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『放課後さいころ倶楽部』は没入できる体験型マンガ ボードゲームの世界へようこそ

マグミクス / 2019年9月15日 15時10分

『放課後さいころ倶楽部』は没入できる体験型マンガ ボードゲームの世界へようこそ

■臨場感と好奇心あふれる、ボードゲーム青春ストーリー

 近年、日本でも盛り上がりを見せているボードゲームの世界に3人の女子高校生が引き込まれていく青春ストーリーマンガ『放課後さいころ倶楽部』(中道祐大作、既刊14巻)が2019年10月2日(水)からTVアニメとして放送されます。

 物語の舞台は、京都のとある高校。引っ込み思案で優しい武笠美姫(ミキ)と、規則に厳しいけどボードゲームが大好きな大野翠(ミドリ)、そして東京からやってきた、天真爛漫な転校生の高屋敷綾(アヤ)。アヤの転校をきっかけに知り合った3人は、ミドリが学校終わりにアルバイトをしているボードゲームショップ「さいころ倶楽部」で、ボードゲームやテーブルゲームの魅力に出会います。

 日本でもっともよく知られているアナログゲームと言えば、「人狼ゲーム」ではないでしょうか。筆者も一度友人同士で試したことがあるのですが、プレイヤー同士の言葉や視線をうかがいながら、勝利条件を満たしていく過程が本当に面白かったです。

 ボードゲームの魅力は、リアルタイムで進行する「臨場感」にあると思います。ゲームで用意された世界の住人を演じながら、時に相手プレイヤーを欺いたり、時に協力したり。トランプやUNO、将棋、チェス、麻雀など、少しでもアナログゲームに興じたことがある人なら、その面白さを経験したことがあるのではないでしょうか。

 本作はその臨場感の描写が、本当に面白いんです! 三者三様の性格の3人組に、ボードゲームショップ「さいころ倶楽部」の店長や、のちにやってくる転校生、エミーリア。みんなそれぞれの思考で、プレイヤーとして色々考えているのを見ていると、「俺ならこうするなあ」「ああ、惜しい!」みたいに、一緒にゲームをしている気分を味わえます。高校生の青春はもちろん、いがみ合っているおじさんたちの心もつないでくれる物語構成も、ほっこりとした安心感があって素敵です。

 作中に登場するゲームの種類も、きわめて豊富です。「聞いたことある!」というメジャーなものからマイナーなものまで、1~2話構成をメインに、どんどん新しいゲームが登場します。

 また、ゲームのルールだけでなく、そのゲームの歴史やゲーム作家のことまで語られているので、1巻、1話を読み終えるごとに「これ、友達とやってみたい!」という気分にかられるでしょう。『放課後さいころ倶楽部』は、ゲームと青春群像劇の両方が楽しめる、一粒で二度おいしい作品なのです。

(サトートモロー)

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