ゾロを相手に2001勝も事故死！ 『ワンピ』女剣士くいなに「生存説」がある？

■くいなは本当に死んだのか？

『ONE PIECE』で海賊狩りの異名を持つロロノア・ゾロが、剣士として敵わなかった相手は、ミホークの他にもうひとりいます。幼少期のゾロが、大剣豪を目指して修行に励んでいた時のライバル・くいなです。

　あっさりと亡くなってしまった幼い女剣士・くいなに対して、ネット上では生死を疑問視する声や暗殺説も上がっていました。今回はくいなの死を巡る、いくつかの考察を紹介します。

　くいなはゾロの師匠・コウシロウの娘で、ゾロよりも年上です。東の海のシモツキ村の剣道道場「一心道場」にて、ゾロは幼少期から鍛錬を続けており、当時から「将来海へ出て世界一強い剣豪になる」という目標を掲げていました。

　すでに二刀流を操ることができたゾロでしたが、くいなはそんな彼に対して真剣での勝負を含めて2001勝という圧倒的な強さを見せます。しかし、2001戦目の後、くいなは自分が女だからいずれゾロに抜かれて、世界一強くなることもできないと弱音を漏らしました。くいなを目標にしていたゾロは彼女をはげまし、「どちらが世界一の剣豪になれるか競争する」と約束を結びます。しかし、その後くいなは階段から落ちて、あっさりと亡くなってしまうのです。

　ゾロのライバルでありながら、亡くなり方があっさりとしていたため、ネット上ではくいなの生存説が数多く考察されてきました。生存説が有力な一因として、たしぎという、くいなに瓜二つの海軍のキャラクターの存在が挙げられます。たしぎは初登場時にゾロが見違えるほどに、くいなとよく似た顔です。

　また、このふたりのキャラクターには、「名前の由来が鳥」という共通点があります。そのため「たしぎ＝記憶を失ったくいな」説のほか、「たしぎとくいなは姉妹」説、「たしぎはくいなの『クローン』である」という説もあるようです。「『くいな＝たしぎ』だとしたら、記憶を取り戻した瞬間に一気に覚醒するのかな」「わざわざゾロの永遠の目標とそっくりの顔のキャラ出してるんだから、最終章までに何かとんでもない展開と活躍があるはず」と期待も集めています。

　またくいなが生存している場合、当時の姿とは違う容姿になって生きている説もささやかれています。その根拠となるものは、対象の性別を変えることができる、「ホルホルの実」の能力者で、革命軍幹部のイワンコフの存在です。

　くいなの墓参りに訪れたコウシロウを描いた扉絵の背景には、「イワンコフ」と読めそうなお墓がありました。また、ルフィの幼少期のゴア王国でのエピソードが描かれた589話にて、東の海の「とある港村」に革命軍の船がやってきています。そこで繰り広げられた会話を見る限り、革命軍総司令官のドラゴンがその村までイワンコフを迎えに来ていたようです。村では「昼間見たか？でっけー顔の人間」と、イワンコフと思われる人物の噂話がされており、同じコマで修行をするくいなとゾロらしき子供の姿も描かれていました。おそらく、この港村とはシモツキ村のことだったと思われます。

　ネット上では「ゴア王国でいろいろ起きているときに、わざわざイワンコフがシモツキ村に来ているのには大きな理由があるはず」「もともとイワンコフはコウシロウの妻で、イワンコフが今の能力を手に入れて、かつての自分は死んだことにして墓を建てて革命軍に合流したのでは」「くいなは死を偽装して、母であるイワンコフの能力で性別を変えて生きてるのかも」「もっと強くなるために性転換させてもらった可能性はありそう」など、さまざな考察がされています。

　ゾロと世界一の剣豪になることを誓ったばかりの時に急に死んだこと、彼女の死体は目元に布がかけられて本人かどうか判別できない状態だったことなど、くいなの死に疑問が生まれる余地が多数あるのは確かです。「たしぎ＝くいな」なのか、性別を変えた別のキャラとして再登場するのか、彼女が生存していた場合の今後の展開にも注目が集まります。

（マグミクス編集部）