大物集結！声優を知ってびっくりした人気作の「極悪敵集団」 イケボだけど怖すぎ

■レジェンド声優が起用された大ヒット作品

　近年は声優人気の高まりもあって、アニメの制作発表の際に、声優陣のキャスティングだけで大きな話題になることがあります。そして、敵側の声優陣にベテランが集まっていると、原作以上に「強敵感」が高まり、激しい戦いに向けてファンの期待も膨らむものです。今回は、そんな声優が豪華すぎて震えた、近年のヒットアニメの「敵集団」を振り返ります。

●十二鬼月『鬼滅の刃』

『鬼滅の刃』は「刀鍛冶の里編」も好評のうちに終了し、勢いの衰えない大ヒットアニメです。多くの有名声優を起用している同作のなかでも、鬼舞辻無惨（CV：関俊彦）の配下の十二鬼月は、「上弦の鬼の声優が濃すぎる」「声優さんが豪華すぎて耳が幸せ」など、たびたびその豪華なキャスティングに感激する声が挙がっていました。

　特に、十二鬼月のなかで別格の存在である「上弦の鬼」たちの声優たちは、大きな話題となっています。上弦の壱・黒死牟（CV：置鮎龍太郎）、上弦の弍・童磨（CV：宮野真守）、上弦の参・猗窩座（CV：石田彰）、上弦の肆・半天狗（CV：古川登志夫）、上弦の伍・玉壺（CV：鳥海浩輔）、上弦の陸・妓夫太郎（CV：逢坂良太）＆堕姫（CV：沢城みゆき）と、人気、実力ともに折り紙付きの声優さんたちが集結しています。そのなかでも、「刀鍛冶の里編」での激闘も記憶に新しい半天狗に関しては、分身体を含めると6人の声優が起用されており、その全員が豪華すぎると話題になりました。

　半天狗の本体は『ドラゴンボール』のピッコロ役などで知られる古川登志夫さんが担当し、喜怒哀楽の分身体には武内駿輔さん、梅原裕一郎さん、斉藤壮馬さん、石川界人さんら若手の人気声優が起用されています。さらに、4体の分身体が合体した憎珀天役に山寺宏一さんを起用したことで、一時Twitterでトレンド1位になるほどの盛り上がりを見せました。

　また、鬼舞辻無惨の「パワハラ会議」で処分された魘夢（CV：平川大輔）以外の下弦の鬼にも、保志総一朗さんや植田佳奈さんなど、多くのアニメで主役を演じてきた声優が起用されるなど、端役にも力を入れる『鬼滅の刃』らしい豪華な敵集団です。残る上弦の参・猗窩座以降の3人も、今後主人公たちとの激闘やその過去が描かれるため、ベテラン声優たちの演技に注目が集まっています。

●最凶死刑囚『バキ』

　2018年放送のアニメ『バキ』の「最凶死刑囚編」では、「敗北を知りたい」と同じタイミングで各地から脱獄してくる死刑囚たち5人の声優が発表された際に、その豪華なメンツが話題になりました。

　死刑囚役には、中国拳法の「海王」の称号を持ち、絞首刑に耐える肉体と数々の暗器による策略にも長けたドリアン役に銀河万丈さん、全身に組み込んだ武器と手段を択ばない戦法で戦うドイル役に子安武人さん、異常なまでの指の力を持ち、どんな壁でも登って拳で相手の体を切り裂くシコルスキー役に津田健次郎さん、欲望のままに殺人を犯す凶悪さと5分間の無呼吸運動が可能な心肺機能を持つスペック役に茶風林さん、小柄な体躯ながら「毒手」などの暗殺術の達人・柳龍光役に二又一成さんが起用されています。長年、アニメのみならず、ナレーターや吹き替えなどでも幅広く活躍している豪華なベテランたちが起用され、「死刑囚の声優が豪華でたまらん！」「最強激シブ声優編」など、ファンから歓喜の声が上がりました。

