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『北斗の拳』の舞台はどこ? 世紀末世界の場所を示すわずかな情報

マグミクス / 2023年7月16日 20時25分

『北斗の拳』の舞台はどこ? 世紀末世界の場所を示すわずかな情報

■ポスト・アポカリプスの世界に残った旧世界の残滓

 核戦争後の荒廃した世界を舞台に、漢たちの熱き戦いが描かれる『北斗の拳』には、砂漠や荒野、廃虚のビル群などが登場しますが、旧世界の面影が見当たらないため、「場所」の特定が困難です。いったいどこなのでしょうか? この記事では、原作の描写からケンシロウたちが活躍した場所を考察します。

●ケツをふく紙にもならない紙幣

『北斗の拳』の舞台の特定につながる有力なヒントは「紙幣」です。第1話で、ジードの手下のモヒカンが略奪中にアタッシュケースいっぱいの1万円札(聖徳太子が描かれている)を見つけても、少しも喜ばず「こ~~んなもんまでもってやがった」「今じゃケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ!」と、まき散らしていました。

 モヒカンが世界崩壊前の1万円札の価値を認識でき、なおかつ襲われた人が大事に抱えていたということは、作品の舞台が日本である可能性が高いでしょう。

●サザンクロスは東京?

 紙幣の他に、地名も舞台特定の有力な証拠になります。ただし『北斗の拳』世界では核戦争によって世界が一変してしまったためか、作中で旧世界の地名がほぼ消滅しています。ほぼ唯一の例外は、2話でバットが「KING」について話した際の、「関東一円を制圧する組織」というセリフです。

 KINGのリーダーは、南斗孤鷲拳の使い手であるシンでした。かつてケンシロウの胸に七つの傷を刻み、恋人ユリアを奪った人物です。シンがユリアのために築いた街「サザンクロス」の廃虚のビル群は、かつての東京のなれの果てなのでしょうか。

●修羅の国は中国大陸、それとも台湾島?

 ラオウを倒した後の「天帝編」では、戦いの舞台は「修羅の国」へと広がります。修羅の国とは北斗神拳発祥の地であり、ラオウ、トキ、ケンシロウの生まれ故郷です。北斗神拳は中国から伝わったと明確に描かれていること、修羅の国に行くためには「死の海」をわたる必要があることから、まず間違いなく中国だと思われます。

 しかし、この説明では腑に落ちない点もあります。それは、元斗皇拳のファルコが海に沈む夕日を身ながら死亡したことです。中国では、西に海は見えません。海から登ってくる朝日を見ることはできますが、夕日は必ず大地に沈むのです。

 これらの情報を加味すると、修羅の国とは中華文化圏の島、例えば台湾島である可能性もあり得ます。台湾海峡はもっとも狭い部分でも約130kmほどあり、台湾島から中国大陸は見えないからです。

 もっとも、その後に発表されたスピンオフ作『蒼天の拳』ではケンシロウの2代前の伝承者、霞拳志郎が上海を中心に活躍し、北斗の真の歴史が掘り下げられています。「公式」の回答としては、やはり修羅の国は中国のどこかだったと考えるのが妥当でしょう。

 ファルコが見た夕日の謎については、核爆発か地殻変動で大陸がえぐれたり、巨大な内海ができたりしていたせいなのかもしれません。『北斗』ワールドは文字通り、世界が核の炎に包まれ「海は枯れ、地は裂け」全ての生物が死滅したかのように見えた世界です。地殻変動くらい起きていても、おかしくないでしょう。

(レトロ@長谷部 耕平)

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