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アンディ・サーキス監督の『ヴェノム2』に、ファンが「期待せざるを得ない」理由

マグミクス / 2019年9月8日 15時10分

アンディ・サーキス監督の『ヴェノム2』に、ファンが「期待せざるを得ない」理由

■モーションキャプチャーの先駆者が監督に

 スパイダーマンの宿敵である「ヴェノム」を主人公にした映画の続編、『ヴェノム2』の監督を、モーションキャプチャー俳優の先駆者として知られるアンディ・サーキス氏が務めることがこの8月に発表されました。

 同氏は、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや、『キング・コング』のコング、『猿の惑星』シリーズのシーザーを演じたことで知られています。2020年秋の公開が予想されている『ヴェノム2』にアンディ・サーキス氏が監督として入るということは、実は話題になる理由が大いにあるのです。

 2018年に公開され、全世界興行収入約920億円を記録した『ヴェノム』は、「モーションキャプチャーを極力使わずにVFXを多用した作品」という特徴があります。ヴェノムの動きを「人間の動きに置き換えられないものにする」ことを最終目標に制作され、その影響から「液体でできているんじゃないのか?」と思えるような姿も描かれました。

 製作当初、『ヴェノム』の撮影にはモーションキャプチャーが採用されると伝えられていましたが、主人公であるトム・ハーディ自身よりも巨大で、人間とは似ても似つかないヴェノムを描くということで、モーションキャプチャーの使用は見送られたのです。

 そうした経緯があった映画『ヴェノム』の続編に、モーションキャプチャーの先駆者であるアンディを起用したことは、映画ファンにとって見過ごせないポイントになっているのです。前作のヴェノムであったVFXのキャラクター表現に、一流のモーションキャプチャーのワザが混ざりあい、「そこに実在するようなヴェノムを生みだすのでは」という期待が高まっているのは確かでしょう。

 アンディ・サーキスの最大の功績は、単なるモーションキャプチャーの枠を超え、テクノロジーと俳優のスキルを組み合わせた新しい演技表現です。映画「猿の惑星」3部作におけるシーザー役の演技で、アンディは放送映画批評家協会賞の候補にノミネートされるなど、話題を呼びました。アンディが監督となれば、人間性とモンスターを融合させたキャラクターを、最大限に表現できると思います。

■アカデミー「視覚効果賞」を狙える? 最凶の敵「カーネイジ」との闘い

カーネイジの闘いを描く、『スパイダーマン:ヴェノム VS. カーネイジ』(小学館集英社プロダクション)

『ヴェノム2』について公開されている情報はまだ少ない状況ですが、前作のエンドに「2作目」につながると思われる要素が見られます。

 映画の最後に、主人公のエディが連続殺人犯の取材で刑務所に行くシーンがあり、そこにいた男が「俺がここを出たら大虐殺(カーネイジ)になるぞ」とセリフを吐いて終わります。じつはこの男は、原作でも人気の高い凶悪なキャラクター「カーネイジ」になると予想されているのです。

 凶悪殺人鬼に寄生して残虐さが倍増したヴェノムと同じ能力を持った強敵であり、コミックではヴェノムだけでは倒せず、スパイダーマンと共闘するシーンが描かれています。

 原作でカーネイジは赤い身体を持ち、スパイダーウェブを使うことができるのはもちろん、その形状も自在にコントロールできます。斧や鞭といった凶悪な武器に変形させて戦い、あらゆる情報を察知するスパイダーセンス、変身能力、マインドコントロール能力も持っているという、まさに凶悪能力のデパート状態。それゆえに、カーネイジの人気は高く、長い期間宿敵としてスパイダーマンとヴェノムの前に立ちはだかったキャラクターです。

 このカーネイジが『ヴェノム2』に出演するとすれば、まさにVFX技術のオンパレードになるでしょう。そこにモーションキャプチャーの技術が加わることで、実在するような表現で『ヴェノム』シリーズはさらなる進化を遂げるはずです。アンディを監督に起用したことは、ヒットした前作の『ヴェノム』以上に、アカデミー賞の「視覚効果賞」(Best Visual Effects)受賞を狙える映画として話題になるのも、夢ではないかもしれません。

(大野なおと)

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