『ジブリ』＝神木隆之介のイメージだけど？ 実は出演していた有名俳優たち

■実は『ジブリ』に出演していた人気俳優たち

　スタジオジブリ作品では声優が本職ではない芸能人などがたびたび起用されているのが大きな特徴です。神木隆之介さんが『千と千尋の神隠し』で坊を演じたことや、木村拓哉さんが『ハウルの動く城』で青年期のハウルを演じたことは有名な話です。それら以外にも、TVや映画などで活躍している有名俳優がジブリ作品に出演しているのですが、意外と広く知られてはいません。いくつかの例を紹介します。

　まずは、2002年に公開された映画『猫の恩返し』です。この作品は1995年に公開された映画『耳をすませば』のスピンオフで、主人公の女子高生・ハルが、一匹の猫を助けたことをきっかけに猫の国で冒険を繰り広げるお話です。作中でハルに命を救われた猫・ルーンを演じたのが、山田孝之さんでした。ルーンは、猫の国の王子で、美しい紺色の毛並みにオッドアイの瞳を持つ「イケ猫」です。

　山田孝之さんといえば、2005年に映画『電車男』で映画初主演を果たし、『クローズZERO』や『GANTZ』に出演、さらにドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』で主演を務めるなど、コミカルな役からワイルドな役まで、幅広いジャンルを演じている人物です。

ルーンを演じたのが、当時19歳だった山田孝之さんと知ったファンからは、　「めっちゃイケボだね」「ルーン王子と勇者ヨシヒコってなかの人同じだったのか……」など、驚きの声があがっています。

　続いて、2010年に公開された映画『借りぐらしのアリエッティ』です。本作は、人間の世界から少しずつモノを借りて生活する小人・アリエッティと、病気療養中の人間・翔との交流が描かれています。そして、アリエッティに気があるそぶりを見せる小人・スピラーを藤原竜也さんが演じました。

　藤原さんは、『カイジ』シリーズや『デスノート』などで主演を務めるだけでなく、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にハリー・ポッター役として出演しています。また日本アカデミー賞主演男優賞を3回受賞している、日本を代表する俳優のひとりです。

　金曜ロードショーの公式Twitterアカウントでは、『借りぐらしのアリエッティ』で作画監督を務めた山下明彦さんが、「（スピラーを）そんなにかっこよく描いたつもりはなかったんですが、藤原竜也さんの声が入ってからかっこよくなりました」と発言していたことが明かされています。本来は二枚目キャラクターではなかったはずのスピラーに、新たな魅力を与えた藤原さんの実力がうかがえるエピソードです。

　最後は2020年3月に実写版が公開され、再び注目が集まった『耳をすませば』です。1995年に公開された本作は、ヒロイン・月島雫と、アンティークショップ「地球屋」の店主の孫・天沢聖司が自らの夢に突き進む青春物語です。そして、天沢聖司を演じたのが当時14歳だった、高橋一生さんでした。

　高橋さんは『凪のお暇』や『岸辺露伴は動かない』など多くのテレビドラマに出演しているほか、『わろてんか』や『おんな城主直虎』など、時代劇でも活躍している俳優です。

　高橋さんは『耳をすませば』の収録開始から一週間後に声変わりが始まったそうで、金曜ロードショーの公式ホームページでは、「声変わり前の奇跡のようなタイミングで収録されていたんですね」と紹介されています。

ほかにも西島秀俊さんや大泉洋さん、元Ｖ6の岡田准一さんなど、1度では紹介しきれないほど多くの俳優がジブリ声優として活躍しています。　あなたは、男性俳優が声優を務めたジブリキャラを、どれほど思い浮かべることができますか？

（LUIS FIELD）