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『刀鍛冶の里編』最終回でゾクッとした細かい場面 半天狗の言葉にイラッ

マグミクス / 2023年7月4日 19時25分

『刀鍛冶の里編』最終回でゾクッとした細かい場面 半天狗の言葉にイラッ

■見逃し注意! 心をざわつかせる一瞬の描写!?

 ついに最終回を迎えたTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』では、「竈門禰豆子の歌」からの炭治郎の「命をもって、罪を償え」のセリフに、禰豆子の「太陽克服」……など、心臓がギュッとつかまれるほどの感動の目白押しでした。ラストシーンはじめ、「アニオリ」がふんだんに盛り込まれているばかりか、戦闘シーンにも細かい描写が加えられて、スピード感や臨場感、込められた思いなどがかなり増えています。

 今回は、そんなTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』で、視聴者の心をざわつかせたであろう細かい部分を振り返ります。

●ゾクッ!? 鬼滅ファンにとって特別な言葉

 最終回が始まって約2分で来る「嫌悪感のゾクッ」を生んだのは、4体に分裂した上弦の肆・半天狗の「怒」が「喜」「哀」「楽」を吸収して誕生した「憎珀天(ぞうはくてん)」が放った、「さきほどきさまらは、手のひらに乗るような小さく弱き者を斬ろうとした。なんという極悪非道」という言葉です。この「弱き者」というワードは、『鬼滅』ファンにとって特別なものではないでしょうか。

 この言葉から分かることは、半天狗自身は自らを「小さく弱き者」と考えているということです。実際、半天狗の本体は「弱い者いじめをするなぁっ!」と炭治郎を握りつぶそうとしました。そんな腕力があって、突然巨大化もできるような「上弦の鬼」が「弱き者」なわけないじゃないかと、半天狗の身勝手さがより際立ち、視聴者も彼への嫌悪感が膨れ上がったことでしょう。

 例えば、亡くなってなお、炭治郎はもとより柱たちにも影響を与え続ける炎柱・煉獄杏寿郎が命を賭けて守り通したのが、「弱き人」でした。彼は幼い頃に母から言われた、「弱き人を助けることは 強く生まれた者の責務です」という言葉を最期まで守ったのです。そんな煉獄さんの生き様を見ているからこそ、「弱き者」という言葉で自分の身勝手さを正当化する半天狗に激しい嫌悪感を抱いて、ゾクッとしてしまいます。『鬼滅』ファンにとって「弱き者」という言葉は、けっして汚してはいけない特別な言葉と言えるでしょう。

■何度も見返したい! アニオリの細かい演出に心がざわつく

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●ドキッ!? 霞柱・時透無一郎の変化

 半天狗との戦いの終盤において、霞柱・時透無一郎が炭治郎に刀を投げるシーンは、多くのファンが心待ちにしていた名シーンです。原作マンガでは村人に向かって走る半天狗を炭治郎が追いかけようと、再び足に力を入れたところで、目の前に刀が飛んできて無一郎の叫びが聞こえるという流れですが、TVアニメでは「炭治郎~」というかすれたような声が3度聞こえてから、刀が飛んできます。1回目の「炭治郎~」では、一瞬、誰の声が迷うほどの弱々しい声です。それが2度目、3度目で少しずつ声がハッキリ聞こえるようになり、刀がすごい勢いで飛んでくるのです。

 刀を投げた無一郎は上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)との戦いで、毒や水で肺を傷めているというのはあるにせよ、以前の記憶をなくしてからこんな大きな声を出したことはなかったのではないでしょうか? そして、弱々しい声にもかかわらず、飛んできた刀の勢いはすさまじいものでした。

 さすが柱だと感心したり、炭治郎に向かって叫ぶ表情が以前のぼんやりした顔とは比べものにならないくらいイキイキとしていてハッとさせられたりと、この場面には無一郎ファンにはたまらない「ドキッ」となるポイントがたくさんあります。

●グッ!? 鬼にも負けない職人魂

 半死の半天狗が自分の再生力や体力を回復させるための「人間(くいもの)」と呼んだのは、鉄谷さん、鉄導寺さん、鉄本中さんの3人でした。彼らはそれぞれ刀を3本ずつ抱えたり、背負ったりしていたようです。

 日本刀の重さは本体と鞘(さや)、柄(つか)、鍔(つば)などの外装を合わせると、約1kg。つまり1人3kgずつのものを持って、半天狗から逃げていました。彼らは刀を放り出して身軽になって逃げることもできたはずですが、半天狗に爪が食い込みそうなほど頭をわしづかみにされても、刀を離すことはありません。

 玉壺に攻撃されても驚異の集中力で刀を研ぎ続けた鋼塚さん、刀を見ただけで無一郎の心の状態をわかっていた鉄井戸さんなど、すぐれた刀鍛冶が登場した「刀鍛冶の里編」ですが、半天狗に「くいもの」と言われた3人もまた、「半天狗から逃げまどっている、ただの刀鍛冶」ではなく、熱い職人魂を持つ刀鍛冶なのだと心にグッときます。

●ゾワッ!? やっぱりヒドイ! あの方の「鬼」行動

 鬼の始祖・鬼舞辻無惨が「禰豆子が太陽を克服した」ことを知ったのは、資産家の養子の少年・俊國として自宅にいるときだったようです。完全なる不老不死の身体になるという目的達成が目前になり、彼にとっては、人間の姿をしている時の自分を養い、世話をしてくれた人間のことは、もはやどうでもよくなったのでしょう。

 部屋に入ってきた養母の首を感情も、もちろん罪悪感もなく横殴りに飛ばして殺すと、さらに、喜びにうち震えるのを邪魔するうるさい虫を払うかのようにメイドも殺害しました。原作マンガではメイドは上半身を一瞬で吹っ飛ばされていますが、TVアニメではトレイを持った腕ごと、ドサッと床に落ちるのです。こういう細かい描写は、見る人の背筋をゾワゾワさせます。

 そして部屋を出る無惨は、養母の足にぶつかっても、メイドの腕を蹴ってもまったく平気で、むしろ「歩くのをジャマするな」と言わんばかりの態度でした。「鬼だから」なのか、「だから鬼」なのかと、心がざわつくシーンです。

 いくつか振り返りましたが、「刀鍛冶の里編」であなたの心がざわついたのは、どのシーンですか?

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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