴しているという岡田監督が依頼し、実現したといいます。これについて中島さんは次のように述べています。

「ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文をくださるとは、なんでなの？　と謎な気持ちで、届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。岡田麿里様は、中島の絶大なる『推し』です！

　スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。一瞬だけ駆け寄って『この台本、好きです！』と言うのが精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです」

　一方岡田監督は、「『心音（しんおん）』が流れてきた瞬間、正面から、強い風がぶわっと吹いた気がしました。風にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景色がすべて吹っ飛んでいきました。そして、この物語の主人公である正宗と五実、睦実の姿が見えました。彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、走っていました」とそのファーストインプレッションを述べています。

『アリスとテレスのまぼろし工場』は、スタジオMAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品で、ワーナー・ブラザーズ映画とMAPPAの共同配給により、2023年9月15日（金）に全国公開されます。

【STORY】
突然起こった製鉄所の爆発事故により全ての出口を失い、時まで止まってしまった町で暮らす中学三年生の正宗。いつか元に戻れるように、住人たちは変化を禁じられ鬱屈した日々を過ごす中、謎めいた同級生の睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは喋ることのできない、野生の狼のような少女――。二人の少女と正宗との出会いが世界の均衡を崩していき、日常に飽きた少年少女たちの、止められない＜恋する衝動＞が世界を壊し始める――。

(C)新見伏製鐵保存会

（マグミクス編集部）