1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

アニメ開始の69年にサザエさんたちと同い年だった有名人は? 当時の24、28歳が豪華

マグミクス / 2023年7月30日 19時10分

アニメ開始の69年にサザエさんたちと同い年だった有名人は? 当時の24、28歳が豪華

■『サザエさん』放送開始当時の有名人は?

 国民的な長寿アニメ『サザエさん』のキャラクターたちが、「実はけっこう若い」というのはそれなりに有名な話だと思います。

 再度振り返ると、主人公・フグ田サザエさんは24歳、夫のフグ田マスオさんは28歳です。ふたりとも若者ですが、現代の20代よりだいぶ落ち着いて見えます。既婚、子持ちということで所帯じみているのもあるのでしょうが、ふたりが設定年齢より上に見えるのは時代も関係しているのかもしれません。

「自分の両親が祖父母と同じぐらいの年になったけど、昔の祖父母より若く見える」というようなことはよくある話ですし、『サザエさん』が原作の連載開始が1946年と古い時代の作品であることも、ふたりが現代の感覚では老けて見える要因といえるでしょう。

 今年2023年内にふたりと同い年になる芸能人を上げてみると、24歳女性芸能人では永野芽郁さん、橋本環奈さん、吉川愛さん、山下美月さんら、28歳の男性芸能人では、志尊淳さん、菊池風磨さん、松村北斗さん、小関裕太さん、杉野遥亮さんら、そうそうたる面々がいますが、みなさんフグ田夫妻より若く見えるのは確かです。では、『サザエさん』のアニメ放送開始当時(1969年)時点では、サザエさん、マスオさんと同い年だった有名人にはどんな人がいたのでしょうか。

●50代以上の有名人が少ない時代背景

 ちなみに、疑問に思う人がいると思うので先に書いておくと、今回は波平さん(54歳)、フネさん(50~53歳)の同世代については集中的に取り上げません。なぜかと言うと、多くの人が名前を聞いてピンとくるような有名人があまりいないためです。参考までに、外国人も含め、一部を取り上げます。

・1969年時点で満年齢54歳だった有名人(1915年生まれ。波平さんと同い年)

市川崑(映画監督)
5代目柳家小さん(落語家)
イングリット・バーグマン(女優)
オーソン・ウェルズ(俳優、映画監督、脚本家)
フランク・シナトラ(歌手、俳優)

・1969年時点で満年齢50-53歳だった有名人(1916-1919年生まれ。フネさんと同年代)

いわさきちひろ(画家、1918年生まれ)
木暮実千代(女優、悪女を得意にしたバイプレーヤー。1918年生まれ)
ネルソン・マンデラ、田中角榮(政治家。1918年生まれ)
J・D・サリンジャー(作家、1919年生まれ)

 色々と調べましたが、主だったところはこのぐらいです。また、『サザエさん』原作者の長谷川町子先生が惜しく、彼女は1920年生まれです。芸能、スポーツなど多くの人の前に露出する有名人は少なく、海外に目を向けるとクラシック映画のハリウッドスターや大物政治家など半分歴史上の人物みたいな存在が目立ちます。

 波平さんの同世代は太平洋戦争中(1941-1945)に20代を迎える世代のため、恐らくは徴兵されて戦地で散った人も多かったのでしょう。また、フネさん同世代はまだ女性の社会進出が極めて限定的だった時代です。フネさんが10代だった1935年の高等女学校(当時の中等教育機関)進学率は16.5%だったとのデータがあります。そういった事情を考えると波平さん、フネさんの同世代に有名人があまりいないのも、当然の結果なのかもしれません。

 一方、サザエさん、マスオさん世代が青年期を迎える1960年代は高度経済成長期で日本の国力も高まり、女性の社会進出も急激に進んでいます。少子高齢化の進む昨今ですが、1940年代は毎年のように出生数が200万人を超えており、絶対数も多かった時代です(ただし1944年から1946年は厚生労働省のデータが無いため不明)。

