原作ファンも歓喜！評価の高かった「アニオリ」描写 「補完ありがたい」

■待望のアニメ化で高い評価のアニオリ補完　『BLEACH 千年血戦篇』

　マンガが原作のアニメの場合、作者が考えたストーリーとは異なる「アニメオリジナル」の展開があると、ファンから不満が出ることも少なくありません。

　しかし、なかには「原作を保管してくれた」「アニメならではのサプライズ」と評価されている「アニオリ描写」 もあり、定期的に話題となります。

●連載終了から6年後に待望のアニメ化『BLEACH 千年血戦篇』

　2016年に「週刊少年ジャンプ」での連載が終了した『BLEACH』は、連載終了から6年後の2022年10月から、最終章の「千年血戦篇」がアニメ化され、話題になりました。そんな『BLEACH 千年血戦篇』では、原作では詳細が描かれなかった「初代護挺十三隊」が登場します。

　また、オリジナルの描写としては、ラスボスのユーハバッハと、「破面篇」の敵・藍染惣右介の会話シーンもありました。原作では藍染がユーハバッハの仲間入りを拒否していた事実のみが判明していましたが、この仲間入りを拒否するシーンを描くことで原作の補完となっています。

　このようなアニメオリジナル描写は、ネット上でも肯定的な意見が多く「いろんな描写にフォローがあってクオリティが向上してる」「アニオリ補完、初代護廷十三隊、最高だ」「一護が強いってことが分かりやすくなってるし、マジで神アニメ」など、「アニオリ描写」でより作品が面白くなったという声が多くあがっていました。

●3度目のアニメ化で絶賛『魔法陣グルグル』

1992年に始まった人気マンガの25周年記念、3回目のアニメ化となった2017年の作品『魔法陣グルグル』は、全24話で原作の最後まで描き、好評を集めました。1994年、2000年のアニメは、その時点で原作が完結を迎えていなかったため、オリジナルストーリーで終了しています。

　同作では、初代アニメのED「Wind Climbing ～にあそばれて～」が最終回で流れるというサプライズ演出が話題となったほか、マンガではいつの間にかフェードアウトしてしまっていたライバルのレイドとの決着の様子も描かれており、原作の補完もしっかりとされています。

　ネット上では「3回目のアニメで最後に旧アニメの主題歌が流れた時は嬉しかった」「レイドはアニメでかなり報われてる」など、作品を愛し、尊重する姿勢に絶賛の声が多く上がりました。

●ファンがニヤける原作補完『ジョジョの奇妙な冒険』

　2012年からのアニメシリーズが好評の『ジョジョの奇妙な冒険』では、いくつかあるなかで特に「第3部 スターダストクルセイダース」「第5部 黄金の風」のアニメオリジナル描写が話題になっています。

　第3部では後の第5部で出てくる、承太郎と旅した仲間たち全員が写る「集合写真」の、撮影シーンがアニオリとして登場しました。原作ではいつ撮ったのか分からない状態でしたが、アニメの25話にて、敵のンドゥールと戦う前にスピードワゴン財団の職員が渡してくれたカメラで集合写真を撮っていたことが判明します。

　ちなみに、犬のスタンド使い・イギーはこの回から登場し、初期からの仲間・花京院は撮影の直後にンドゥールのスタンド「ゲブ神」の攻撃で目を怪我して、一時戦線を離脱することになりました。「砂漠背景だから、ンドゥールと戦った時じゃないかと思ってた」「今思えば6人そろって集合写真撮れるの、ここしかないかも」「まだイギーに仲間意識がない頃というのが逆にエモい」と、タイミング含めて評価の高いアニオリ描写となっています。

　また、第5部では、ブチャラティチームと戦う暗殺チームの日常が描かれています。ギャング組織「パッショーネ」のボスに反旗を翻した暗殺者チームの普段の行動を描くことで、第5部の戦いが個人の戦いではなく、組織対組織のチーム戦であることが分かりやすくなる演出となっていました。

　ネット上では「『ジョジョ』のアニオリ描写は原作補完になってるから好き」「写真撮影のシーンは、原作を読んでいるジョジョ好きなら二ヤっとするファンサービス」「あれで暗殺チーム人気がさらに高まった」などなど、追加されたシーンを喜んでいるファンが多くいます。

（LUIS FIELD）