煽りスキルも宇宙イチ？ 原作だけじゃない悟空の「火の玉ストレート」発言

■煽りとレスバもNo.1？

　戦士たちの爽快な戦闘シーンや独特な世界観を楽しめる『ドラゴンボール』の主人公である悟空は、明るく楽観的な性格も人気を集めています。しかし、その性格ゆえに、悪気なく放った数々の発言もたびたび話題になってきました。

　フリーザとの戦闘中に放った「星はこわせても…たったひとりの人間はこわせないようだな……」や、セルがこだわって作ったセルゲームのリングに対し「運命を決めるにしちゃせこいリングだ」などのセリフで、「スーパーサイヤ人状態の時は煽りスキル異様に高くなるよね」などと言われています。それ以外に、今回は戦闘時を除いた悟空の「味方」への強烈な発言を、原作以外の場面を含めいくつか振り返ります。

　まず、セルゲーム終了から7年後の天下一武道会にて、死んだ悟空が一時的に現世に帰還した際の有名なセリフです。7年ぶりの再開に喜ぶクリリンは、「しかし いいよな悟空は　あの世じゃトシをくわねえんだもんな」と、昔と変わらない姿の悟空に軽口をたたきます。

　すると、悟空はさらっと「まあな　クリリンも死んでみるか？」と返しました。そんなことを言われてもクリリンは、「やめてくれよ　オレは今すっげえしあわせなんだからよ」と、余裕の笑顔です。

　複数回死んだ経験のある最強戦士同士のハイレベルな会話は、「過去にクリリンが殺されたときはあんなに怒ったのに…」「悟空に死んでみるか？って言われたらションベンちびるわ」と、たびたび話題になります。関係性が深いが故の、強烈なセリフでした。

　同じく付き合いの長いヤムチャに対しても、悟空は容赦ないセリフを放ちました。バンダイナムコから発売されたゲームソフト『ドラゴンボールファイターズ』の、イベントシーンでの出来事です。

　悟空はクリリンとヤムチャを修行に誘うのですが、クリリンは「家族のために武道家は引退した」と、修行の誘いを断ります。すると、悟空は「家庭を守るためにって言ってるんだから、仕方ねえよな」と、納得しました。

しかし、次の瞬間、悟空は「でもよ、ヤムチャは結婚もしてねぇし引退したって守るものねぇじゃねえか」と、「火の玉ストレート発言」を炸裂させるのです。一緒に修行したことがなかったヤムチャを誘いたい一心での発言でしたが、ヤムチャは「ぐっ……！」「オレにだって事情があるんだ」と動揺しています。

　このやり取りを見たファンの間には、「修行に純粋過ぎてヤバい」「超えちゃいけない一線をさらっと越えてくるな」「現実で友達に言ったら縁切られる」「ドラゴンボールファンの主な年齢層考えろ悟空！」といった悲痛なリアクションもありました。

　同じくゲームからの抜粋では、PS2の『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』内の、セリフも話題になっています。会話の相手はベジータ、悟空のライバルであり同じ惑星ベジータで生まれたサイヤ人です。

　作中では悟空の第2の故郷である「パオズ山」に、悟空とベジータが訪れる場面があります。その際、ベジータはパオズ山を「下級戦士に相応しいちんけな場所」と見下しますが、悟空は「おめえの故郷なんかフリーザにぶっこわされちまったんだろ？」と、あっさり返します。こちらも、「笑顔で強烈なレスバ」「一応自分の故郷でもあるのに、ひどくね」「煽りの才能までベジータ上回ってるじゃん」などとツッコまれる人気の場面となりました。

　他にも悟空の「迷言」は数えきれないほど存在し、アニメ『ドラゴンボール超』でも、悟空は農作業の帰りに攻撃してきた強盗に「馬鹿なことやってねえで働け！」と、かつての自分のことを棚上げにした発言をしています。とはいえ、相手の大半は気の知れた仲間か敵であるパターンがほとんどなので、直球の発言をぶつけてくるのは気を許されている証なのかもしれません。

（マグミクス編集部）