【漫画】自らにかかった魔法を解くためアクマと仮契約 予想外のギャップに「ツッコミが追いつかない」【作者インタビュー】

■イカつい見た目のアクマが提示した条件とは？

　人間の男の子・ラキは、自分にかけられた魔法を解くため、アクマと契約し魔界に行こうと決心します。そんな彼にぴったりだと紹介されたアクマは、予想と違い、荒い呼吸と恐ろしい見た目をしていたのでした。ところが、アクマが提示した契約条件はありえないほど簡単なことで……？

　わわわさん（@wwma28）による創作マンガ『10歳の見た目で成長が止まってしまった青年が大人の姿を取り戻すためにアクマと契約する話』がTwitter上で公開されました。ファンタジーな世界観と主人公ふたりの関係性が話題を呼び、いいね数は3400件を超えています。読者からは「悪魔に対するイメージが変わる」「なんだかんだで相性いいコンビ」といった声が寄せられました。

　作者のわわわさんにお話を聞きました。

ーーわわわさんが漫画を描き始めたきっかけを教えてください。

　自分のなかにある世界をマンガとして読んでみたいなと思ったのがきっかけです。描くのも大好きですが完成品を読むのが1番の楽しみで読者としての自分を満足させるために描いています。

ーー『10歳の見た目で成長が止まってしまった青年が大人の姿を取り戻すためにアクマと契約する話』は、どのようにして生まれましたか？

　ずっとバディもののような話を描いてみたくて、ふたり組の話を描こう、というところからモチーフを探しました。対比のあるものが大好きで、たとえば「黒と白」とか「善と悪」など、最初はそういった言葉からイメージを膨らませました。

　悪魔と人間を題材にしようと決めてからは、悪魔のキャラクターを先に練り始めたのですが、人間をそそのかしたり悪いことをしたりする悪魔はあまり描きたい気分じゃなくて……。悪魔なのに純粋で、ただただ優しいというギャップがあれば親しみも込めやすいし面白いなって思い、優しくて親しみやすい悪魔を爆誕させました。

　そこからはどんな相棒が似合うだろうかと、パズルのピースのように合う人間を考えていきました。キャラクターイメージができてからは、頭のなかで自由に動いてくれるので良さげな場面をマンガにしてみたという感じです。

アクマが提示した契約条件とは（わわわさん提供）

ーー悪魔と人間の関係性がとても魅力的でした。本作品を創作するうえで工夫した点はありますでしょうか？

　なるべく最初と最後の関係性を対比させたかったので、意識的に演出を考えました。最初の出会いでは、握手を求めるドニーと分かっていながらも応じなかったラキ、本契約するころにはラキがドニーに握手を求めて手を差し出し、関係性が変わったことが分かるようにしました。心情にも共感しやすいように、ラキがうれしかったりするシーンでは分かりやすい絵作りを意識にしています。

ーーたくさんの読者の声が寄せられています。特に印象に残った感想がありましたら教えてください。

　正直たくさんの感想をいただけると思っていなかったので、いただいたすべてのコメントが心に残っています。感想をいただけるほどの熱量をラキとドニーは生み出したんだなと思うと、孤独だったふたりが受け入れられたような気持になって、とても胸が熱くなりました。本当にありがとうございます。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　今回描かせていただいたラキとドニーの話を、これからも描いていきたいと思っています。続きものを描くのが初めてなので、試行錯誤していくことにはなりますが、大好きなギャグを交えつつ、笑えるけれど心に残るような作品を創作していきたいです。

（マグミクス編集部）