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ワケあり家族の漫画『SPY×FAMILY』、「ウソ」だらけなのに心が温まる

マグミクス / 2019年9月6日 11時20分

ワケあり家族の漫画『SPY×FAMILY』、「ウソ」だらけなのに心が温まる

■「スパイ×殺し屋×超能力者」? 奇抜ながらも温かい絆が

 ユーザー投票によるマンガ賞「次にくるマンガ大賞2019」が2019年8月22日(木)に発表され、Webマンガ部門1位に『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』(作:遠藤達哉)が選ばれました。敏腕スパイの活躍とホームコメディを組み合わせた同作品の見どころはどこにあるのでしょうか。

 同作品の舞台は、世界各国が情報戦を繰り広げていた時代。主人公はその最前線で戦うスパイ〈黄昏(たそがれ)〉です。「黄昏」はコードネームであり、その由来は「名も顔も捨てた」という意味の〈誰そ彼(たそかれ)〉。愛する家族や幸せな家庭は「スパイにとってはまったくのお荷物」と言い切り、ひとり淡々と任務をこなしています。

 しかし、ある日黄昏に告げられた次の任務は、「結婚して子供をこさえろ」。危険人物である某政党総裁の不穏な動きを探るため、その息子の通う名門校に子供を入学させろ、という内容でした。しかも猶予は1週間。思わずコーヒーを噴き出す黄昏ですが、「すべてはよりよき世界のために」と作戦に乗り出すことになります。

 ここまでのあらすじだけでもかなり意外な展開ですが、さらに個性的な登場人物たちが加わります。黄昏が孤児院から引き取った子供は6歳の女の子・アーニャ。続いて夫婦の「フリ」をすることになる公務員のヨルが登場しますが、この2人もいわゆる「普通の人」ではありません。アーニャは人の心が読める超能力者、ヨルは幼少から殺人術を叩きこまれた殺し屋。お互いがお互いの正体に気付いたり気付かなかったりしながら、3人は家族になり、物語は「アーニャの名門校受験」へと舵を切ります。

 それぞれ「訳あり」な3人が不思議な縁で家族になり少しずつ距離を縮めていく様子が、温かくも面白く描かれています。最初はアーニャの世話を面倒がっていた黄昏も、「この非合理的ふるまいを解読するためにはマニュアルが必要だ…!」と図書館で本をたくさん借りたり、アーニャも黄昏のウソだらけの心を読みながら「かっこいいウソつき」と徐々に心を開いていきます。

 また、名門・イーデン校の二次試験は、「校門をくぐったところから教員に監視されている」「ドブにはまった在校生を助けるかどうか見られている」など、どこか名作『HUNTER×HUNTER』の「ハンター試験」を思わせる本格派ぶり。こうした試練を3人がどう乗り越えていくかも見ものです。

 ストーリーや演出の面白さはもちろん、作画が美しくアクションシーンにも迫力があるので、ついつい一気読みしてしまうかも。「最近、面白いマンガを読んでいないな…」という方は、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

※『SPY×FAMILY』は、集英社のWebマンガサイト「少年ジャンプ+」で連載中です。

(新美友那)

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