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大ヒット『君たちはどう生きるか』はなぜ情報封鎖してた? 観客から宣伝への賛否も

マグミクス / 2023年7月21日 7時10分

大ヒット『君たちはどう生きるか』はなぜ情報封鎖してた? 観客から宣伝への賛否も

■『君たちはどう生きるか』の「情報封鎖」に、ファンからはさまざまな声が

 2023年7月14日(金)から、宮崎駿監督の10年の新作長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』が公開されています。

 本作は、鈴木敏夫プロデューサーの意向により、ポスターのみ公開して、事前の広告・宣伝活動を一切行わないという方針のもと、公開初日を迎えました。にも関わらず、公開初日金曜の朝から混雑している劇場も多く、結果的に3連休含む14日~17日の4日間の興行成績は動員135万3000人、興収21億4900万円と『千と千尋の神隠し』の初動を上回る大ヒットとなっています(興行通信社の情報より)。

 そんな『君たちはどう生きるか』は公開日に声優が発表され、同時に主題歌が米津玄師さんの「地球儀」であることも発表されました。参加した声優には、主人公役の山時聡真さんの他、菅田将暉さん、あいみょんさん、木村佳乃さん、木村拓哉さん、柴咲コウさん、風吹ジュンさんら豪華キャストの名前が連ねられています。柴咲コウさんの公式Twitterでは、『君たちはどう生きるか』で担当した役名が明かされました。

 一方で、7月19日時点で本作のパンフレットはまだ販売されておらず、後日販売されるとのことで、スタジオジブリの徹底した「情報封鎖」への姿勢がうかがえます。

 このような「情報封鎖」について、映画を鑑賞したファンの間では、賛否の意見が飛び交っているようです。

 大手の映画情報サイト「映画.com」や「Filmarks」「yahoo映画」などには、公開後『君たちはどう生きるか』の感想が続々と寄せられています。具体的な内容の記述は避けますが、情報がなかったことに関して、「広告等なく公開され、どんなものかと思っていたが面白かった」「事前情報がない方が好きだという人は、この戦略が良い方向に転ぶのでは?」などの好意的な意見が見受けられました。

 その反面「前知識がなさすぎて、最後までわからなかった」「情報さえあれば、行きたいか行きたくないかの判断ができたのに……」「どんな話か想像してから見るのが楽しいのに、少しは情報欲しかった」など、映画の事前情報を皆無にしたことに対して、疑問の声も上がっています。

 肝心の内容については、現在もスタジオジブリ公式からの情報がほとんどないため、SNSなどでも「どこまで感想を言っていいのか」と、気を遣い戸惑う人も多いようです。レビューサイトでも、ネタバレをしないように配慮しつつ「宮崎監督作品のなかでいちばん好き!」「今この映画を観ることができるのは幸運」と大絶賛のコメントがある一方、「つまらない」「何を伝えたいのか全く分からなかった」との声も出て、まさに賛否両論が巻き起こっています。

 NHK NEWSWEBで公開された鈴木敏夫プロデューサーのインタビューによると、「生まれて初めて博打をやってみようかな」「僕らが子どもの時は、タイトルと1枚の絵だけで映画の内容を想像するのが楽しかったんですよ。そこに戻したかった」などの思いのもと、今回の宣伝がほぼない状態での公開に至ったそうです。

 その他、鈴木プロデューサーは

「これまでと同じことはやりたくなかったんですよ。製作委員会という仕組みを作ったのも、どうやら僕らしい。映画の大宣伝を繰り広げたのも僕でしょう。その反省にのっとってやるというのが、僕にとっては今回の大きなテーマ」

「だって内容を知った上で、それを確認するために映画を見られたんじゃたまらないですよね。やっぱり面白いかどうかですよ。厳しい目で見ていただきたい」

 と、語っています。初動スタートを見ると鈴木プロデューサーの「博打」はかなりの成功といえる状態ですが、同作を見た一部の観客が「口コミ」を伝えるのも戸惑っている様子のため、最終的にどれくらいのヒットになるかは予想しづらいところです。

 これだけ賛否の意見があるものの、『君たちはどう生きるか』は「鑑賞後に誰かと語りたくなる作品」であることは間違いありません。未鑑賞の方は、時間が経って周囲にネタバレされてしまう前に、早めに観に行ってみてはいかがでしょうか。

(LUIS FIELD)

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