　一例を挙げると、銀河万丈さんは『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビ、子安武人さんは『ジョジョの奇妙な冒険』のDIOなどの有名な敵役を演じており、声だけで大物感がにじみ出る敵集団として、主人公・刃牙たちと激闘を繰り広げています。放送中、「茶風林の声でスペックの化け物感が増した」「ドイルが子安ボイスのおかげで原作より強そう」「前半の余裕なシコルスキーと、後半の負けまくりのシコルくん、両方津田健次郎がぴったり」「銀河万丈の美声でドリアンの十八番『オ・トワ・ラヴィ』が聴けて幸せ」「二又一成の渋い声で猛毒使ってくる柳龍光が怖すぎる」などなど、さまざまな反応を呼びました。

■人気イケボ声優がまさかの「精子」役

●真夜中のサーカス『からくりサーカス』

アニメ『ワンパンマン』アニメキービジュアル　（C)ONE・村田雄介／集英社・ヒーロー協会本部

　莫大な遺産を相続して親族から狙われている少年・才賀勝、拳法家の青年・加藤鳴海、人形使いの女性・しろがねの3人を中心に壮大な物語が繰り広げられる『からくりサーカス』は、2018年にアニメ化されています。

　同作では加藤鳴海役に小山力也さん、しろがね役に林原めぐみさんなど、実績のあるレジェンドクラスの声優が主役に起用されたことが話題になりました。さらに、敵集団である「真夜中のサーカス」の声優陣も負けず劣らずの豪華な顔ぶれで、さらに話題になったのです。

　まず、「真夜中のサーカス」を率いているフランシーヌ人形は、しろがねと同じく林原めぐみさんが演じています。そして、フランシーヌ人形に仕える幹部の「最古の四人」はアルレッキーノ（CV：福山潤）、パンタローネ（CV：中田譲治）、コロンビーヌ（CV：悠木碧）、ドットーレ（CV：大友龍三郎）と、若手からベテランまで豪華な声優陣でした。

　さらに、黒幕・フェイスレス（CV：古川登志夫)が正体を現した後に結成された「新・真夜中のサーカス」の「最後の四人」も、「最古の四人」に劣らない豪華さです。ハーレクイン（CV：三宅健太）、ディアマンティーナ（CV：かないみか）、カピタン・グラツィアーノ（CV：佐藤健輔）、ブリゲッラ（CV：陶山章央）と、著名なベテラン声優が起用されています。また、自動人形のクピディアーには、『進撃の巨人』のリヴァイ役などで知られる神谷浩史さんが起用され、その発表だけでネットニュースになるなど、「真夜中のサーカス」の声優陣の豪華さは際立っていました。

●怪人協会『ワンパンマン』

　アニメ『ワンパンマン』は『アンパンマン』のバイキンマンをオマージュした悪役・ワクチンマンに、長年バイキンマンを演じてきた中尾隆聖さんを起用するなど、キャストにも遊び心がある作品です。

　そして、アニメ2期から登場の「怪人協会」の面々にもギョロギョロ（CV：子安武人）、怪人王オロチ（CV：斧アツシ）、ゴウケツ（CV：乃村健次）、大怪蟲ムカデ長老（CV：坂東尚樹）など、多数の有名声優が起用されています。 そのなかでも、異色の怪人・黒い精子役にイケメンを演じることが多い梅原裕一郎さんを起用したことには、「死ぬほど笑った」「動揺が隠せない」などの声があがり、SNS上で盛り上がりを見せました。

　そんなキャスティングでも楽しませてくれる同作は、3期の制作も発表されており、新たな怪人協会の敵の声優にも注目が集まっています。敵ながら美女であるサイコスの他、「災害クラス・竜」の最強の怪人たちもホームレス帝、ブサイク大総統、ニャーン、ハグキなど名前だけで強烈な面々が登場しますが、誰が演じるのでしょうか。

（SU_BU）