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『キン肉マン』の「昭和を感じる」超人たち「今の若者には理解不能?」

マグミクス / 2023年7月13日 20時5分

『キン肉マン』の「昭和を感じる」超人たち「今の若者には理解不能?」

■今の若い子には元ネタがわからない超人たち

 1979年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載がスタートした『キン肉マン』は、1983年にはTVアニメ化され、現在も連載が続いている長寿作品です。2023年には新アニメの制作が発表され、ファンを喜ばせました。

 同作の人気の秘訣は、やはり主人公のキン肉マンをはじめとする個性豊かな超人の存在です。なかには読者のアイデアで誕生した超人も多数存在し、連載当時に流行した商品などがモチーフになった例も少なくありません。そこで今回は、今の若者には理解できそうもない、昭和時代ならではのモノがモチーフとなった超人たちを紹介します。

 まずは、コミック10巻から始まる「7人の悪魔超人編」から2名の超人を紹介します。

 ひとり目の超人は、今となってはほとんど見かけなくなった「ポータブルカセットプレーヤー」がモチーフになっている超人・ステカセキングです。

 コミックス10巻が発売された1982年当時はソニーの「ウォークマン」に代表される携帯型の音楽プレーヤーが流行し、カセットテープで音楽を聴く時代でした。今はスマホで音楽を聴くケースが多いので、カセットテープというメディア自体になじみがない人も増えていることでしょう。

 ステカセキングのビジュアルは、胴体部分がカセットプレイヤーの本体そのもので、足がヘッドホンになっています。少々チープなメカの雰囲気を醸していますが、実はかなりの実力者で、「7人の悪魔超人編」の冒頭では、ウォーズマンを瞬殺するほどの強さを誇ります。

 また、背中に背負った超人大全集(世界中の超人のデータが収録)のカセットを入れ替えることで、カセットに収録された超人の能力を使いこなして戦うこともできました。

 ちなみにステカセキングは、2012年に発売されたコミック38巻から始まる「完璧超人始祖編」にも登場しており、平成24年になっても、懐かしのカセットを駆使して戦う姿が描かれています。

 続いて、ふたり目の超人は、昭和生まれには懐かしいおもちゃがモチーフになった超人・スプリングマンです。

 スプリングマンは、1960年から70年代に大人気だったバネのおもちゃ「トムボーイ」がモチーフになっていて、彼の必殺技の名称も「デビルトムボーイ」でした。

 弾むように階段を降りる動きで知られるおもちゃのトムボーイは、当時お祭りの夜店などでも売られていて、昭和生まれの方なら一度くらいは見たことがあるのではないでしょうか。そして残念ながら現在は、トムボーイの正規品は販売されていないようです。

 ブームが去り、商品自体を見る機会が少なくなったため、今の若者がスプリングマンを見たとしても、バネのおもちゃがモチーフとは想像できないかもしれません。

 そんなスプリングマンですが、こちらもやはりかなりの実力者です。とくに彼の必殺技である「デビルトムボーイ」は威力絶大で、対戦相手のウルフマンの身体をバラバラにして殺害するシーンもありました。そしてステカセキング同様、平成になってからの「完璧超人始祖編」にも登場しています。

 時代の流れとともに、減少しつつあるモノがモチーフになった超人もいます。それは、和式便器がモチーフとなった超人・ベンキマンです。

 頭の上に大便のオブジェを乗せ、和式便器をボディに備えたビジュアルはインパクトがあり、いろんな意味で注目を集めた超人でした。相手選手を丸めて便器に流してしまう「恐怖のベンキ流し」という技で活躍しますが、キン肉マンにパンツを詰まらされて敗北したのも印象的です。

 現在でも和式便器自体がなくなったわけではありませんが、今後はますます洋式便器が増えていくことでしょう。そんな時代背景もあってか、『キン肉マンII世』に登場したウォッシュ・アスという超人のボディは、洋式便器になっています。彼の必殺技は「魔境のトイレ流し」で、ベンキマンの弟子という設定です。

 時代をまたいで人気を博している長寿作品『キン肉マン』だからこそ、今では見かけなくなったものがモチーフになっているのも当然です。現在制作中の新アニメでは、こうしたレトロ感あふれる超人たちが登場するのかどうかも気になるところですね。

(LUIS FIELD)

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