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「刀で戦うなら江戸でよくね」『鬼滅の刃』の「大正時代」設定に疑問の声?

マグミクス / 2023年8月6日 20時10分

「刀で戦うなら江戸でよくね」『鬼滅の刃』の「大正時代」設定に疑問の声?

■衣装のオシャレさは大正時代じゃなきゃ無理?

 マンガ、アニメともに大人気の『鬼滅の刃』の物語は「大正時代の日本」を舞台としていますが、この設定について、ネット上では一部で「大正時代ってもっと技術進んでるよね?」「大正時代なら刀じゃなくて銃でしょ」といった意見も出ています。

 主人公・炭治郎たちが所属する鬼殺隊は大正時代からさかのぼること1000年以上前から続く組織で、メインの武器として使うのは日輪刀です。「刀で鬼を倒すのなら、江戸時代でよかったのでは?」との声も上がっています。

 鬼は高い治癒能力を持ち、太陽の光を浴びせるか日輪刀で頸を切り落とす、藤の毒を摂取させるなどの方法でない限り倒すことはできません。作中で銃を用いる不死川玄弥も、鬼の頸を切り落とす場面では刀を使おうとしていました。もちろん、近代国家となった日本では刀を持ち歩くのは違法で、実際に炭治郎たちが「帯刀」していることを指摘される場面もあり、「廃刀令が出たのもはるか昔の大正時代の話としては、無理ある気が」「『るろうに剣心』とか『ゴールデンカムイ』(明治時代の話)よりも後の時代の話とは思えない」とも言われていました。

「炭治郎が鬼殺隊に入るまでは田舎ばかりが舞台で特に大正時代感薄いから、手鬼に今は大正時代だって言う場面だいぶ違和感あったかも」「実際の大正時代の出来事と絡めてるわけじゃないし、『遊郭編』とか『刀鍛冶の里編』は、大正だってこと忘れそうになってた」「大正だと宇髄さんの忍の一族の出身の設定無理ないかな」「大正時代の兵器の性能考えたら、刀じゃどうせ勝てない下級隊士や隠の面々は玄弥が使ってた対鬼用の銃とか、ガトリング砲ぶっ放して足止めする役割で使えばよかったのでは」などの意見もありますが、もちろん大正時代でなければできなかった魅力が多数あるのも確かです。

 特に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が日本国内の興行収入歴代1位を記録した汽車での魘夢との戦いは、近代以降の日本が舞台でなければできないエピソードです。日本で初めて鉄道が開通したのは明治5年で、ほぼ全ての幹線網が完成されたのは明治の末期のことになります。「無限列車抜きじゃ『鬼滅』は語れないし、やっぱあそこで大正時代の意味があると思ったな」「汽車の上で戦うのはロマンある」との声もありました。

 また、大正時代は大衆文化が花開いた時期です。洋装のモダンボーイ、モダンガールと呼ばれるおしゃれな若者が現れたのも大正時代でした。『鬼滅の刃』もグッズなどで独特な衣装が注目されることが多いため、「大正だからこそブーツとかのハイカラファッションが映えてる」「江戸時代じゃ甘露寺さんのニーソ姿が見れないかも」「鬼殺隊の和洋折衷な格好がいいんじゃない」「なんなら無惨様がいちばん大正っぽいファッション楽しんでるし」と、ファッションの面にも大正時代の設定の意味があると考える人は多いようです。

 ちなみに、『鬼滅の刃』の独特な衣装には『鬼滅の刃』初代担当編集・片山達彦さんの意見も反映されていました。livedoorニュースのインタビューによると、第1話のネームを読んだ片山さんが最初は普通の和服姿だった冨岡義勇の格好を見て、吾峠呼世晴先生に「もうちょっと大正感が欲しいですね」と言い、現在の詰め襟の服に羽織りのスタイルが生まれたそうです。

 その他、ネット上では「上弦の鬼たちは元は戦国とか江戸の人間だし、そんな昔の敵と比較する意味もあって大正時代にしたんじゃないか」「明治だと日清や日露などの戦争があるから、大正がちょうどいい」「珠世さんの研究する『薬』を出すには、大正時代がいいんじゃないか」などとも言われています。ただ、「江戸時代のバージョンも見てみたい」「炭治郎たちのもっと前の世代の鬼殺隊の細かいエピソードとかやってくれないかな」「最終的に上弦たちに負けるとしても、どんな隊士や柱が戦っていたのか知りたい」と、さらに古い時代の『鬼滅の刃』の物語を読みたい人も多いようです。

(マグミクス編集部)

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