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ジブリ作品『耳をすませば』と『平成狸合戦ぽんぽこ』の意外な共通点「世界線はつながってた?」

マグミクス / 2023年7月15日 20時25分

ジブリ作品『耳をすませば』と『平成狸合戦ぽんぽこ』の意外な共通点「世界線はつながってた?」

■甘酸っぱい恋愛ストーリーの舞台で、過去に壮絶な戦いが…?

「好きなジブリ作品」の話題は、いつでも盛り上がる鉄板ネタのひとつです。これはスタジオジブリ作品が長く愛され、多くのファンを魅了してきた証と言えるでしょう。

 そんなジブリ作品のなかには「この2作品、実はつながっているのでは?」と噂されるものもあります。そこで本記事では、気のせいとは思えない意外な共通点があったジブリ作品をご紹介します。

 それが1994年に公開された『平成狸合戦ぽんぽこ(以下、ぽんぽこ)』と、翌95年に公開された『耳をすませば』です。内容もジャンルもまったく異なる両作品ですが、劇中に驚くべき共通点がありました。

 まず『ぽんぽこ』の舞台は、昭和40年代の東京・多摩地域で、高度経済成長真っただなかの日本では、いたるところで都市開発がおこなわれていました。その影響は、まもなく多摩にも訪れ、「ニュータウン計画」と題して、森や山が切り崩されていくのです。そんな人間たちに抵抗するのが、多摩の自然のなかで暮らしていたタヌキたちでした。

 やがてタヌキと人間のせめぎ合いが始まり、この抗争が同作一番の見どころとなっています。しかし結果的にタヌキたちは人間に敗れて森は切り拓かれてしまい、「人間はいったい何をしているのだろうか……」と考えさせられるラストを迎えます。そして、そのエンディングには、多摩から東京を一望する夜景のシーンが登場しました。

 その『ぽんぽこ』の翌年に公開されたのが『耳をすませば』です。読書好きの中学3年生・月島雫(つきしましずく)と、ヴァイオリン職人をめざす天沢聖司(あまさわせいじ)が出会い、急接近していく様子が描かれていきます。

 この『耳をすませば』の舞台も東京・多摩の聖蹟桜ヶ丘でした。しかも単に『ぽんぽこ』と作品の舞台が同じというだけでなく、『耳をすませば』のオープニングにも、多摩から東京の夜景を一望するシーンが存在するのです。

 それも『ぽんぽこ』のエンディングとほぼ同じ構図で、よく見ると『耳をすませば』の夜景のほうが街並みが発展しているのがわかります。

 まるで『ぽんぽこ』の劇中で切り拓かれてできた新興住宅街で、『耳をすませば』の恋物語が展開されたような、粋な演出にも感じられないでしょうか。

■『耳をすませば』から派生した、珍しいスピンオフ作品も!

『耳をすませば』の主人公・雫が描いた小説が映画になった! 画像は『猫の恩返し』のワンシーン (C)2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT

 また、2002年に公開された映画『猫の恩返し』は、『耳をすませば』の主人公である月島雫が書いた物語を軸にした、スピンオフ的な作品です。もちろん『耳をすませば』と『猫の恩返し』の間にはバロンの存在をはじめ、さまざまな共通点があります。

 宮崎駿氏のリクエストを受けて、『耳をすませば』の作者・柊あおい氏が描き下ろしたのが『猫の恩返し』の原作マンガ『バロン 猫の男爵』でした。スタジオジブリは続編映画を作らないというスタンスで知られるだけに、この2作品の関係性は、かなり異例に感じられます。

 それにしても『耳をすませば』の恋物語が描かれたのと同じ舞台に、『ぽんぽこ』で決死の思いで戦ったタヌキたちの姿があったのだとすると、なんだか感慨深いものがあります。真実はさだかではありませんが、このように複数の作品の世界線がつながっていると思いながら映画を見直したら、また違った印象を受けるかもしれません。

(マグミクス編集部)

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