 そのためか、有名人の数も多めになっています。

■サザエさん、マスオさん同い年の有名人

高度経済成長期のスターたち

69年時にサザエさん、マスオさんと同い年のふたりがダブル主演した『風の慕情』は『サザエさん』放送開始の翌年に公開 (C)1970松竹株式会社

 1969年時点で満年齢24歳だった女性有名人は、太平洋戦争が終戦した1945年生まれです。激動の年に生まれ、激動の高度経済成長期に青年時代を迎えた世代でした。平成以降の生まれの人でも名前は聞いたことがありそうな人を挙げると、

松原智恵子(女優、タレント)
吉永小百合(女優、歌手)
宮本信子(女優、歌手)
松島トモ子(女優、歌手、タレント)
水前寺清子(歌手、女優)
富司純子(女優、司会者)

 上記のような方々がいます。これでもだいぶ絞ったのですが、日本の国力の高まりとともに芸能界も幅広くなり、女性の社会進出が進んだ状況もあって、現在も活躍している方も多いビッグネームが並んでいます。

 参考までに当時の芸能界の情報を添えておくと、日本はもともと世界的に見てもかなり映画産業の盛んな国なのですが、それでも戦争の影響は大きく、終戦した1945年の日本映画の製作本数はわずか26本に過ぎませんでした。それが1961年には、大手6社で520本もの映画を制作しています。どれほど芸能界が元気だったかがうかがえる数字ですね。

 少々脱線しましたが、挙げた名前でもなんとなくサザエさんとイメージがかぶるのは、コミカルなイメージもある水前寺清子さんでしょうか。最も有名な「三百六十五歩のマーチ」が発表されたのが1968年で、サザエさんと同年代になります。

 当時のレコードジャケットに映った姿を見ると、若々しいながらも現代の20代よりも落ち着いて貫禄もあり、サザエさんと同世代であることに納得がいきます。

 一方、1969年時点でマスオさんと満年齢28歳だった男性有名人も、太平洋戦争が開戦した1941年生まれで、激動の時代に生まれ、激動の高度経済成長期に青年時代を迎えた世代です。スポーツマンや芸術家などの有名人も含めると、

宮崎駿(アニメーション監督・アニメーター・脚本家・漫画家)
小林稔侍(俳優)
石坂浩二(俳優、タレント)
萩本欽一(お笑い芸人、司会者)
徳光和夫(アナウンサー、司会者、タレント)
橋爪功(俳優)
林家ペー(タレント、漫談家、写真家、落語家)
渡哲也(俳優、歌手)
安藤忠雄(建築家)
高木守道(プロ野球選手)

 など、現在も活躍されている方も多い、そうそうたる面々が並びます。まだ60年代ということもあり、俳優からアニメ界の大御所、お笑い芸人、アナウンサー、建築家、スポーツ選手まで男性限定のこちらの方がよりバラエティ豊かです。戦争末期の1945年は社会情勢から出生数が激減していたであろうことが予想され(前述のとおり1944年から1946年は厚生労働省の統計データなし)、おそらく1941年の方が出生数が多い(227万7283人)ことも関係しているかもしれません。

 イメージ的にマスオさんと重なるのは、真面目で朴訥としたイメージの強い石坂浩二さんでしょうか。80歳を過ぎた大ベテランですが、人気シリーズ『相棒』に準レギュラー格で継続して出演しているなどまだ現役感が強く、10代、20代の若い方にもピンとくる人が多いのではないかと思います。

 ちなみに『サザエさん』の放送が始まった翌年(1970年)に公開された映画『風の慕情』は石坂さんの初主演映画で、サザエさんと同い年の吉永小百合さんとのダブル主演です。ふたりとも20代の若者ですが、今の若者よりもだいぶ落ち着いた雰囲気に見えます。

(ニコ・トスカーニ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください